あのおじいさんと会ってからだろうか、もう半年は経ったけど姿が見えなくなった。
あれを話して以降姿を見ることがなくなり、改めて一期一会の大切さを知った。
仕事が楽しくて充実していたこともあり、リラックスする時にしか行かない海には滅多に行かなくなっていたのであの人にまた会いたいと思っていた時には遅かった。
つまり、息を引き取ったのだ。
享年85歳にして家の中で家族に見守ら老衰したらしい。
それは、亡くなってから1ヶ月後に近所の田所さんから聞いた話だった。
1回だけあったことしかない僕は、なんとも言えない感情に蝕まれた。いつも見ている、ガジュマルもどこか元気がないような気がした。
あの時こうしていれば、あの時こう誘っていればと色々な思いが頭を過ぎった。3ヶ月たった今でもそよおじいさんのことは忘れきれず、ご遺族の方に例の初めて会った際の話をした。
すると、1分間ほど沈黙が続きご遺族の奥様がこう話した。あの人はねー、海が本当に好きで波が荒れる日も雨の日もみんなの為にってごみ拾いばしてたとよ。後ろにいる娘さんも同調して目の奥が潤っているのが確かにわかった。
ご遺族の前で泣く訳には行かないと思いつつも、僕はそのおじいさんの遺影をみて。どんな人だったのか、どんな人柄で好きな物は何だったのかと想像を膨らませていた。
お互い涙を流し会いながら、昔話を語っていたがふと頭に最初で最後の話した言葉を静かに語り始めた、、、
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!