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高校三年生の夏・・・
体育館で行われている、1学期終了記念ライブの喧騒が遠い記憶のように感じられる夜、明日から夏休みなので誰もが浮かれていた時
「鈴木沙羅」と軽音楽部の花形スター「笹山力」の二人は宴も酣のライブ会場をそっと抜け出した
そして沙羅は気が付くと力が運転する彼のお父さんの軽トラックの助手席に座っていた
窓の外を流れる街灯の光が、彼女の頬に柔らかな影を落とす、先ほどのライブ会場と化した体育館で軽音楽部の力の巧みなギターの音色を思い出しながら
あのステージの熱狂は、まだ胸の奥で小さく脈打っている、沙羅はクラスの誰よりも早い誕生日前にすぐに免許を取って運転する力を見た、ハンドルを握る彼の横顔は、いつもより少し大人びて見えた、彼の高い鼻が横顔だと余計に際立って見える
運転している力ってとっても素敵・・・
・:.。.・:.。.
車窓からの風に力の真っ黒でサラサラの髪がなびいている、今は前を向いて口元にはいたずらっぽい笑みを浮かべている
沙羅のうなじが熱くなる・・・
力の傍にいるといつも出て来る体の反応だ、この体験全てが愛おしい・・・力の横で心地良い夏の風を頬に受けながら、軽トラックに揺られる経験・・・
「送ってくれるの?」
沙羅が尋ねると、力は前を向いたまま小さく笑った
「ちょっと寄り道してからね」
沙羅はこの田舎町の高校に入学式で、すぐに隣のクラスの綺麗な力に一目惚れした
力は沙羅の好みドンピシャだった、彼を見ている女の子は沢山いた。思春期男子特有のヒョロッとした体つきなのに、肩幅は異常に広く、脚は長くて靴は大きい、将来良い男になるのを約束している
すっと伸びた鼻筋、くっきり二重の黒い瞳、引き締まったヒップ・・・ああ・・・自分は力にメロメロだ
そして沙羅は二年になってもクラスの違う力を、目の保養と追っている内に、だんだん不思議と力と目が合い出している事に気が付いた
廊下ですれ違う時・・・体育のグラウンドで・・・全校朝礼で・・・その頃から沙羅は毎晩夜空の星にお祈りした
どうか力が私を好きになってくれますように
・:.。.・:.。.
そして高3になって力と同じクラスになった沙羅はひそかに興奮した。どうやって彼に最初に話しかけようかと日々思案を巡らせていると
力の大親友で、同じバンド仲間の雄介が沙羅を呼びに来た、雄介とは何度か友達を介して話をしたことがあった、そして今その彼が親指を立てて沙羅に言った
「沙羅!力が話があるって!」
沙羅は勢いよくガタンッと音を鳴らして椅子から飛び上がった、そして心の中でガッツポーズをしながら言った
―お星さま!ありがとう!―
力の付き合いの申し込みに沙羅は二つ返事でOKした。そこからは二人は学校を代表するラブラブカップルになった
沙羅は力の行く所、何処へでもついて行き、軽音楽の力のステージの横には必ず沙羅がいた、二人の幼い恋心は次第に愛へと発展し、二人は1学期終了パーティーの夜に、バージン・童貞を一緒に卒業する約束をした
そして今夜が待ちに待ったその日だ
街の明かりが次第に遠ざかり、車は田んぼと畑に囲まれた一本道を進む
やがて軽トラックは広大なスイカ畑の真ん中で静かに停まった、エンジンの音が消えると、夜の静寂が二人を包み込んだ。力は運転席から降り、荷台の扉を開けた
「ほら、来て!沙羅!」
彼の声はどこか優しく、沙羅の心を軽く揺らした
荷台に上がると、そこには力が肌身離さないギターケースと、町で唯一のコンビニで買ったらしい缶ジュースやスナック菓子の袋が無造作に置かれていた、柔らかいブランケットまである、いたれりつくせりだ
「星空鑑賞会だよ!ほらっ!クッションもある!」
沙羅はクスクス笑いながら、力に手を引かれ、軽トラの荷台に登った、力も沙羅の隣に座り、二人で夜空を見上げた
「わぁ~!!」
思わず沙羅は声を上げた。空はまるで黒いビロードの布にダイヤモンドを散りばめたようだった
星々が瞬き、時折流れ星が尾を引いて消える、沙羅は息をのんだ、この瞬間、世界には自分と力しか存在しないような気がした
「きれ~い!」
沙羅のつぶやきに、力が小さくうなずく
「だろ?ここ、僕の秘密基地なんだ、なんかあった時いつもここに来るんだ、畑の真ん中だから虫もこないんだよ」
沙羅は力を横目で見つめた、軽音楽部のリードギタリスト件、ボーカリストとしてステージで輝く力は、いつも自信に満ちているように見えた。しかし今星空の下、脚を投げ出してリラックスしている彼の姿に、沙羅は自分にしか見せない力のこんな仕草が好きだった
クスクス・・・
「ステージではあんなにカッコいい誰かさんはどうして、私の前では赤ちゃんになるの?」
沙羅のからかうような言葉に、力は照れくさそうに笑った
「だって沙羅の前じゃカッコつけなくていいもん、沙羅の傍の僕が素の僕だよ」
その言葉に、沙羅の胸がきゅんっと締め付けられた、力の声にはいつもと違う真剣さが宿っていた、
力が用意してくれた缶ジュースを手に取り、プルタブを開けた音が夜の静けさに響く
「今日のライブめっちゃ良かったよ、力のギター・・・なんか・・・心に響いたな」
沙羅の言葉に、力の目が輝く
「マジで?沙羅にそう言われると、なんか報われる気がする」
二人はしばらく無言で星空を眺めた、風がそっと吹き、スイカの葉が擦れる音が聞こえる
沙羅は自分の心臓の鼓動が、夜の静けさの中でやけに大きく響いていることに気づいた。力が沙羅の肩を抱き、彼の体温がほのかに伝わってくる
荷台に置かれたギターケースが月明かりに鈍く光る、空になった缶ジュースの空き缶が風に吹かれてコロコロと二人の前を転がって行った
そんな些細なことすら、なぜかこの瞬間の美しさを際立たせていた
「寒くない?」
「うん」
力が優しく沙羅の肩に腕を回して来た
「今日・・・沙羅が客席で笑ってるの見たとき、
なんか・・・いつもよりちゃんと音を届けたいって思ったんだ、ずっと沙羅の事を思って弾いていた」
「嬉しい・・・力・・・」
沙羅は力を見た、彼の目は真っ直ぐに沙羅を捉えていたが、その瞳には熱がこもっていた。沙羅の頬が熱くなる
「沙羅・・・大好きだよ・・・」
「力・・・私も・・・」
沙羅の心は星空のように力の愛で広がった、こんなに男の子に恋焦がれるなんて思ってもみなかった、毎日沙羅の日常は力でいっぱいだ、力の腕の温もりが沙羅の肩越しに全身に広がっていく
ずっとこうしていて欲しい・・・
でも少し物足りない、もっと力の特別な女の子になりたい・・・
二人で特別な事をしたい・・・
沙羅は力の腕に抱かれ、奪ってとばかりに唇を尖らせ、そっと目を閉じた、それが合図だった、二人はトラックの荷台で星屑の下、熱いキスを交わした
チュッ・・・チュ・・・
「ふ・・・ん・・・っ」
沙羅の甘えたような吐息が鼻から抜ける・・・力の舌が情熱的に沙羅の口の中を探る、キスは今まで力と何度もしたけど、このキスはどこか違った
力の本気が伝わってくる、沙羅は期待に胸がドキドキした
二人の夏の学制服のシャツのボタンは全部はだけ、お互いの素肌がさらけ出されていた
二人はあちこに頭を傾け、お互いの舌を絡める
時々歯がぶつかった
力は沙羅がこの日の為に新しく新調したピンクのフロントホックブラジャーが外れず、苦戦していた
ちょっと焦っている顔も可愛い・・・
・:.。.・:.。.
沙羅の心臓は終始ドキドキ、力のあらゆる表情にときめいた
もたもたする力を助けるべく、沙羅はそっと自分でブラジャーのホックを外してやった、力に胸を見られるのはこれで二回目だ、恥ずかしいけど力になら全てを見られてもかまわない
胸が力の目の前に露わになった時は、沙羅の肌は最高潮に火照っていたので、涼しい夜風が地肌にあたるのが心地よかった
力の指が乳首をかすめ、痛いほどツンと尖らせる、
熱い口に含まれた時は、目の前の景色がぼやけ、焦点が合わなくなった
「沙羅・・・すっごく綺麗だ・・・」
力の声はかすれていた、恥ずかしいけど嬉しい・・・
力になら・・・
女の子の一番大切なものをあげる・・・
・:.。.・:.。.
ハァ・・・
「力・・・コンドーム持ってる?」
ハァ・・・
「うん・・・着けるから待ってて・・・」
―5分経過―
「えっと・・・沙羅・・・つけ方わかる?」
沙羅は驚いた
「ええ?私だってバージンなのに分からないわよ!
袋に書いてない?」
「え~っと・・・暗くて見えない・・・これ裏表あるのかな?」
「貸して・・・私がつけてみようか?」
「うん・・・」
力が膝をついて起き上がると、いきり立った分身が重たそうに揺れた、沙羅は思わず頬を染めた。力の下半身に視線を落とした時・・・カッと首筋が熱くなるのをどうしようもなかった
ひときわ濃い茂みから大きなモノがぬっと突き出している
それから二人は力の勃起したモノとコンドームを手にあーでもない、こーでもないと必死に装着した
―さらに5分後―
力が微かな、気恥ずかしさとそれでいて決意に満ちた声で言った
「よし・・・なんとか装着した、いっ・・・いくよ・・・」
「う・・・うん・・・」
力が自分の根元を掴み、先端で沙羅の入り口を行き来させ、潤みを沙羅の秘所全体に広げた
あっ・・・ちょっと気持ち良いかも・・・
もっとして欲しい・・
・:.。.・:.。.
制服のスカートは履いたまま、中身はすっぽんぽん
星空の下、下半身丸出しの力はじれったそうに沙羅の脚をめいっぱい開かせたものだから、沙羅は彼の目の前に全てをさらけ出す格好になった
鼻息荒く覆いかぶさった力が、狙いを定めてぐっと一突きで沙羅の中に入って来た、沙羅はハッと目を見開いた
バシッバシッバシッ
「いっ!いたーーーい!リキッ!一旦抜いてっ!!」
「ああっ!沙羅っ!動かないで!!」
肩を沙羅にバシバシ叩かれている力がカタカタ震えだした
ドピュッ
「ウッ・・Σ(≧◇≦) 」
力の動きが止まった
沙羅の目が点になった、沙羅は自分の全身の感覚を確認した、今はそれほど痛くないがあの硬い感覚がない・・・ただ脚の間が熱いだけ
「え?・・・力?・・・終わったの?」
ふぅ~~~~~っ
「ごめぇぇぇ~ん~~(泣)」
そのまま力はぐったりして沙羅に覆いかぶさり、動かなくなった
・:.。.
・:.。.
「もう~~・・・いつまで笑ってるんだよ・・・」
クスクス・・・
「だぁって~~~(笑)」
暗闇でも拗ねた力のほっぺが膨らんでいるのが沙羅にはわかった、とっても可愛い、力のこーゆー所が沙羅を夢中にさせる
「しょうがないだろう?沙羅の中あんまりにも気持ち良かったんだもん、あんなにすぐイっちゃうなんて自分でも思わなかった」
クスクス・・・
「そんなによかった?」
「うん、めっちゃよかった、沙羅大好き!」
ぎゅ~~~~っと力が沙羅を抱きしめる、フフフと沙羅の頬がにやける、沙羅の初体験は散々だったが、大好きな力がこんなに喜んでくれているなら本望だ
二人は制服を整え、力いっぱい沙羅を抱きしめている力の声は、いつもと違って少し緊張しているようだった、沙羅の心臓がドクンと大きく跳ねた
「ねぇ、沙羅!今から話す事、真面目に聞いて、
僕・・・沙羅が彼女になってくれてから、毎日がめっちゃ楽しいんだ」
力が沙羅の髪を撫でながら話し始めた、月明かりに浮かぶ力の瞳がキラキラしている
沙羅はそれをうっとりと眺めた、股間は痛くはないが少し熱を帯びている
「高校入って、部活でバカやって、沙羅と一緒に帰ったり、こうやってパーティーを抜け出して、星を見に来たり・・・沙羅との出来事が全部・・・全部僕の宝物なんだ」
彼の声は、夜の静けさに溶け込むように柔らかかった
「でも、夏が終わったら、僕達別々の道に進むじゃん、沙羅は経済系の大学、僕は音大・・・それ考えるとなんか、寂しくて胸が締め付けられるんだ」
「私も同じよ・・・」
沙羅は一言そう言って、ただ力の目を見つめた、星空の下、彼の顔はいつもより大人びて見えた
「沙羅、大学出たら僕と結婚して!ずっと一緒にいたい、どんな未来でも、沙羅と一緒なら絶対幸せだって、信じてるから」
月明かりが二人の小さな瞬間を包み込む・・・風がそっと吹き、スイカの葉がカサカサと囁く
沙羅の視界が涙で滲んだ。力の真剣な目に嘘偽りのない想いを感じた
おかしなことにスイカ畑の闇と、頭上に広がる無限の星空が、沙羅にとってはまるでアラビアンナイトのロマンチックなプロポーズの様に思えた
「力・・・私もずっとあなたと一緒にいたい、大学出たらあなたの奥さんにして!」
沙羅の笑顔が月明かりに美しく輝いた、力が沙羅を強く抱きしめた、星々が、まるで祝福の光を降らせるように瞬き、流れ星が再び空を横切った
高校三年の夏・・・
沙羅と力は星空の下で未来を誓い合った
スイカ畑の真ん中で、誰もいない静かな世界で二人の愛は星の光よりも眩しく輝いていた
「沙羅・・・もう一回・・・いい?」
クスクス・・・
「え~?どうしようかな~(笑)力早いもん」
力がきゅっと眉の間に皺を寄せて口を尖らせる
ああ・・・可愛い・・・
「ギターもそうだけど何ごとも練習が大事だよ・・・さっきはあっという間にイッちゃったけど、すぐに沙羅を気持ち良く出来るように頑張るから!」
「本当?」
「うん!」
力の手が沙羅の胸を優しく揉みだすと、沙羅は大きく息を吸って力に体重を預け、力の耳元で優しく言った
「それじゃぁ沢山練習しないとね(はぁと)」
・:.。.・:..
・:.。.
・:.。.
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