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そして二年生の春がやってきた。クラス発表の瞬間。
「まじかよ…。彩希と同じクラスじゃん!」
ここ最近で一番うれしかった。教室に入ると彩希が話しかけてきた。
彩希「咲乃ちゃん、同じクラスだね!嬉しいなぁ」
私も嬉しいという言葉がのどから出そうだったが、結局出せずいつもの不愛想な返事で終わった。でもこれから今までより話しかける機会が増えた。ゆっくり仲良くなっていこう。――――のはずだった。
桃茄「…実は初めて会った時から好きでした…」
一時間前の昼食前。
彩希「ほら、今だよ。いってきな」
何やらさっきから彩希と桃茄が騒がしい。何事だと聞こうにも聞きにくい。すると桃茄の方から近寄ってきた。
桃茄「咲乃ちゃん…。その…昼休み時間あるかな…?」
突然の誘いで何のことかと気になったが、断る理由もなかったので承諾した。
そして今に至る。
初めて会った時から…っていつだ⁉幼稚園からか⁉いやそれはない。いやそういうことはどうでもいいのだ。好きだって…
「えっと…その…」
桃茄「返事は今じゃなくていいから!その…ごめんね。私の事情なのに巻き込んじゃって…」
「えっと…返事は多分この先も変わらないから言うね。ごめん。付き合えない。私も好きな人がいるんだ」
そうだ。私には彩希という心に決めた人がいるのだ。桃茄の気持ちも嬉しいがこれだけは譲れない。
桃茄「そっか…。じゃあ頑張ってね。応援してる」
はぁ…。二年生が始まってから早々これか…。大波乱の予感がするな。