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好感度

1 - 第1話

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2022年06月23日

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エーデュースとグリムと魔法薬の調合中、監督生はイラついていた。朝からテンプレヤンキー共が絡んできたり、グリムがやらかしたり、エースの挑発に乗ったデュースを止めたり、嫉妬から始まったら嫌がらせ等々…一つ一つは小さいものだ。だが、小さい物がつもりに積もってイライラは増幅。塵も積もれば山となるってね。


(ほんとウザイ。マジなんなの…あ゛〜…もうほんとマジなんなの…)


だがこの監督生、修羅の国と呼ばれるジャポン出身なのだ。どんなにイラついていても顔には出さない。その為、嫌がらせをされてもニッコニコしてるので面白くないと思った相手がどんどんエスカレートしていく始末。これには監督性もニッコリ(暗黒微笑)。…話が脱線したが、とりあえず監督生はイラついているのだ。


「デュース、次、これ入れたら5分間混ぜててね」

「わかった!」

「あ、○○も用意しないと…」


ドンッ


「あ、ごめ〜ん‪wお前ちっさすぎて見えなか……!?」


ボチャン


「「っ監督生!!!」」

「ぶなーーー!!!子分ーーーー!!」


モブがわざとらしく監督生にぶつかり、監督生がその衝撃で大釜の中に倒れてしまった。焦ったグリムはとりあえず担任であり、監督のクルーウェルの所に行き、助けを求めに行った。同じく焦ったエーデュースが監督生の手を掴み、急いで引きあげた。


「あ゙あっ!!あつい!!!あづい!!!!」

「えっはっ監督生!?クルーウェル先生早く来て!お前顔覚えたから後で覚えとけよ」

「監督生大丈夫か!?今助けるからな!」

「子分!!先生呼んできたんだゾ!」

「stay。騒ぐな駄犬共。これは酷い火傷だ。医務室に連れていく。スペード、トラッポラは着いてこい。残りの授業は教室に戻り自習にする。お利口さんにしてろよ」


的確に指示し、可愛がっている仔犬を怪我させた駄犬を睨みつけるクルーウェル。胸ぐらを掴みながらヤンキー用語全開のデュース。頭を潰す勢いで掴み、黒いオーラを放っているエース。白目を向いているモブ。


「てめぇダチに何してくれてんだあ゛ぁ゛???てめぇ前に監督生の足引っ掛けて転ばせてた奴だろ2度はねぇっつったよなあ???????表出ろやごらぁ!!!!!ぶちのめしてやらァ!!!!!!!!!」

「お前さ、前に監督生にちょっかい出して痛い目にあってなかったっけ?????なに???もう忘れたの????お前兎の獣人じゃなくて鶏の獣人なんじゃね????ほら、鶏って3歩歩いたら忘れるって言うだろ学習しろよ馬鹿かよお前○ね」

「おい、そいつは後で寮長会議で制裁されるから殺さないようにな。このクルーウェル様が直々にこいつが何をやったかその後監督生はどうしたか正確に言ってやるから安心しろ。」



監督生が保健室に行き数時間が経ち、食堂は腹を空かせた生徒達ですっかり賑わっていた。その賑やかそうな雰囲気とは裏腹に、黒いオーラ不機嫌オーラを放つ1-Aや方言全開の美少じ…年に、モブをどう処分するか会議中でもないのにテーブルを囲み真剣に話し合う寮長7人と違うテーブルを囲み同じ話をしている副寮長6人+1人等々…監督生と交流が深い生徒達がNRC生とは思えない程団結しかの者を始末しようと躍起になっている。アーメン。


「あ、エース達ここに居たんだ」

「監督生サン!?なしてここにおるんだべ!?もう大丈夫なんべや!?」

「あ、うん。もう痛くないし大丈夫だって!落ち着いて!!」

「今日は”特別に”エース様が奢ってやるよ。あ、高いのは無しだからな」

「えっ!?マジ!?いいの!!?やった!って言いたいけど、あれはエース達のせいじゃないから別に奢らなくていいよ。とゆうかエースがこんな事言うなんて…成長したのね…お母さん嬉しいわ……!」

「お前は母さんじゃねーーだろ!つか失礼だな!!」

「監督生…僕はお前を……守れなかった…!!」

「いや死んだような感じにすな???生きてるからな???めちゃくちゃ元気だからな????」

「人間は軟弱だな!!!!特別に僕が鍛えてやってもいいぞ!!!」

「うっっっさ!なんセベクだよ耳元で5セベクくらい出すな1、2セベクくらいにしとけ!」

「僕を音の単位にするな!!!!!!!!!」

「ごめんって!良いからちょっと黙れ!視線が痛いしジャックの耳が死ぬ!!」

「むぅ…すまない」

「むぅは可愛いけどさ……おーいジャック大丈…ばないよなとりあえずセベクは黙らせといたから…」

「あぁ…いや、大丈夫だ…」

「で、本当に大丈夫なのか?監督生。お前の大丈夫は信用ならねぇが」

「うっ…いや本当に大丈夫だって!ほら!動かしても痛くないし!」

「…まあ、それならいいが…」

「あれれ???ジャックお前俺は馴れ合いはしないとか言ってたのに〜???監督生の事いっちょまえに心配しちゃってぇ〜??」

「ばっ…!!エースてめぇ!」

「ぶな〜〜!!うるさいんだゾーー!!ご飯中は騒がしくしちゃダメって子分がいつも言ってるんだゾ!!」

「はっだからグリム食事中は騒がなかったのね……ううっ親分が立派になって…うっうっ」

「あ、グリムが監督生サン泣かせた〜!」

「ぶな!?な、なんでなんだゾ!!??」

「僕は…監督生をまた泣かせてしまったのか……」

「いやデュースまだ落ち込んでるの???後お前が泣かせたんじゃないからな?後泣いてないからな?????」

「デュースクン元気だして!後でその人を一緒にシメればいいと思う、かな?」

「!そうか、そうだよな!」

「うーんシメるとか怖いけどとりあえずマブが可愛いからいいや」


ピコングリムと監督生の目が合った瞬間、監督生の頭の上に真っ赤な赤色の♡が出てきた。


「なんなんだゾ?それ」

「??何って…何?」

「いや、その頭のうむぐぐ!」

「なんでもないからな監督生!ちょっとお前黙ってろ(ボソッ」

「ちょっそんな暴れたら危な…!」


グラッと、バランスが崩れ監督生の方に倒れそうになるが、セベクが咄嗟に支えてくれ、エースとデュースが転ぶ事はなかったが、監督生と目を合わせてしまった。ピコンとグリムと同じ真っ赤な♡2つが監督生の上に現れた。良く見て見ると、ハートの下に何か書いてある。“親愛”


「……しんあ…い……?」

「????いやお前らマジどうした?」

「なんでもないよ監督生サン!ほんとなんでもないから!!!」


グリムとエース、デュースは親愛の意味が良くわからなく、更にその下に書いてある文字を読んでみる。“大好き。いつもでもどこでもずっと一緒。相棒だしマブ。いつも迷惑掛けられてるけどいざって時には助けてくれる。私のマブがこんなにもかっこかわいい。この3人と出会ってなかったら私は死んでた。”


「……は!?」

「だ、大…好…き….?」

「俺様も好きなんだゾ〜!」


ボンッと擬音が入る程、エースとデュースは顔を真っ赤にし、口を抑えている。普段から直球に好意を向けられていない彼らにはもはや凶器である。グリムはそういうの良く分からないけど子分の事は好きなので大好き返しをしている。最後の不穏な言葉は見なかった事にしたそうだ。


「急にどうしたんだよ2人とも…グリムに関しては何?私を殺そうとしてらっしゃいます???良いぞもっとやれ」

「おい本音出てるぞ」

「やっっべ」

「監督生が……俺を…?」

「…好きじゃなくて……大好き……」

「?何ボソボソ言ってんの?」


熱でもあんのかな…と言いながらエースとデュースの額に手を当て、ん〜と唸る。


「熱はなさそうだけど…とりあえず保健室行く?」

「「〜〜〜〜〜〜!!??」」

「エースデュース死ぬなーーー!!!」

「監督生サン一旦ストップ!!今の2人にそれは逆効果だから!!」

「いやなんで??」


そんな会話をしていたらパチッと目が合ってしまった。ピコンと新たにグリム達よりちょっと薄いくらいの赤色の♡が3つ浮き上がる。“友愛”“好き。大好き。ジャックとセベクは何かあればツンツンしながら話聞いてくれるし、エペルは林檎とか恵んでくれる。普段はほのぼのしてるけど、私が危ない時には真っ先に助けに来てくれる。私のマブがこんなにもかっこかわいい。”


「んなっ……!?」

「ゔっ…!」

「〜〜〜〜〜!!!!????」

「いやセベク大丈夫!?」


エース達同様に顔を真っ赤にさせ、目を手で覆う。尻尾ははち切れんばかりにブンブンと振られる。エペルはあまりの尊さにゔっと声を上げ、倒れた。ヤムチャしやがって…。セベクは声にならない叫びをした後にガンッ!と体をテーブルにぶつけた。


「いやえっ!?ちょっエペル大丈夫!?セベクも!!いや本当にどうしたのお前ら!」


状況が呑み込めず、監督生があわあわしている所に、あはぁ♡という愉しげな声が聞こえる。


「面白そーな事してんね、小エビちゃん?」










続きはグリムが食べました

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