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「さ、そろそろ仕事はじめよっか。」んだか照れくさくて何もいえなかった。
「さ、そろそろ仕事はじめよっか。」
「はい!今日はどこでしたっけ、」
「今日は、岡田一家の“華”ちゃん」
「えっと、中野区ですね。」1時間半…遠。この事務所は埼玉県さいたま市にあるから遠いのである。
「ま、僕の車で行けば大丈夫だよ。」
私達は1時間半もかけて岡田さん一家に向かった。
「お〜、つきましたね!」大きい家だな、と思った。
「大きいお家だね。」社長と思ってることが一緒だったのがなんだかもどかしくなってしまった。
「は、はい!早速訪問しましょう!」私がインターホンを鳴らした。
どたどたと急いでいるのがわかるような物音を響かしている。
「は〜い!お待ちしておりしました。」二度も三度もお辞儀するお腹が大きくなった母親の姿が見れた。母親の横でうずくまっている5歳くらいの女の子の姿も見えた。緊張しているような瞳をこちらに向けていた。
「こんにちわ。私達、声帯精神科を担当しております。米田と社長の…」
「木村と申します。」社長が私の説明中に割り込んで来ては、お辞儀をした。
「ご依頼されているのは、“華ちゃん”でよろしかったですか?」私が彼女の名を言うと私に視線を向けた。
社長が“華ちゃんの”前で片膝をつき、こう言った。
「こんにちは。僕は木村だよ」“華ちゃん”は期待に応えようとしないで、お母さんに強くしがみついた。
「華、この人は悪い人じゃないのよ。華の声を戻してくれるいい人なの。」お母さんがそう言うと“華ちゃん”は少し安心した顔をし、社長と私にそれぞれ一回ずつぺことお辞儀をした。
「では、中へどうぞ。」お母さんがそう言うと、“華ちゃん”は家の中に掛けていった。そして、私達もお家の中にお邪魔した。