2話
🥞「はぁ?!」
☕「どうしたんだ?」
🥞「あの…」
🥞「今日親が家に帰らないらしくて姉も友達の家に泊まるから家の鍵を閉めてしまったらしく家に入れないみたいです…」
☕「それは…とても災難だな、。友達の家に泊まるのはどうだ?」
🥞「…一か八かで聞いてみます…。」
彰人「すまん今日泊めてくれねぇか?!」
モブ1「今日は親いるから無理だ…すまんな…」
彰人「今日止めてくれねぇか?!」
モブ2「ごめん…今日は親戚が来てるから…また今度なら大丈夫!」
彰人「ダメなのは分かってるが今日止めてくれねぇか?!」
モブ3「今日兄貴帰ってきてるから無理。まじごめん」
🥞「…全員無理でした、…」
☕「…はぁ、…運が悪いな。」
☕「…じゃあ俺の家に泊まるか?」
🥞「…え、いいんですか?」
☕「まぁ…生徒をそのまま放っておけないからな。」
🥞「…ありがとうございます…!」
☕「でもこれは秘密だからな。本当はこんな事ダメだから。バレたら俺もお前も社会的に終わる。」
🥞「…言いませんよ。それにバレないように努力します。」
☕「よし、じゃあ行こう。」
そして車を走らせた。
雨は一向に止まないまま先生の家に着いた。
☕「あ、まだ降りないでくれ。そちらに傘を持って行くから。」
🥞「あぁ、ありがとうございます。」
ガチャ
☕「濡れてないか?」
🥞「大丈夫です。ありがとうございます。
なんだか、女みたいに扱われてる。女慣れでもしてんのか?
🥞「お邪魔します。」
☕「あぁ、すまないがスリッパを用意してない…。申し訳ないが素足で過ごしてくれ。」
🥞「いえいえそんな…」
ガチャ
☕「ここがリビングであっちがトイレだ。」
🥞「分かりました。」
☕「ご飯苦手なものはあるか?」
🥞「特にな…あ、人参が…ダメです。」
☕「わかった。作ってくるからそこのソファでくつろいでいてくれ。」
🥞「あ、ありがとうございます。」
🥞「(先生の家に泊まるとか、こんなの有り得るのかよ、)」
🥞「(猫かぶるのも…少し疲れるな。でも、青柳先生優しいんだな。)」
🥞「(後でちゃんとお礼しないと…)」
☕「東雲!ご飯できたぞ。」
…
☕「東雲?」
🥞「すー…すー…」
☕「寝てしまったのか笑」
トントン
☕「東雲。ご飯ができた。」
🥞「…ぁ、」
☕「無理に起こしてしまって済まない。ご飯ができたんだが食べるか?」
🥞「ありがとうございます。食べます。」
☕「よし、じゃあそっちの机に…」
ほんのりといい匂いがした。
自分の親とはまた違う優しくて暖かい匂いがした。
🥞「…肉じゃがだ。」
☕「人参は少なめにした。」
🥞「はは、ありがとうございます。少しくらいなら食べれます。」
もぐ…もぐ…
🥞「!」
🥞「ふまい!」
☕「ありがとう。だが、よく噛んで飲み込んでから喋ってくれ。詰まってしまうぞ。」
🥞「すません、…でも、美味しいです!」
☕「良かった。」
🥞「ご馳走様です。」
☕「お粗末さま。」
☕「風呂はどうする?」
🥞「あ、先入ってください。」
☕「じゃあ入らせていただく。」
🥞「はい。」
“バレたら社会的に終わり”
なんだか変にドキドキした。誰かに見られていたらどうしよう。
もし、急に誰か来たらどうしよう。
俺の未来はどうでもいい。まだ未成年だからどうにかなる。いや、未成年だからどうにもならないのか、
先生が社会的に終わってしまうくらいなら俺が絶対に守らなければならない。
でも、ちゃんと理由がある。雨が酷かったから。家族が家にいないから。
大丈夫だ。大丈夫…
☕「東雲。風呂次いいぞ。」
🥞「あ、早かったですね。じゃあ風呂借ります。」
☕「あ、着替えは俺のでも良かったら用意しておく。バスタオルも後で持っていく。」
🥞「あ、わざわざありがとうございます。」
ちゃぽん
🥞「(暖かい…梅雨の時期か。雨で少し寒いから冷えるな…)」
🥞「(借りてるんだし早く出ねぇとな。)」
ガチャ
🥞「あ」
☕「あ、すまない。ここにバスタオルと着替えは置いておくな。」
🥞「ありがとうございます。」
びっくりした。
あ、タオルふかふか、いい匂いする。なんの柔軟剤使ってるんだろ
服デカイな、まぁ先生身長もでかいしな…
よし、リビング戻るか。
ガチャ…
🥞「お風呂ありがとうございました。」
☕「あぁ、それにしても服でかかったようだな…。合う服がなくてすまない。」
🥞「いえいえ…先生の家ですから…」
☕「…なんだか肩苦しいな。家くらい猫被らなくていいんだぞ。」
🥞「え…」
☕「いつも猫被ってるのは知ってるぞ。」
🥞「…バレてたのかよ、」
☕「今日くらいリラックスしてくれ。」
🥞「…あざっす、、」
🥞「そういえば、東雲じゃなくて彰人って呼んでください。東雲も肩苦しい。」
☕「そうだな。じゃあそうさせてもらう。」
🥞「にしても、先生って彼女居ないのか…」
☕「またその話か?笑」
🥞「普通にいると思ってた。っつーかまず若い先生が少ないもんな。」
☕「あぁ、…たしかに。ほぼ40より上の先生が多いと思う。」
🥞「いつかこの学校の生徒と結婚したりしそうですね。知ってます?青柳先生って女子生徒にすっごい人気で裏でお婿さんになって欲しい!って言ってる人多いんですよ。」
☕「その話は初耳だな。」
🥞「はは、先生もいつか結婚するんだな。」
☕「一生独身かもしれないな。俺は表情筋がとても硬いから愛想を振りまく事が余りできないし、好きになった人なんて居ない。だから独身の可能性も多い。」
🥞「俺は結婚したいな。いや、結婚というか…恋人が欲しい。本当に俺だけ考えてくれてたら結婚とか考えちまうかも。結婚しちまえば浮気もされないだろ。」
☕「…そうだな。そうか、彰人は独占欲が強いんだな。そう言われると俺もそうかもしれない。」
🥞「え?」
☕「恋人には…自分だけ考えていて欲しいって思ってしまうかもな。ふふ、」
🥞「俺だったら、…先生の事だけ考えてやれるのに…ボソッ」
☕「?!」
🥞「?」
☕「今…なんて、」
🥞「あ…//」
🥞「そのっ、あ、違って…」
☕「違うのか?」
🥞「違わない…けど、」
☕「彰人は俺の事だけ考えてくれるのか?」
🥞「…恋人だったらな、」
☕「じゃあこういうのはどうだ?」
☕「1ヶ月仮交際 」
🥞「…仮交際…?」
☕「あぁ、彰人が俺のことだけを考えてくれるのなら俺も彰人だけを思ってやろう。この1ヶ月で2人とも恋に落ちたら本当の恋人にならないか?」
🥞「へ…」
☕「いや、無理にとは言わない。彰人の意見を優先に…」
🥞「…る、」
☕「え?」
🥞「やってやる、その代わり…愛重くても全力で受け止めろよ!」
☕「あぁ、もちろんだ。」
そして俺らは仮の恋人になった。
END
ということで大変お待たせしました!!今女の子の日来てて悲しみに満ちてるけど元気にやってます(?)😸
3話お楽しみに!
コメントくれるとモチベ上がる!
おつたに!
コメント
9件
やっぱりたにさんの作ったお話面白い!
コメント失礼します 独占欲の強い2人が仮交際って可愛いです!! あと女の子の日は無理して投稿せずに体調気をつけてください!
好き…🥰今回も面白かったです✨体調優先でゆっくり続き楽しみに待ってます!😊