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普段ならきゃーかっこいい抱いて〜とか言ってるところだけど、これを先輩達に言うとヤバいらしいから言わないようにしてる。何故かは知らんけど。それに今はそんな状況じゃないので緑谷くん達が風で飛ばされてる隙を見計らって物陰に隠れた
｢ナイス〜！助かったわ！｣
｢ふふん、俺様に掛かればあれくらいヨユーなんだゾ！｣
｢うん、ありがとね親分！｣
｢後でなんか奢れよな〜？｣
｢うわやっぱそれが狙いかよ。女子にたかんなや！食堂のDランチな！｣
｢いいんかい｣
｢俺のは奢ら無くていいからな。監督生軽いし、もっと食った方がいいぞ？｣
｢大好きだぞデュース…！どこぞのタカッポラとは大違い！！後でなでなでしてあげるからね…！｣
｢い、いやそれは恥ずかしいのだが…｣
｢は？浮気かよ｣
｢お前監督生と付き合ってないだろ｣
｢誰かタカッポラにツッコめ｣
｢飯奢んなくていいから今日泊まりな｣
｢それいいね。僕も行く！｣
｢ｵｱ…私のマブがこんなにも可愛い……｣
｢ルミウスみたいな声聞こえたぞ｣
｢誰が猫たんや。私はか弱い人間だよ｣
｢…か弱いか……？｣
｢ねぇジャック結構本気の目と声で言うのやめて傷つく！！私のガラスハートが傷ついちゃうから！！！｣
｢監督生サンはガラスハートってよりも鋼のハートって方が正しい様な…｣
｢エペルも大概酷いね？｣
｢そげなことないべさ｣
｢方言出てるよ図星でしょそれ！｣
｢鋼鉄のハート｣
｢なんか錆びてそうだな｣
｢ねぇお前らって私が傷つかないと思ってる節あるよね？？？｣
｢人間！！！！！！うるさいぞ！！！！！！見つかったらどうするんだ！！！！！！！｣
｢セベクが1番うるさいわ！ガチで静かにして！見つかる！｣
｢むむ…すまない｣
｢素直な所は好きよ｣
｢さっき僕に好きと言っておいて俺はないんじゃないか！？またそうやってほかの女のところに行くのか！？｣
｢私をクズ男みたいに言うのやめてw性別逆転してんじゃんw｣
｢女取っかえ引っ変えしてる監督生サン…？｣
｢印象わっる｣
｢なあ子分、そろそろ別れた方が良いんじゃないか？｣
｢ん？ああ、そだね。じゃ、別れますか。ほんとにありがとね！｣
｢良いって。気を付けろよ？次無茶したら助けねーからな！｣
｢頑張ろうな、監督生！また後で会おう！｣
｢後もう少しで仕事(訓練)は終わりだ、捕まるなよ｣
｢あ、監督生サン！これ、ばっちゃ…おばあちゃんから届いた林檎で作った林檎ジュース！動き回ってるから喉乾いただろうし、良かったら飲んでね｣
｢人間は弱いから隠れているんだな。奴らは僕達に任せてるといい｣
｢俺様は子分と一緒に行くんだゾ〜！｣
｢ｵ”ｧ”…私の親分とマブ達がこんなにもかっこ可愛い……｣
｢お前ってホントに女か？｣
失礼な。私は正真正銘女だよ。グリムを肩に乗せながら言う。その疑いの目はなんだ私だって傷つくんだぞ！！！！私達はそこで別れて物陰に隠れた。え？落差が凄い？いつもこんな感じだ慣れろ。うわ爆発音めちゃ聞こえる怖。隠れた時間と見つかってからの時間を合わせれば、30分くらい経過したから後20分で終わるけど＿＿そう簡単に行かせてもらえないよねぇ
｢なぁんで私ばっか見つかるんだろ｣
｢子分が1番小さいのにな｣
｢グリムが1番小さいだろ｣
｢俺様薬飲めばユウよりデカいんだゾ｣
｢それ擬人化薬だろ反則！｣
｢反則じゃないんだゾ！｣
｢てっめぇ…お喋りたぁ余裕じゃねぇか…｣
｢アッ怒らせちゃった｣
｢子分のせいなんだゾ｣
｢私のせい！？何故！｣
｢＿＿はぁ、そろそろ真面目にやるか。グリム〜、また逃走劇始まるけど背中は任せたよ｣
｢任せるのは良いけどフードのせいで見えないんだゾ｣
｢そういやそーじゃん！うわ恥っず！ならグリムはフードの中から出て来て、私の頭に乗ってて｣
｢分かったんだゾ｣
私とグリムは建物を使って逃げれてるけど、下手に長時間中に入ったりしたら氷漬けにされそうだし、かと言ってずっと外だと爆豪くんと緑谷くんが暴れたい放題だし…どうしよ。とりあえずイデアパイセンが作ってくれたこの靴と他の物もあるしそれ使うか。えっとなんかいいもんないかな〜…お？これは＿＿
｢なんでアズール先輩のが入ってんだろ。この魔法薬、絶対そうでしょ。手紙みたいなやつは入ってるし名前書いてないけどやたら長文だし｣
｢アズールの魔法薬ぅ〜！？お前契約したのかゾ！？｣
｢グリムはアズール先輩達にトラウマあるからねー…ま、大丈夫でしょ。ああ見えて結構優しいしね｣
｢それはお前にだけなんだゾ…｣
｢あ、ごめん、爆発音でなに言ってるか聞こえなかった。どした？｣
｢何でもないんだゾ｣
｢？そ？まあ良いけど｣
｢とりあえず、飲むか……〜〜っ！！まっず！｣
｢というかそれ何の薬なんだ？｣
｢これ？足が速くなる魔法薬らしいよ｣
｢うわぁぁぁぁぁぁ子分ンンン！！早すぎるんだゾぉ〜〜！！｣
｢さすアズって言いたいところだけどはや過ぎない！？パワーシューズも履いてるからコントロール出来ねぇんだけど！？｣
あああああああああ！！！ぶつかるぶつかるううううう！！！！やばいやばいやばい！！スレッスレで避けれてるけどやばい！何がって心臓が！！！！あっそうだこのデュース特製鉄バッド使うか！！！？
｢ウオラァ！！！〜〜ってえ！壊せたけどめっちゃ痺れるんだが！？｣
｢建物壊し過ぎたらダメなんじゃないか！？あの包帯が言ってたんだゾ！！｣
｢包帯じゃなくて相澤先生！！！後その事に関しては別に気にしなくていいよ！！！｣
｢なんでなんだゾ！？｣
｢なんでってそりゃあ……私達はヴィランなんだから、建物の被害とか関係ないし、使える物は使う。あらゆる手を使ってヒーローから逃げる。狡猾にならないとね？｣
｢……狡猾ってなんだゾ？｣
｢…うん、グリム相手にキメた私が悪いわ｣
そうだった、親分馬鹿だった。キメ顔した私が変な奴みたいじゃん恥ず！！
『残り時間10分』
｢このまま逃げても良いけど＿それじゃ面白くないよね？｣
｢そうだゾ、俺様まだ暴れたいんだゾ！｣
そう言ってニヤッと笑いヴィランらしい顔になった私とグリム。ひと暴れする為に少し前に別れたエース達と合流するべく、無線のスイッチをONにした。
｢おーい、マブ共！最後の出番だよー！もうひと暴れしようぜ！｣
コメント
2件
監督生ちゃんと親分とマブがこんなにも可愛い…。
![[第1章]真紅の暴君](https://lh3.googleusercontent.com/aOLSXce9pvkJcZsUrzgZIfAW17F_chRRmlg2eGrNrxUxF-DCc8wJny89uCnQtEW2xZ7s7PCSvNbSN0Fvpw_sln-clhgQWfNYEWg=s350-rw)
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