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2 - 「小人の死体が落ちてた!」

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2024年06月23日

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『小人の死骸道路に落ちてた!!!通学路に!やばい!』


数枚の写真と共にSNSに投稿されたそれは、世間を大きく騒がせた。

車に轢かれた、どう見たって本物にしか見えない人の写真だ。

ただしその大きさは15センチほどで、上半身に大きくタイヤ痕が走りぐちゃぐちゃに潰れている。


『うわグロっ』『これって本物?』『フェイクだろw』『小人だぁあああああ?!』


その投稿はすぐに拡散される事になり、物の数分で大きく盛り上がった。

リアルすぎる。

どう見たって本物にしか見えないし、

偽物であるとするなら、おかしいのだ。


投稿したアカウントが、オカルト好きや技術者、バズりたいと呟く大人のものではなく、普段はメイクやファッションの事などを投稿している、ごく普通の女子高生の物なのだ。

CGだとしても、静止画数枚とはいえここまでリアルな物を作るのは値段は幾らかかる?少なくとも何十万かかかるだろう。

合成のフェイク画像だと言うならば、このリアルすぎるこれは『本物の死体』になってしまう!

ただの女子高生が用意出来るのだろうか?


そんな中、偽物だと言うコメントにムッとした彼女が、さまざまな角度から写し、木の枝の先で少しばかり突いて動かすと言う動画を追加投稿した事によって。このCGや合成では無い!と人々は確信を得た。


アカウントは売却された物で、女子高生ではなく別の人が動かしているのでは無いか?

バズった事による喜びの自撮りと、彼女のリプライ欄では、現在進行形で学校の同級生とのお喋りが繰り広げられている、遅刻しそうらしい。

もしかして、小人の様に見えるだけで、別の生き物なんじゃ?カエルとか

人間以外の生物が、服を着るわけないじゃ無いか!


人々は、それが本物の小人の死骸であると思った。

そして、彼女の投稿から30分ほど経った頃、同じ町出身の別の人物が、同じ小人の死骸を投稿した。

ほら、やっぱり偽物じゃ無い!


本物だ、本物だ、本物の小人だ!!!声は大きくなる。

普段はオカルトなんて信じない人も、小人の存在を信じ実感をもった。

学名はどうなるんだろう?とか考えた。


そんな中、最初の小人の投稿は、ちょうど1時間経とうとした頃に削除された。

それは単純に潰れた人と言う形を取っていたソレにSNSのシステムが過激なセンシティブ判定を出した事による削除だったが、一部の人々は何か大きな力による隠蔽だ!と確信して騒ぎ、この出来事はさらに大きくなった。

テレビにも取り上げてられ、海外のオカルト誌からも取材が来た。


人々の中にはやはり、小人なんていう、非科学的な物をとてもじゃ無いが信じる事が出来ない物達もいた。そんな彼らはこう思った。


なら、人形?


映画撮影などにも使われる本物にしか見えないリアルな人間の偽物を作る技術は存在する。

確かに、彼女にはそれを手に入れられるお金や伝手はないが、彼女は最初から言っていた筈だ。


道路に落ちてた、と。


彼女じゃ無くて、他の人物の悪戯、なのでは無いか?


よく見れば、その小人の肌の一部には、合わせ目の様な切れ込みが入っている様に見える。

なんだ、人形じゃ無いか!

彼らはそう結論づけて、すっきりとして自分達の中でこの話にピリオドを打った。

バカな世間は小人だなんだと騒いでいるが、結局はそんな物である

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