コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
勇者「ん…岩の城は少し涼しいな…岩でできてるからかな?わぁ、広い大広間…?みたいな場所がある!そこに行ってみよう!」
勇者「大広間だと思ったけど、岩が剥き出しだ…地面だけ外みたい庭園的な…やつなのかな?」
???「ゴゴゴゴゴゴ」
勇者「う、うわぁ!?じ、地面が動いて…!?」
???「フォッフォッフォ、おお愉快愉快…わしの城に入ってきた奴がいたからの…少し驚かしてやろうと思って岩に化けておったんじゃが…まさか気づかずに上に乗ってくるとは思わんかったぞい、フォッフォッフォ…わしの擬態もまだまだ捨てたもんじゃなさそうじゃな…フォッフォッフォ」
勇者「大広間に岩が置いてあるんじゃなかったんだね…」
岩じい「フムやはりここにも手紙を届けにきたんじゃな、フォッフォッフォ人間の坊やのことは少しばかり有名になっていてな、迷いの森を抜けてはるばるここまで来れるとはのぉ皆わしを岩じいと呼んでおる、本当の名はとうに忘れたわい…」
勇者「岩じい、手紙ここに置いても良い?」
岩じい「フォッフォッフォ…まるで新しい孫ができたようじゃな…それじゃあわしはもう少し寝るとしよう…また遊びにおいで、その時は絵本でも読んであげよう…もしも気になる本があれば向こうに図書館がある、寄ってみなさい」
勇者「うん!ありがとう岩じい!また来るね」
ゴゴゴゴゴゴ
勇者「すごい…もう岩にしか見えないよ…そうだ!図書館図書館…あ!ここかな?わぁ…本当に本がたくさんある!どんな本があるんだろ…これは歴史?難しそう…」
ケン「ゆわぁ勇者君だ!君も絵本読みに来たの?」
勇者「ケ、ケン!?なんでここに…え、絵本か…岩じいも絵本があるって言ってたもんね…」
ケン「ゆ!そうだよ!ここには絵本があるの!僕はここに来たら絶対絵本を探すよ」
勇者「へぇ…僕も何か読んでみようかな」
ケン「君ここから帰れるの?無理そうなら僕が背中に乗せて下まで送ってあげるけど?」
勇者「ケンが背中に!?僕を乗せる!?ケンには無理だよ…小さいし弱いから」
ケン「弱…い?弱い…違う」
勇者「ケ、ケン?ごめんね弱いって言っちゃって…」
ケン「僕は…僕は…無能なんかじゃないもん…無能なんかじゃ…なんで…なんで…ハァハァ」
勇者「ケ、ケン!触れる雲ってしってる!?ぼ、僕触れる雲を探してるんだ〜あはは〜…」
ケン「触れる…雲………」
勇者「え!?あ、あれ?ケン!帰るの!?絵本は!?」
ケン「………」
勇者「………行っちゃった…僕ももう出ようかなケンに悪いこと言っちゃった…謝らないと」