テラーノベル
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練習室に入ると胸が妙にザワついた。
昨日の図書室での出来事が頭から離れない。
肩が触れた瞬間、あの手が触れた瞬間、唇が触れそうになった瞬間。
あの感覚が鮮明に思い出される。
自分の気持ち
ジ(…おはよ
ス(ペコッ 礼
ヒョンが声をかけてくれたけど礼をすることしか出来なかった。
普段なら普通に返せるのに今日はなんだかぎこちない
ジ(…はぁ、
しかもヒョンの表情がいつもより少し固く見える。
俺のせいで。
空気が変わってしまったのかもしれない。
胸がいたんでいたんでしょうがない。
練習が始まるとさらに気まずさを実感する。
簡単なステップも合わせれず、ヒョンも俺を見て少し距離を置くように動く。
心臓が張り裂けそうで辛くて手足が思うように動かない。
あの時キスを断ったことがこんなにも重くなるなんて思わなかったよ。
休憩時間、
一人でベンチに座る 。
窓の外を見ても頭の中は真っ白だ。
ス(ぁ~、なんで断ったんだろ、笑
ス(俺弄ばれてるのかな。笑
心のどこかでヒョンを拒んだ自分に苛立ちを感じる。
でも怖かったんだ。
自分の気持ちが分からないまま1歩を踏み出せなかった。
ふと立ち上がろうとした瞬間目の前が真っ暗になって膝ががくんと折れた。
倒れそうになる体を支える手もなく床に崩れ落ちる。
周りの声が遠く聞こえる。
胸の奥がぎゅっと締め付けられ息が上手くできない。
気がつくと俺は救護室のベッドで横たわっていた。
目を開くとそこいたのはジヨンヒョンだ。
ジ(スンリ大丈夫、?
その声にやっと現実に引き戻される
手を握られた瞬間、ドキドキが再び突き上げる。
ス(…ごめんなさい。
ジ(謝らないで。無理しなくていいよ、俺がそばにいる。
その言葉で心が温かくなる
椅子に座り込みヒョンの手の温もりを感じながら俺ははっと気づく。
ス(ねぇ…ひょん、?
ジ(ん?
ス(おれ、ジヨンヒョンのこと好き。
ヒョンは目を見開いてびっくりしたような顔でこちらを見つめる
あの優しい笑顔、触れた手の感覚、図書室で近くにいたあの時の甘い空気。全部が頭から離れない。昨日断ったのは怖くて踏み出せなかっただけだとようやく理解する
ジ(俺もスンちゃんのこと好き。
ス(…!?///
ス(ほ、ほんと、?
ジ(嘘つくわけないじゃん?笑
ス(好き、大好き
ジ(…俺もだよ
ジ(スンちゃんのこと大好き
耳元に落ちた低い声に全身が熱くなる。
ずっと欲しかった答え。ずっと聞きたかった言葉。気まずさも不安も一気に溶けていった。
ヒョンの腕の中で俺は小さく笑ってしまう。
やっと、ちゃんと分かり合えた気がした。
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コメント
7件
はわわ、‼️‼️ほんとにニョントリは何時まで経っても尊すぎるよぉぉぉぉ👊😭 ゆゆちゃんまじで才能ありすぎる、尊敬しかできないんだけど、、まじ絡めてることうれしすぎる💧💧 ほんとにだいすきだよ💖
あぁもうすんちゃん尊いよぉ!!!😭💗💗 ゆちゃん書くの上手すぎない!??才能ありすぎる!!🥹🥹✨
あっれ???、なんか尊すぎて涙が、……🥺🫶