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前回までの「マジ☆ころ」!
怪物に襲われちゃった私、桃咲魔歩!
でも、ウサギのぬいぐるみ風のマスコット「団長」が私を魔法少女「マジカルハッピー」にしてくれたの!「マジカルビビット」こと七瀬先輩と共になんとか敵は倒せたけど、入学早々遅刻確定だよぉ…!
「着いたぁっ…!」
私は肩で息をした。七瀬先輩も疲れているようだ。
「麻ノ宮高校」の門の前にはもう人はいなかった。
「お前ら、何をしているんだ?」
男の先生が私たちに声をかけた。
「あっ!松本せんせー!おはよーございまーす!」
七瀬先輩は余裕そうに言った。
「誰が松本だ!俺は尾崎!一文字はおろか文字数もあってないじゃないか!新学期早々なんだお前は!」
「てへっ☆間違えた!」
え?どういう間違い?
「それと…君は新入生か」
「あっ、はいっ!」
「…たぶん、俺が担任だ。探しに来たんだよ。家に連絡しても『もう向かってる』って言うもんだから焦ったぞ。桃咲だな?」
「そうですっ!」
「よかった、着いてきなさい。あと、七瀬は早く教室に向かうように。2年B組だ。」
「はーい、マホちゃん!またねっ!」
「はいっ!また!」
そして私は新しい教室、1年A組に向かった。
たぶん、入学早々問題児扱いのような気がするけど事故なんだよなー。
でも「怪物に襲われて…」なんて信じてくれるわけないか…。
これから頑張るしかない!
私は自分の席についた。
すると、
(…なっ、何このオーラ…!)
隣の席の女の子が近寄りがたいオーラを出していた。
目つきは悪いし大丈夫かな…?
で、でも!友達は大事!勇気を出して…!
「あ、あの…!私、隣の席の桃咲魔歩ですっ!あなたは…!」
「…」
…うーん?人見知りさんなのかな?
「西条」
「え?」
ゆうクロ。
757
ヒカル✨
117
言乃 葉名
78
「西条 金糸雀」
「カナリアちゃんだね!よろしく!」
「…私、あなたと友達になるつもりはないので」
「な、なんで⁉︎」
私、そんなに印象悪かった⁉︎
「…魔法少女ですよね?」
カナリアちゃんはそう耳打ちした。
「なんでわかるの?」
「…それ」
カナリアちゃんは私の「ハピ☆ラキシザー」を指差した。
「あぁ!そうなんだよね!」
「…うるさい、静かに」
「あっ!ごめん…」
「魔法少女なら大体私がこうなった理由もわかりますよね?」
「え?」
ごめんわかんない。
「…とりあえず、桃咲さん。私に近づかないでください。」
「…えっ」
私はカナリアちゃんの手に触れた。
その瞬間
バチッ…!
「えっ…!」
カナリアちゃんの手から電気のようなものがでて、私の手が弾かれた。
「…あっ!」
カナリアちゃんは焦っていた。
「ごめんなさいっ…!私っ!」
カナリアちゃんはそう言って逃げてしまった。
私は引きとめることができなかった。
そうして、学校は終わった。
「まーほーちゃん!」
そんな声と共に抱きついてきたのは七瀬先輩だった。
「七瀬先輩!」
「マホちゃん!途中まで一緒に帰ろ!」
「はいっ!」
「学校の外だったら敬語じゃなくてもいーよ!」
「じゃ…じゃあ!うんっ!」
「マホちゃん、どっか寄りたいとこある?」
「えーっと…クレープ食べたい!」
「…く、クレープ…わかった!たべよっか!」
「クレープ苦手なの?」
「いやっ!違うんだけど…そのぉ」
「えっと?」
「…あぁ!そう!お金!お金ないの、ごめんね?マホちゃんだけ食べる?聞いておいてなんだけどさー」
「じゃあわけよっ!」
「えぇ!別にいいよぉ!申し訳ないし!」
「せっかくだから!」
私はイチゴのクレープを一つ買った。
「はいっ!一口どーぞ!」
「いただきます…」
「先輩、どう?」
「…おいしい」
「えっ?」
七瀬先輩の目には涙が浮かんでいた。
「…あ!めっちゃ甘いなーって。あはははっ…!」
「大丈夫?」
「だいじょーぶ!ほらっ!暗いし食べながら帰ろっ?」
「…うんっ!」
夕焼けの仲、私たちは同じ方向に足を進めた。
今日は濃い一日だったなー、と思いながら美味しいクレープと共に家に帰るのだった。
コメント
3件
今回も楽しく読ませてもらいました!カナリアちゃんの登場、一気に物語が深くなりそうな予感。「魔法少女なら大体わかる」という台詞と、手から放電した描写が気になります。彼女は何か知っているんですね。七瀬先輩の涙も、甘さだけじゃない理由がありそうで…。二人の関係性にも注目しながら続きが読みたいです!