怜央side
「怜央」
師匠たちが楽しそうにしていた時
懐かしい声が聞こえた
「元気にしてた?」
この声は
俺が一番好きだった声
『もちろん、元気にしてたよ』
『透は?』
「私も元気にしてるよ」
久しぶりに見た笑顔は
前と変わっていなかった
落ち着く声
『そっか』
「それ、燈夜に貰ったピアス?」
『うん』
「いいね」
『ありがと』
「私も何かまたあげるよ」
『いいの?』
「うん」
「あ!遥(*ˊ˘ˋ*)」
「加奈、久しぶり」
「久しぶり!」
「遥ぅ〜、何で会えなかったのぉぉぉぉ????」
「師匠寂しかったよォォォオオ」
「ごめんってw」
「www、でもほんと久しぶりだね」
「湊もいたんだ、」
「当たり前よ!」
『あと咲菜と燈夜がいたらなぁ〜』
「ほんとになぁ?!」
「久しぶりに皆と会いたい!」
「皆が揃うこと中々無いもんね〜( ´・ω・`)」
「ほんとにな、」
「燈夜くん来てくれないかなぁ•́ω•̀)?」
「連絡する???」
「やめろやめろw」
『www』
「だってさ?」
「こんな機会滅多にないじゃん?」
「遥なんてUR(ウルトラレア)じゃん?」
「えぇ」
「www」
『確かにね〜、中々in被らないもんね』
「でもちゃんとデイリーとかキャンマラとかしてるよ?」
「再訪精霊のアイテム交換したり」
「ちょっとサボることはあるけどさ」
「格好変わってたりするもんな」
「でも大体雨林様が多いよね〜(* ‘ᵕ’ )」
「まぁね、気に入ってるから」
「初めて取った究極アイテムだもんな〜」
「うん」
『へ〜、初めて知った』
「あんまり言ってなかったからね、」
「怜央は峡谷で、加奈は雨林だっけ?」
「そうそう!」
こんな会話で盛り上がることが出来るのも、遥が来てくれたお陰かな、
遥side
「ねぇねぇ」
耳元で小さな声が聞こえた
『ん?』
「ちょっとさ、こっち来てよ」
『いいよ』
加奈にしては珍しいな
まぁ他のみんなもあんまりこういうことはしないんだけどさ、
「あのさ、遥って怜央の事好きなの?」
『え?急にどうしたの?』
「気になっちゃってさ、」
『別にどうも思ってないよ』
『ただの親友で、幼なじみってだけ』
「そっかぁ、」
加奈はちょっと笑っていた
やっぱり怜央の事が好きなんだ
前から気づいてた
私も怜央が好き
でも、この事を誰にも言ったことがない
自分の気持ちに蓋をして
話さなきゃ
このまま一緒に居るためには
自分の気持ちを抑えなきゃ
でもいつか、怜央には本当の事を言いたい
私の気持ちを聞いて欲しい
でも、出来ない
振られたらと考えると怖くてたまらない
今みたいに会話が出来なくなるんじゃないか、楽しく一緒に居ることは出来なくなるんじゃないか
距離を置かれるんじゃないか、と
だからこの気持ちは閉まっておく
きちんと蓋をしめておかなければ
誰にも明かすことない気持ちを_
コメント
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え。大好き。遥ちゃん蓋をしなければってとこ天才かよ...
待って泣きそう