テラーノベル
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第7話「恋人になった夜」
※R 15ありです純粋さん回れ右!
※なおゆあでキスシーンあります!
※ご本人様には全く関係ありません!
――映画撮影、最終日。
「恋人になった」
その事実が。
朝から頭から離れない。
ya「……」
隣を歩くなおきりさんを見る。
いつもと同じ。
穏やかな顔。
丁寧な話し方。
でも。
昨日までとは違う。
今は。
この人は、俺の恋人だ。
no「……ゆあんくん?」
ya「ん?」
no「さっきから、ずっと僕を見ていますよ」
ya「……見てない」
no「見てました」
ya「……ちょっとだけ」
no「どうしてですか?」
ya「……恋人になったから」
no「……」
一瞬。
なおきりさんが黙る。
ya「何?」
no「いえ」
no「……嬉しいなと思って」
ya「……」
その声が。
いつもより少し低くて。
ya「……そういう声、ずるい」
no「どんな声ですか?」
ya「……知らない」
no「ふふ」
――スタジオ。
最終日の撮影を終える。
監督「お疲れ様でした!」
スタッフ「ありがとうございました!」
拍手が起こる。
二人も頭を下げる。
これで。
この映画の撮影は終わり。
つまり。
しばらくは。
「共演者」として会う理由がなくなる。
ya「……」
少しだけ。
寂しい。
そのとき。
後ろから声がする。
no「ゆあんくん」
ya「……何?」
no「今日、このあと予定ありますか?」
ya「ないけど」
no「では、少し付き合ってください」
ya「……どこに?」
no「秘密です」
ya「……またそれ?」
no「嫌ですか?」
ya「……嫌じゃない」
no「よかった」
――夜。
連れて来られたのは。
人の少ない静かな場所だった。
ya「……ここ?」
no「はい」
夜景が見える。
風が少し冷たい。
ya「……綺麗」
no「そうですね」
ya「連れてきたかったの?」
no「はい」
ya「なんで?」
no「恋人になった記念です」
ya「……」
胸が熱くなる。
no「こちらに来てください」
ya「……?」
一歩近づく。
なおきりさんとの距離が。
一気に縮まる。
ya「……近い」
no「恋人ですから」
ya「……そうだけど」
no「嫌ですか?」
ya「……嫌じゃない」
no「なら」
腰に手が回る。
ya「……っ」
思わず息を呑む。
no「その顔、反則ですよ」
ya「……誰のせいだよ」
no「僕ですね」
ya「……分かってるなら離して」
no「本当に?」
ya「……」
答えられない。
なおきりさんが少しだけ顔を近づける。
視線が絡む。
no「……離しますか?」
ya「……」
ya「……このままでいい」
小さな声。
no「……はい」
そのまま。
静かな夜の中で。
抱きしめられる。
強すぎない。
でも。
離れられないくらいには近い。
ya「……なおきりさん」
no「はい」
ya「……心臓、うるさい」
no「僕もですよ」
ya「……嘘」
no「本当です」
胸元に耳を近づける。
ya「……」
本当に。
速い。
ya「……ほんとだ」
no「でしょう?」
ya「……なんか安心した」
no「どうしてですか?」
ya「俺だけじゃないんだなって」
なおきりさんが笑う。
no「僕も、ゆあんくんと同じですよ」
そして。
頬に手が触れる。
ya「……」
no「キスしてもいいですか?」
昨日とは違う。
撮影ではない。
誰かに指示されたわけでもない。
本当に。
恋人としてのキス。
ya「……うん」
『…ちゅっ…』
ゆっくり。
唇が重なる。
一度。
離れる。
けれど。
どちらも離れない。
もう一度。
今度は少し長く。
no「ちゅ…くちゅ…♡れろッ…♡」
ya「っふ…♡ん”ぅッ…♡♡ ぅ” ッ ⸝⸝ ♡」
no「んふ ッ…♡……んっ♡」
ya「んっ”…♡ あ”ふッ♡」
ya「ぷぁっ…♡はっ…♡ はっ…」
離れたあと。
思わず目を逸らす。
no「……顔、真っ赤ですよ」
ya「……うるさい//」
no「可愛いです」
ya「……言うと思った」
no「本当に可愛いので」
ya「……なおきりさん」
no「はい?」
ya「……もう一回」
no「……」
今度は。
なおきりさんが少し驚いた顔をする。
ya「……何?」
no「いえ」
優しく笑う。
no「嬉しいなと思って」
そして。
もう一度。
二人の距離が重なる。
――帰り道。
ya「……」
no「どうしました?」
ya「……まだ、慣れない」
no「何にですか?」
ya「……恋人って」
no「僕もです」
ya「……でも」
no「はい?」
ya「……悪くない」
no「僕は、とても好きですよ」
ya「……」
no「恋人としてのゆあんくん」
ya「……っ」
また。
顔が熱くなる。
no「ふふ」
ya「……笑うな」
no「すみません」
ya「……明日も会える?」
no「もちろんです」
ya「……じゃあ」
少しだけ。
なおきりさんの手を握る。
ya「……明日も恋人でいて」
no「はい」
指を絡める。
no「ずっと、ですよ」
夜道に。
二人の足音だけが響く。
――映画は終わった。
けれど。
二人の物語は。
ここから始まる。
――第7話 END
見てくれてありがとうございます!
朝投稿したのにまさかの♡が30もいっててめっちゃ嬉しかったです!
今日私、足の骨が死んだので学校休んでるんですよね⭐︎
ということで!今日は気分でたくさん出します!
♡よろしくお願いします!!🥺
コメント
1件
うわああ…第7話、読み終わりました…! もう、胸がいっぱいです…! 撮影最終日という区切りが、逆に二人の「本物」を際立たせる構成、すごく好きです。夜景スポットでの「記念」という言葉もロマンチックでしたが、何より心臓の音を確かめ合うシーンが最高でした。お互い同じ速さで緊張しているんだなって伝わってきて… 最後の「ずっと、ですよ」の一言に全部詰まってる気がします。続き、すごく気になります!
琥珀
51
682
#からぴちBL
りと。@就寝中
2,226