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涙は宝石に。1年に2回現れては1日で消える鱗は、長寿に。その身を食べれば不死になると言われる人間?がいる。
この世界にはそんな言い伝えがある。
この言い伝えは本当なのか、本当ではないのか分からない。
僕たちはこんなことあるわけないと思った。
だって…
目の前にはグレーの髪色で触覚があり、和服に羽織り。ピアスを両耳に着け、いたるところにケガをしている小学4年生ぐらいの男の子がいるからだ。
それだけなら不思議ではないだろう。けれど、この男の子は目元から宝石を出していたから。そして…ラッキーなのかは分からないが鱗もある。
確定演出か?とりあえず保護しなければ。この子が起きたら混乱して警戒するだろうけど。そんなこと言っていられない。
社長がコートを脱ぎ、男の子をつつみ込み抱き上げた。男の子は顔をしかめたが、抵抗はしなかった。
意識がない…?気絶だろうか?
考えながらも皆で社長の家へと走った。
剣持 で。この子どうします?
男の子の怪我を処置して、大きめのベッドへ寝かせた。
リビングへと戻り、疑問に思ったことを話した。
加賀美 そうですよねぇ……このまま保護するしかないのでは…?
不破 保護するんやったら警察のほうに連絡?入れといたほうがええんとちゃう?
剣持 それもそうだね。では社長。電話お願いしますね。
僕は電話があまり好きじゃない。なので社長へ丸投げする。え!?私ですか!?と驚きながらも、まぁいいですけど…と言って電話しだした。
警察 はい。こちらにじ警察です。事件ですか救急ですか?
加賀美 えっと…事件とも言えるような言えないようなって感じなんですが、ある子供を保護いたしまして。現在、私の家にて寝かせております。なにか、捜索願いが出てるなどありませんか?
警察 …わかりました。少しお待ちください。確認してまいります。
警察 お待たせして申し訳ございません。それでですが、結論から言いますと捜索願いは出ておりません。
加賀美 そうですか。あの…この子を私が預かっていてもいいでしょうか…?
警察 あぁ…はい。大丈夫です。4日たっても捜索願いがなかった場合ですが、養子として迎えることもできます。一応伝えておきますね。では。
加賀美 !わかりました!はい。お忙しい所失礼いたしました。
剣持 で、どうだったの?
電話を切った加賀美に興味ありげな表情で問うてくる。
加賀美 保護していて大丈夫だそうです。それと…4日たっても捜索願いがなかった場合、養子として迎えることも可能だとも聞きました。
不破 養子に迎えるん?ええんちゃう?
ニコニコの笑顔で言っているが、まじで言ってるのかこの人。もしかしたらこの子は龍の子供かもしれないというのに。
剣持 ふわっち?この子が龍の子供かもしれないことわかって言ってる?僕ら人間なんかが勝手に育てていい子供じゃないんだよ?
わたくしが思っていたことを言ってくれた。
不破 わかって言っとるよ。なんつーかこの子、親のところ返しちゃいかん気がすんねん。
と不破さんが言い出した。返しちゃいけないとはどういうことだろう?
不破 逆に考えてみ?なんでこの子がこんなに怪我してるんか。俺のカンやから何ともいえんけどさ。この子…龍の子ってこと以外にもワケありなんとちゃう?現に捜索願い出てないんやろ?
そう言われて気づいた。そういえばそうだ。なんでこんなに怪我してるのか。転んだとしても、怪我の量がおかしい。なんならアザがあったのだ。
加賀美 それは考えてなかったですね…
剣持 ……こういう時のふわっちって結構当たるから怖いんだよ…
加賀美 この子が起きたら少し探りを入れてみましょうか。
2人はこくっと頷いた。
??? んう…ここどこッ!?
目を覚ますなり戦闘態勢にはいった。
加賀美 おはようございます。体調はどうですか?吐き気などはありませんか?
とりあえず、優しく声をかける。下手に刺激しないほうがいいだろう。
??? ……誰、ですか?
加賀美 !私、加賀美ハヤトと申します。とある会社の社長をやらせて頂いてます。
剣持 僕は剣持刀也。高校2年生です。
不破 俺、不破湊!ホストやってるんよ。
特に順番を決めていたわけじゃないが、重なることなく無事に自己紹介ができた。
??? …なぜ僕をこんなところへ?
加賀美 道端であなたが倒れていたんです。怪我が多かったので処置して保護しています。あ、ちなみにここは私の家です。
倒れて…そっか。と言いながら戦闘態勢を解いた。
甲斐田 僕は甲斐田晴と申します。その、助けていただいてありがとうございました。
言い終わるとペコっと頭を下げて感謝してくる。
甲斐田 すぐ出ますね。ここにいたら迷惑になってしまいます。
と、ベッドから降りて出ていこうとする。
このまま返していいのか…?
いや、ダメに決まってんだろ。
と目で会話して…
不破 迷惑なんかじゃないで。
と不破が晴の腕をつかんだ。
不破 あんな?急に言われても話せんと思うけど、何があったんか教えてくれへん?君、見たところ龍の子…よな?
甲斐田 ッッッ…あぁ…そっか。今日はあれの日ですもんね。そうです。龍の子ですよ。役立たずのね。
最後につけ足した言葉に驚く。なぜ自分を役立たずと言うのか分からなかった。
不破 役立たず…か。なんで役立たずなんか、教えてくれん?話せなかったらええから。
甲斐田 …礼儀作法も覚えられなければ、マナーすらあやふや。1人でご飯も作れなければ子守もできない…龍の力も上手く使えない。そんなの役立たずでしょう?
剣持 …晴君さ、今何歳?
もちさんの質問に社長もふわっちもよく聞いてくれた!と言う眼差しを向ける。
甲斐田 えっと…8歳ですが…?何かありますか?
剣持 8…ね。あのね晴君。君と同い年の子はね、ご飯を作ったりなんてやらないんだ。やる子もいるけど1人じゃない。親が一緒に作るんだ。
甲斐田 え…?だって…作れないと叩かれるでしょ…?他の人は皆てきるって…できるっていってたよ…?
なんて教育の仕方だ。こんなんじゃ晴君が壊れてしまうだろうに。
剣持 …叩かれるの?
甲斐田 うん。こんな事も出来ないのか役立たずって…他のやつは出来てるのにって…
剣持 …他の皆と比べなくていいんだ。自分のペースでやればいい。できることできないこと皆あるんだよ。だから、できないことは誰かに手伝ってもらうんだ。こんなこと、じゃないんだよ。晴君がやってることはね、誰もができることじゃないの。
と優しく頬を撫でた。少しビクって驚いてたが、特に何もされないと分かって気が緩んでくれただろう。
加賀美 安心なさい晴君。ここにはあなたに痛い思いをさせるような人はいませんから。大丈夫。
そっと抱きしめると服をギュウッとつかんで、声を殺して泣きだした。
でも、涙は宝石だった。明日になれば涙は宝石じゃなくなるだろうか。
不破 声、殺さなくてええよ。無理に殺すもんじゃない。泣ける時にいっぱい泣きな。
ふわっちを見上げていた晴君をふわっちは撫でた。
緊張が切れたのだろう。声を出して泣いてくれた。
とは言え、目から宝石が出るのって痛くないのか?
加賀美 あの、めっちゃ唐突な質問なんですけど、目から宝石が出るの痛くありませんか…?
ずびっと鼻をすすり、俯いてしまう。言葉を選んでるのか少し考えていた。
甲斐田 えっと…痛くないと言ったら嘘になる…んですが、こう………もう慣れてしまって。痛みがよくわからないんです…怪我してもあまり痛くなくて。違和感程度なんです。
慣れるほどに怪我をしていたのか…なんてことをする親なのだと怒りたい気持ちもある。が、晴君が怖がってしまうため心のうちに秘めておく。
加賀美 そうですか。分かりました。とはいえ、違和感はあるようですし、少し泣き止みましょうか。
そう言って目元をハンカチで拭ってやると、澄んだ空色の瞳が見えた。
曇って濁った空色じゃなくて、とっても綺麗な空色。
とても綺麗だ。初めて見る。どこまでも透き通るあの空だった。
この瞳を濁らせたくない。そう思ったのは多分わたくしだけじゃない。
甲斐田 ありがとうございます…!
まだ赤い目をほころばせながら言った。
剣持 晴君。一緒に遊ぼない?聞いた話によれば、誰かと遊ぶってこと、したことないんじゃない?
甲斐田 誰かと遊ぶ…それって楽しい?
不破 楽しいで。一人で遊ぶより何倍も楽しい!!
甲斐田 そうなの?なら、遊ぶ!!
今まで甘えることができなそうな環境で、暴力を受け、役立たずって言われ続けて。どれだけ苦しい思いをしたのだろう。
それなら…それならこれからだ。これから楽しませてやればいい。
それから、4人でたくさん遊んだ。
ゲームをしたり、お絵かきしたり。鬼ごっこしたり…
晴君はどれもが新鮮だったのか、終始笑顔だった。
遊び疲れた晴君は、ふわっちの膝のうえで寝てる。
そっと頭を撫でてやれば、頭を擦り寄せてくる。可愛いやつめと思ったのは内緒だな。
ってな感じで終わります…
いやぁね。続き思いつかない…
最近投稿してなかったっすよね。まじで投稿頻度がすごいすくなくなってて、すんません…
一ヶ月に1話ぐらいのスピードでやってこうかなぁ…
ではまた次作品で!!
コメント
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ぴよ
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#ろふまお
蒼/字書き
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