テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ヒョンに「俺もだよ」と言われてから心の中にあった重たい霧みたいなのが一気に晴れた。
練習室に入るだけで胸が高鳴る。
ヒョンと目が合うと自然に笑い合える。
今までならすぐ目を逸らしていたのに今ではその視線から逃げたくない。
⚠️ 自傷表現
俺なんて。
休憩時間、
ヒョンがペットボトルの水を差し出してきた。
ス(飲む?
ス(あ、…ありがとう
受け取る時に指先が触れてドキッとする。
ヒョンはなんでもない顔してたけど僕は耳まで
ス(ぁ~ぁ、また可愛くない返事しちゃったよ、笑
ジ(昨日の振り付け少し難しくなかった?
ス(うん…正直ついていけないかと、笑
ジ(でもすぐできてたじゃん!やっぱすごいよ
ジ(ご褒美!!笑こっちおいで
ヒョンはそう言って手を広げる。
怖くて踏み出せなかった1歩を挽回する時が来た気がした。
ス(…///
俺はヒョンにギュッと抱きついた。
ヒョンの暖かい温もりと安心感で涙が溢れた。
ジ(えスンちゃん!?なんで泣いてるの、?
ス(なんでもありません、!笑
いつかヒョンとあんなことやこんなことするのかな、笑なんてね。何考えてるんだろ。
練習が終わると自然と一緒に帰る流れになった。
夕方の街を並んで歩く。沈黙してももう気まずさはない。
むしろ隣にいるだけで落ち着くし心地よかった。
ふと、ヒョンが歩く速度を俺に合わせてくれてることに気づく。
その優しさが胸に沁みて、気づいてたら声に出していた。
ス(…おれたちってもう恋人ってことでいーんだよね、?///
立ち止まった俺を見て、ヒョンは少し驚いた顔をしたけどすぐに優しく笑いかけてくれた。
ジ(もちろん!俺は最初からそのつもり
ス(…!!///
胸の奥がじんわり熱くなる。
隣を歩いていたヒョンの手が俺の手をそっと握った。
ジ(手冷たいね
ヒョンはニコッと笑いかけて手を強く握る。
どうやったら可愛く返事ができる、?
ヒョンをできるだけ喜ばせれるような返事は、?
わかんないよおれには。
ス(…
ヒョンは握ってる手を少し緩める。
あーあ、また気まずい空気だよ。俺のせいで。ヒョンを悲しませちゃった。俺なんていらないんだ。
胸の奥でずっと我慢してた感情が暴れ出す。
歩く足が止まってしまいヒョンが振り返る。
ジ(…すんり、?
ス(なんでそんな優しいの、?
ジ(え、?
ス(俺に優しくしないでよ。
ス(優しくされたら…俺もう無理なんだよ。笑
ス(ずっとずっとヒョンのこと好きだった。
ス(付き合えた時ほんと嬉しかったよ、?
ス(だけど日に日に俺なんかでいいのかって。笑
ジ(俺はスンリがいいから。
ス(そっか。いつでもヒョンは優しいね。笑
ス(俺帰るね、笑ばいばい。
俺なんていらないんだ。笑
その日から俺は自傷を始めた。
不安と共に手首から血が流れるのがいつの間にか快感になっていた。
ス(ッ…、
痛いけどやればやるほど不安が和らぐ。
手首には数箇所の線が入った。
LIVE後
テ(最近スンリ長袖きてるけど寒いの?
ス(そ、そうなんです、!
あんなことしてるなんて誰にも言えない。
口が裂けてもジヨンヒョンには言えない。
あーあ、俺なんて。ただのゴミだ。
ヒョンたちに縋り付くただの虫。
消えたい。
ス(…俺なんて。
思わず声に出してしまった。
その瞬間頭が痛くなって俺は再び倒れてしまった。
NEXT⇒500
コメント
6件
すんちゃぁぁぁん‥!!!!!!そんなに自分を攻めないでぇ💧💧 ジヨンはスンリヤ一筋だよ‼️‼️ 続きがきになりすぎるよ、、ゆゆちゃんまじで神作ばっかり書くじゃん‼️
スンちゃん…!!!、もうね、ジヨンはスンちゃんのこと1番好きなのにィィィィ"!!!! 続き気になりますぅぅぅぅ"!!!
いやぁぁぁあ!!! 続きが気になるよ🥹🥹