💙side
ー💛「明日休みだからさ、飼い主さんとこ帰るか。送ってやるよ」ー
目の前の男の提案に、俺は少し戸惑っていた。あの家に、帰るのか…。
正直、ちょっと怖い。
レンは、俺を大切にしてくれるけど、あの夜の後に逃げ出した俺をきっと怒ってるだろう。
💙「帰らなきゃ…だめ?」
💛「なんで?帰りたくない理由でもあんの」
💙「そんなの…ないけどさ」
レンのことを言うのはなんだかイヤだった。
この男は優しそうだけど、色々話しても困らせるだけだ。
💙「なあお前、名前なんていうんだ?」
男は驚いた顔をした。
そっか、自己紹介まだだったな、と照れ笑いをして、男は答えた。
💛「ひかるだよ、岩本照」
💙「いわもと?」
💛「あ、苗字とかわかんないか。ひかるだよ」
💙「ひかる。いい名前だ」
そう言うと、照れて笑った顔がくしゃくしゃになって、俺はそれがなんだか好きで、その瞬間だけ、一番大好きなレンのことを忘れてしまった。
おかげで、俺は、ひかるになら本当のことを話せそうだと思った。
コメント
5件
名前教えてもらっただけで本能で信頼しちゃうしょぴ、とても動物感あってよい
めめ🍀だったんですね‼️色々訳ありな感じで・・🙂↕️