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先代朱雀と朱雀の過去
俺の記憶の初めの話をしよう.
気づけば俺は先代朱雀の腕の中だった.
先代朱雀は目が覚めたことに気がつくと有り得んとばかりの笑顔で,
「おはようさん」
と,言った.
何でそんなに笑顔なのか.
なんで一瞬悲しそうな顔を見せたのか.
俺がその事を知るのは数年後の朱雀選抜見極めの時期だった.
先代朱雀の記憶
「また怪我したの!?最近多いよ!?」
なんて可愛い声で迎えてくる子
僕にそんな資格があるとも思ってはいいひんけど…
なんて考えが浮かんでくる.
戦闘狂なんてこの子には言われるけど実際怪我をしているのには訳がある.
gmtmが昔住んでいたと思われる街の捜索だった.
そこの街の人は言葉を濁したとしても悲惨なものだろう.
街の情勢
力を持つものが全て
と言っても過言では無い程街の荒み方が酷かった.
荒れているところには死体であろう腐敗したものが大量に道端に転がっていたり,骨と服であろうものが落ちていたりするだけだった.
家だったものも瓦が落ちていたり木の塗装が剥がれたりしていた.
「あの子は生き延びたんか…?」
「嫌…捨てられたか…逃がされたかやな…」
頭をフル回転させる.
あの子が生き延びてくれたのなら…もしちゃんと生活ができていたのならどんなに良かったか.
かと言ってあそこにまた戻してしまえばそれこそ一貫の終わりだろう.
「それなら僕が可愛がればいいんや…」
gm:…同じなのは赤い髪だけなのかな…?
コメント
1件
Happy end の予定…