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山道を通ることになったろふまおメンバー。
甲斐田 ほんとに…ここ通らないとなの???
山道を見て一番に声を発したのは甲斐田だった。
それに続き、社長も不破さんも剣持さんも少しだけ愚痴をこぼした。
それもそうだろう。今は真昼間で日焼けしてしまいそうなほど太陽が輝いている。だと言
うのに山道は、木々で光が遮られ薄暗い。
D 我慢してください。ここから先は車で移動できませんからしょうがないです。
Dに移動できないと言われたらもう…やるしかない。昼間なのだ。オバケなんで出てこないし…ほぼ日陰だから動きやすい。
あとは…体力の問題だ。この中で一番体力がないのが甲斐田で、この登り下りと混ざり合い、先の見えないこの道を行くのがとても大変なのである。
愚痴をこぼしながらも、着々と目的地まで足を進める。
ふと甲斐田が足を止めた。他3人もスタッフも気付き足を止めた。
なんだ…?この匂い…どこかで嗅いだような……
ふと感じ取った匂いに覚えがある。なんだ?どこで嗅いだ…
心当たりとしては……桜魔で研究や任務で寝れてなかった時……そうだあの時に嗅いだことがある!
これは、頭がおかしくなってた時に偶然できた超強い睡眠薬でありながら弱体化もするやばい薬だ。
これはヤバい。
社長たちに伝えなきゃと手短に。でもしっかり重みのあるように。どう言えばわかってくれる?いや、もう単純に口をふさいでくれでいいだろうか。
社長ともちさんなら気づいてくれる。だとするとあとはアニキ……
アニキが言うこと聞いてくれるかどうか……かくなる上は気絶させるしかない…
加賀美 なんか…少し眠気が……
そんな事を考えていると、社長がそんな事を言いだした。それに続き、アニキももちさんも…
もう、薬の影響が…
甲斐田 みなさんいますぐに口をふさいでください!
そう叫んだ。聞いてくれなくてもしょうがない。無理やりにでも皆を逃がす。皆にこれ以上の被害を与えたくない…
言うことを聞いてくれるかなんて考えていたけれど、素直に社長たちは驚きながらも従ってくれた。
それほど真剣な顔していたのだろうか。少し怖いのかもしれない。もちさんが少し震えている。
一旦、そんなことは置いておいて、社長たちを逃さなきゃ。
現世で術をあまり使ってはいけない。違反であるから。だが、今は……どんな処分を食らってもいい。彼らを助けるためならへっちゃらだ。
ためらいかけた腕に力を込め直し、詠唱を。
甲斐田 我が家名甲斐田の名の下……
甲斐田が唱えたのは転移だ。詠唱が終わると同時に社長たちの足元に青い光を発した陣が現れる。
甲斐田/君/さん!?
と聞こえた。けれど無視をする。
社長たちはろふまおの収録部屋へ送った。
陣から消える直前に何を言おうとしていたのか。安易に想像できるが…考えないでおく。
考えてしまえば、社長たちのところへといきたくなってしまう。
犯人を捕らえなければ。危険すぎるのだここら一帯が。
キョロキョロと周りを見渡しながら気配を探る。
ふと、数十メートル先の木陰に気配を感じ取る。この気配は…
そう考えていたのも束の間。急な睡魔に襲われる。
先程、術を使った際におもいっきり吸ってしまっていたらしい。ものすごく眠い。だとすると社長たちもスタッフも今のところ結構ヤバいかもしれない…
あ〜…くそ…めんどくせぇ。ナイフ…作るか。
そっと手を合わせ、詠唱を行う。ふっと手を離すとナイフが生成されている。上手くできたみたいだ。
しっかり尖っており、刺しやすい。
貧血気味なので倒れるかもしれないが、構わず太ももへ刺した。
痛みで意識が覚醒する。ドクドクと流れる血を無視し、気配の方へ向く。
甲斐田 我が家名甲斐田の名の下……
術を発動させる。青い陣からは鎖の形をした水が出てきている(?)。
その水は気配の方へと向かい、ある者を捕らえて戻ってくる。
甲斐田 さて…どういうことかな研究者君?
気配からして疑っていたが、やはり桜魔の研究者であった。
それにしても、気になることがある。
甲斐田 ねぇ。どうやってあの薬品を盗んだの?僕とお弦、長尾しか触れないはずなのに…
本当にどうやったのだろうか。
研究者 お、教えるわけねぇだろ!
まぁそうなるよねぇ。まぁ、教えたところで助けるわけでもないし。
研究者 お前が悪いんだ!お前がいるから俺の研究が評価されねぇんだ!お前さえいなくなれば…
そんな馬鹿げた事を言いだした。
僕の、僕の大切な人たち…社長たちに危害を加えといてか?
甲斐田 それなら、なんで他の皆を巻き込もうとしたのかな?あ〜もしかして…人質にでもしようとしました?
そこまで言ったところで言葉を切る。反応をみるために。
研究者の顔色は悪く、図星であったことがわかる。
甲斐田 あはは(笑)馬鹿だなぁ。僕だけならともかく他三人に手を出したんだ。僕直々に罰
を与える。
普段なら長尾とお弦に任せていたが、今回は任せてたまるか。僕直々に罰を与えないと気が済まない。それに、違反をしてるから制裁されるのにかわりはない。僕がやったって問題ないだろう。一応僕だって権威だしね。
神に何を言われようと関係ない。現世の者へ怪我をさせるところだった。しかも僕の大切な人たちを、だ。
まぁ何か言われたって、全て録音済みのため、逃げるのは不可能だ。
甲斐田 無断でゲートを通ったこと…現世の者へ危害を加えかけたこと…これなら死は免れないだろうね。
ちょっとした追い打ちをかける。
甲斐田 そうだね。君には僕の研究を手伝って貰おうか。ちょうど試したい物があったし!
研究を手伝う。研究者君なら分かるだろうけど、僕が試したいと言ったら大抵、魔の餌となるか、開発中の術の実験体になるかだろう。普段はしないけど。
なんならどっちも味あわせてやろうか?
そんな事を考えながらも、怯えて動かなくなった研究者を僕の研究室へ転移させた。
研究室なら術は使えないし逃げる事も出来まい。どれだけ叫ぼうと誰も助けに来ない。他の魔の声にかき消され、聞こえたとしても僕の研究室は許可なく入れないから助けに来るなんてことはない。
クラッと睡魔に襲われる。
そうだった…まずここら一帯を浄化…いや集めて縮小してビンに詰め込もう。
ビンは………あった。
念のため持ち歩いていて良かった。まさか役に立つとはね。
甲斐田 我が家名甲斐田の名の下…
術を詠唱し終えると、ここら一帯に漂っていた薬品がビンの中へと集まっていく。
そして、開けられないよう術をかける。二重で。
ひとまず薬品の処理は完了した。次は自分だ。
この薬品の解毒薬ってどこに置いてたっけ…?棚だっけ?厳重に保管してるんだっけ?
ヤバい。眠気がヤバすぎて考えれない。しょうがない。ここで寝るっきゃないや。
自分の周りに結界を張り、木に体重を預ける。ここら一帯に気配はないため、気が緩んだのかすぐ眠りについた。
目が覚めた。消毒液のような匂いと白い天井にカーテン。病院だろう。
甲斐田 病院…?いつの間に…
と呟いた数秒後。ガタンと何かを落とす音がした。
目をやるともちさんがこちらを見て驚いた顔をしてる。
あ…もちさん無事でよかったぁ……と呑気なこと思っていたら急に廊下に向かって甲斐田君が起きました〜!!!と病院で出したら怒られる声量より小さく叫んでいた。すると…
ドタドタドタと廊下を走ってくる足音が2つ。多分、社長と不破さんだ。
ばっとドアから顔を覗かせた2人は、すごく心配そうで、でも嬉しそうな顔をしていた。
甲斐田 よかった…みなさん無事で…
と声をかけた。
自分でも驚くくらいに声がガラガラだった。先程しゃべったときは何ともなかったのに。と考えていたら不破さんから心配そうな声で質問された。
不破 ……晴、体調は…?
甲斐田 あ…えと……特には…変わりないです。
特に気分が悪いとかもなかったし、ちょっと眠気があるぐらいだ。
社長たちは大丈夫なのだろうか。
甲斐田 皆さんの方は大丈夫ですか?気分とか…
加賀美 大丈夫です。これだけ走れて声も出せるんですから。それよりも、です。
剣持 甲斐田君の方が重症だったんだからね!?血を流して木に寄りかかってるかと思ったら近づけなくて、弦月君に頼んで術を解いてもらって…やっと…だったんだからな…!
耐えていた涙が最後の最後であふれてしまっていた。それほど心配させてしまったのだ。トラウマとかなってないだろうか?
それはさておき、どう…謝ればいいのだろう…?
不破 ほんま、弦月くんが来なかったら死んでたかもなんやからな。
あ、まじ?死んでたのかぁ。
てか、この状況で足の怪我自分でやりましたなんて言ったら…ヤバくない?
加賀美 あ、そうそう。足の怪我自分でやったそうですね?
唐突に自分がどうしようと悩んでいたことについて質問され焦った。焦ってしまった。
甲斐田 え!?なんでそれをッ……あ
加賀美 今、ご自分で認めましたね。
墓穴を掘った。やっちゃったぁ……どう言い訳しよう…
加賀美 ……なぜですか…
甲斐田 ?何がですか?
加賀美 なぜ私たちだけ逃がしたんですか!?一緒に逃げれば怪我もせずに済んだでしょう!?なんでッなんで残ったんだ…!?
なんで社長たちだけ逃がしたか、かぁ……そうだよね。一緒に逃げれば怪我なんて…でも、
甲斐田 しょうがないんですよ。あそこ一帯が危険で、被害者を増やしたくないんです。それ…に…
いや、言わないでおこう。
不破 それに…なんや?いわんの?
甲斐田 あ…いえ…聞かなかったことに…
剣持 するわけないでしょ?言わないなら言わせるだけだから。諦めて正直に言いな。
こりゃ無理だわ。諦めて言うかぁ…
甲斐田 はぁ…わかりましたよぉ…言います。
甲斐田 こっちに来れなくなるかもしれないんです。
3人 は?
そうなるよなぁ。急に来れなくなるかもなんて言われたらそんな反応になるよな。
甲斐田 桜魔の者がこちらで事件を起こしたとなると僕たちが疑われる可能性があってですね。一旦バレないようにちょちょいと…後で処理しときますんで今は大丈夫っすよ。
三人が黙った。
甲斐田 今回については僕の研究所の者が事件起こしてるので多分僕が来れなくなってた可能性がありますね。
剣持 ちょっとげんつき君に確認するわ。
甲斐田 え!?なんでさ!?あとげんづきね?
剣持 研究者をちょちょいとしたんでしょ?何したのか教えてくれんの?
甲斐田 …いや…教えれませんが…?
剣持 だからです。
不破 諦めぇや甲斐田。こりゃもちさん本気やで。
甲斐田 ア、ハイ。
加賀美 あ、そうでした甲斐田。
甲斐田 んぇ?呼び捨てにされた!?
加賀美 これから一ヶ月。桜魔に帰るの禁止です。あと、収録もなしですからね。
甲斐田 え…なんで!?
加賀美 ご自分の身体に聞いてみては?
甲斐田 ………すみません…わかりました……
加賀美 よろしい。
とは言え、あの研究者君をどうにかしなければいけないのだが…夜中ぐらいに抜け出すか。確か数日後に魔の討伐任務があったはず、強制参加するように仕組んでおこう。
加賀美 我々は一旦帰りますが、安静にしててくださいよ。くれぐれも抜け出すことがないように。
甲斐田 はぁい…
加賀美 返事は伸ばさない!
甲斐田 はい…
加賀美 では。また明日。
剣持 また明日ね。
不破 明日な〜
……さて、どう逃げ出そうか。
あ、というかお弦に連絡するって言ってたっけ?となると桜魔行って見つかったら、説教2時間コースだな。
なんなら長尾に連絡して任務へぶち込んでもらおうかな。
長尾ならできるよな。隊長なわけだし。
そうと決まれば早速連絡しなければ。
甲斐田🗨️ ねぇ長尾〜?ちょっとお願いしたいことあるんだけど大丈夫?
長尾🗨️ なんだ?晴からのお願いっていったら嫌な予感しかしねぇんだけど。
甲斐田🗨️ ほぼせいか〜い。数日後にさ、魔の討伐任務あったよね?それにさ、〇〇っていう研究者入れてもらっていい?無理ならいいんだけど。
長尾🗨️……理由は?さすがに理由無しだなんてこたぁねぇだろ?お前のことだし。
甲斐田🗨️ まぁね。ちょっと僕の癪に障ることしでかしやがったから。細かく言ったほうがいい?
長尾🗨️ そりゃな。お前の癪に障るなんて珍しいもん。ってことで説明よろ。
甲斐田🗨️ 〇〇って研究者が、僕の薬品を盗み出したあげく、僕の嫌がらせで許可なく現世に渡り、社長、もちさん、アニキに危害を加えかけた。証拠もあるよ。言い訳なんてできない。なんなら、スタッフにも危害加えかけてるし。別に死んだって問題無いでしょ?てかその子、桜魔でも問題起こしてるし。
長尾🗨️ はぁ…分かった。お弦にも聞いてみる。お弦からの返答次第で入れれるかわからないから。
甲斐田🗨️ うん。いいよ。
甲斐田 よし。となれば、あとは研究室にはいれる権限を分けなきゃ。研究室にお弦がはいれなくなっちゃってるし。
そっと術を唱え権限を分ける。
翌朝。
甲斐田 なんで皆いるんですか…
なんか騒がしい?と思って目を覚ましたら、もちさんにアニキに社長がなにか話していた。
剣持 僕たちを庇って入院してる後輩の見舞いに行かない奴がいると思います?
甲斐田 いませんね…タブン
あっさりと返されてしまった。というか、いつまでここにいる気なのだろう。面会時間中ずっとここにいるつもりなのだろうか?となると、少し申し訳ないな…
それに長尾から連絡来たらやばいかもな…
加賀美 どうせ暇になるかと思ってこれ…ゲーム機持ってきたんですよ。病院のほうには許可申請済みです。
仕事がはやいな…じゃなくて!!
甲斐田 いや、ぜんぜんそんなことしなくてよかったのに…論文書いたりよんだりで時間潰せるので別に…
不破 お前…まじでいってんの…?入院中に仕事すんな。
甲斐田 えぇ……だって面白いんですもん…たまにパクられてるのあるけど。
現世に論文持ってきててよかった。なんて思っていたのだが、こりゃ読む時間なんてなさそうだ。
剣持 ちょっと待って?パクられてるってどういうこと?
甲斐田 あ〜、なんていいますかね。パクるというか、なんというか……こう、ほとんど同じ内容の論文を書いてくる人もいるんです。なんなら学会とかで発表してたりするんでね。ま、あまりにも多いんで慣れましたよ。
現に一ヶ月前の学会で遭遇したばっかだからね。変装していったらまさかの僕の論文と同じ内容を話してて笑っちゃったし。
まぁ、そのときは徹夜5日とかだっけ?それで脳が死んでたから素人質問で恐縮ですがと言おうと思ってたのに変なこと口走ってた気がするけどね。
甲斐田 まぁ、皆さんが持ってきてくれたなら遊び倒すしかないですよね!
と、乗り気になってみる。桜魔の話はあまりしたくない。現世では死なんてこと気にすることなく過ごしたいのだ。
不破 おっしゃ。んじゃ、これからやらん?
と見せてきたのは……マイクラ。え?マイクラ?バトル系やるのかと思っていたから少しびっくりだ。
剣持 安静にできるゲームにバトル系いれるわけないでしょ。暴れるんだから。
甲斐田 ごもっともで…で、何作ります?ROF-MAO専用ワールド作っちゃいます?
加賀美 いいですね。たまに遊びに来れるぐらいまでに発展させましょう!!!
不破 材料集めるから甲斐田が建設な!!
甲斐田 いやアニキも建設手伝ってよ!!一人は無理だってぇ…
剣持 僕も材料集めるのでよろしくお願いしますよ。
甲斐田 なんでぇぇ!?
加賀美 私が手伝いますよ。
甲斐田 ありがとうしゃちょー!
少しはしゃいでしまったけれど、いつも通りのろふまおで、とっても安心した。
甲斐田 あぁ…つっかれたぁぁぁ…
と、ぶっ通しで4時間。材料あつめて建設してを繰り返した結界、ろふまお収録部屋、控室、そして各々の部屋が完成した。
それなりにこだわってるので疲れた。
もちさんからはめっちゃ要望くるし、アニキは適当すぎるしで…本当大変だった。
甲斐田 でも、楽しかったぁ!皆も楽しかったぁ?
剣持 ええ。楽しかったですよ。
加賀美 楽しかったです!
不破 たのしかったで?
そのぶんたくさん遊べて嬉しかった。あまりこちらの事情に巻き込みたくなかったのになぁ…なんて考えていた。
そんな呑気なことを考えていた。
ふっと息が苦しくなった。のどが狭まるような感覚。痺れ。目眩。
毒の症状だっと。
甲斐田 あっ…カフュッッ…フッー…フッ…ぁぅ…
剣持 あれ…?甲斐田君!?息吸えてない!?
加賀美 なんで…甲斐田さん!何があったんですか!?
不破 甲斐田ー?おい!甲斐田ぁ!
甲斐田 ど…ど、く……フッーフーッあの…くす、り…のせい…
どうにか喋れたが、どこまでもつかな。息が吸えないんじゃどうにもならない。
この症状に近い毒は…?
全て当てはまるような毒…あるとしたらあれぐらいだけど…希少なんだよなぁ…
…けど…しゃーない。一滴でも飲めばいいはずだし。
無詠唱で現世と桜魔の研究所を繋げ、解毒剤をとる。希少だからって小分けにしといてよかった。
さて…これ飲み込めるのか?う〜ん。どうにかなるか!
小瓶の蓋を開け、思いっきり口に流し込んだ。少しむせてしまったけれど飲み込むことはできた。
即効性が高いとはいえ、飲んだ瞬間治ります、なんてなるわけもなく、3人に背中を擦られながら数分。
甲斐田 すみ、ません…
声が出せるまで回復した。本当効くのが早い。
剣持 謝んなくていいよ。けど、何があったの?
甲斐田 多分…遅効性の毒が仕込まれてたんだと思う………待って社長たち今息苦しいとか目眩とかない!?
不破 ないで?
剣持 ないですよ?
加賀美 あ〜…少しクラクラしますけど…何か…?
甲斐田 ッ…しゃちょ…これ、飲んで。
社長は分かりましたと受け取って、口に流し込んだ。
加賀美 わ…なんか、苦いですね、これ。
なんて、興味ありげに話しかけられるがそれどころではない。社長には毒に耐性がない。そもそも現世で耐性ある人はあまりいないと思う。しかもこの毒は桜魔のものだ。何が起きるかわからない。
甲斐田 …少ししたら目眩が治ると思います。少しでも体調悪いなってなったらすぐ教えてください。対処します。
剣持 …すぐ言いますね。その焦りようからするに、結構ヤバイだろうし。
察してくれて嬉しい!!
とはいえ、これはガチで研究者君を殺らなきゃだな。
早く弦月から許可出ないかなぁ…
なんなら今連絡するか??
念話なら別にバレないし。てか、今のこと報告しなきゃだし…丁度いい!!
甲斐田”お弦?”
弦月”…あれ、晴君どうしたの?というか、昨日のあの件、何があったの?”
甲斐田”あ〜、それについて今話そうと思ってて、今時間大丈夫?”
弦月”うん。大丈夫。そっちは周り誰もいないの?”
甲斐田”いや、社長たちがいる。念話だからバレないし、大丈夫かなぁって。”
弦月”…まぁいいか。それじゃあ説明お願い。”
甲斐田”うん。昨日の収録、何するかお弦に言ってたっけ?”
弦月”聞いたよ。山越えたところでロケがあるって言ってた。”
甲斐田”山越えるの徒歩で。その時、違和感があって、探ってみたら…あらびっくり。厳重に保管してた薬品が盗まれ、薬品がそこらじゅうにまかれてたんだよ。一旦ROF-MAOのスタッフさんと社長たちを収録部屋に転移させた。”
弦月”それで、拘束して任務にぶち込もうとしてたと…”
甲斐田”そう。それと、さっき起きたことなんだけなど…薬品に毒仕込まれてたみたいで。”
弦月”はあぁ!?え、毒!?”
甲斐田”そう。毒だったんだ。それで社長、目眩するって言い出して。即解毒剤飲ませたからいいけど、現世のものが桜魔の毒を浴びてしまったことになる。現世の者が桜魔の毒浴びたわけだから、どうなるかわかんないし…まぁ、僕も結構効いた。”
弦月”…神に相談してみる?いや…そうすると晴君が納得しないか…”
甲斐田”任務でギリ許容範囲。なんなら僕の手で殺してやりたいぐらいだよ。魔の餌にしてもいいなぁ…まあ、そうすると上層部に居なくなったってへんに探られるだろうし、バレたらめんどくさいから、死んでもなにも疑われない任務かなって。”
弦月”そう。わかった。景君に聞かれてたのこれのことだったんだね。”
弦月”大丈夫だよ。任務に入れようか。流石にその研究者はやりすぎてるからね。”
甲斐田”ありがとう!!後で作戦変更しておくからよろしく!”
弦月”了解。またあとで。”
さぁて、この続きを作るか悩み中なんですよねぇ…。正直これ以上案出てこないんだけど。
う〜ん…一旦ここで終わりです!!
続きは…気が向けば作ります!!
では、また次作品で!!