「金田一〜飯くいに行こうぜ飯」
『あーわりぃ!今日部活の先輩達と約束しちまってよ…また今度でいいか?』
「…なんかお前最近付き合いわりぃよな」
『え、そうだったか?ごめん』
「ま,いいわ。じゃあな」
『?嗚呼……』
『すんません遅れましたぁぁぁぁ!!!』
「ちょちょちょ!!金田一土下座しなくていいから!顔痛いでしょ!?」
「こんなクズに土下座しなくてもいいぞ金田一」
「岩ちゃん!?」
『でも遅れたのは俺のせいなので…』
「なんかあったー?」
「あ、授業長引いた?」
『まぁ五分くらい……』
「「あー……」」
屋上で食べる約束をしていた先輩達と言うのはバレー部3年の及川徹,岩泉一,花巻貴大,松川一静だった。
ちなみに金田一の後ろには国見もいる。
「……さっさと飯食べましょ」
「あ、そうだね」
「お前忘れてたのか,??」
「ほらほら金田一顔上げなー」
『すんません…』
「金田一さー。怪我隠す癖辞めなよぉー?」
『え゛そんな癖あったんすか俺?!』
「気付いてなかったのかよ…ほんとらっきょ脳なんだから」
『なッ、!俺はらっきょじゃねぇ!どうせならトウモロコシがいい!』
「そこ?」
国見への反論がおかしいのは置いといて
「てか本当にあの癖辞めなよ?怪我でバレー出来なくなったらどうするつもりなのさ?」
『うぐッ……善処します…』
「松見てー金田一〜」
「花辞めなさい。御行儀悪いでしょ」
「お前らはまず金田一を虐めんな」
「「「はーい」」」
「国見もちゃっかり返事すんな」
「(バレてた……)」
『あ、俺そろそろ戻りますね!』
「んぇどしたの?」
『次移動教室でめんどくさいんで!』
「あーね。行ってらっしゃい〜」
「あ、俺も抜けます」
「国見ちゃんも?なんで?」
「金田一いないんで」
「「「でた金田一守護センサー」」」
「出てはないだろ」
『(化学系は苦手なんだよなぁ…実験の時薬品くさいし…)』
金田一は人並みに嗅覚がいい方で実験などの特有な匂いが苦手である。
それを知っているのは北川第一中学校出身のみである。
「金田一〜それ持っててくんね?」
『?おう。てか置けばよくね?』
「良いからいいから!」
『???』
「今準備するから待っててなー」
「てかそれそこじゃなくね?」
「は?こうであってんだろ」
「いや違うって!絶対もっかい実験方法確認しろよ!!」
「はぁ?!お前の方が間違ってるっつてんのに何だよ!」
「何言ってんだお前!」
『ちょっ喧嘩やめろって危ないだろ!?』
「うるせぇよ!」
『いってッ…』
「金田一くん!大丈夫!?」
『ッ…なんか顔ヒリヒリするあと腕も…』
「誰か濡れタオル持ってこい!救急車も!」
『目痛い…すげぇ痛いッ何これなんなの…』
「国見呼んでくる!!!、」
『国見はいい!!』
「?!」
『呼ばなくていいからッ…いッて…』
「でもお前落ち着けって」
「読んでくっから待ってろ!」
金田一は喧嘩を止めようとして薬品を片手に移した。そこで男子生徒の腕が当たり倒れた際に薬品が顔と腕にかかってしまったということらしい。
『んー…トウモロコシ食べたーい……』
「お前そのまま食ったら死ぬぞ」
『何でたよ!?』
「……」
『てかなんで影山がいんだよ本当に…』
「心配だったからだよゴラァッ!!!」
『急にキレんな!びっくりすんだろ!』
「つーか怪我?大丈夫なのかよコラ」
『あー…腕は若干跡残るぐらい?顔は大丈夫だってよ!』
「そうかよ。心配して損した。」
『なんだよ損したって!!』
「てか国見お前心配してたんだな」
「……別に」
『オイ顔逸らすなよー』
「うるせぇらっきょ」
『らっきょじゃねぇよ!』
『あ、国見聞きたいんだけど…』
「あ?何」
『先輩方にこの事って…』
「もちろん言った」
『ですよねッッ!!!知ってたよ!!!』
オホホホ
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