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【誘拐されてから3日目のクラウディ視点】
敵連合のアジトであるbarでは、まだ3番は眠り続ける。テレビでは雄英高校の謝罪会見が流れていた。
「おいおい、ここまで起きねーと流石に変だぜ?」
「てめぇら……薬でも使ったのか?」
「マジシャンに薬の類はNGさ。爆豪勝己くん」
「(死天魔人特有の数年間に1度だけの数日寝る時期に入ってるなこれ…一応隙を見て3番の影にブラックスネーク入れたけど)無理やり起こそうとすると、先程みたいに圧かけられますしどうしますか死柄木弔」
「………仕方ない、ヒーロー達も俺らの調査を進めていると言っていた…悠長に待ってられない。先生、力を貸せ」
《………良い判断だよ死柄木弔》
「コンプレス、拘束具をといてしまっておけ」
「分かったよ。3日間眠り続けるなんて想定外だ」
「俺のも外せよクソが」
Mr.コンプレスが3番の拘束具をとくために動く。爆豪勝己は受け入れないし3番なら理解してくれると、起きるのを楽しみにしていた死柄木弔は落胆した。ヒーローの卵2人を拐って雄英やヒーローが黙っていない。死柄木弔は憂鬱に重い腰を上げる。そんな敵にタイミングを計らったように扉がノックされた。当然表向きbarであるこの店に、ノックなんてありえない。
「どーもォ。ピザーラ神野店です」
あーこれは…ヒーローか?いや…ほんとにピザ屋?それなら俺はナポリタンピザ頼もうかな…いやぁ〜ナポリタンピザってピザの上にナポリタンスパゲティ乗っけるんだけど乗せたらぶん殴られたんだよな……とりあえず!俺らはその場凌ぎで色々するっきゃないな
SMASSH!!
壁を破る崩壊音と共にヒーローが雪崩れ込む。戸惑う敵連合にヒーローはスピード勝負を仕掛けた。シシリンカムイの個性で敵を木で巻きつけ、グラントリノが炎の個性を持つ炎狼を気絶させる。
「もう逃げられんぞ敵連合…何故って!?我々が来た!」
オールマイトを始めとしたプロヒーローと銃火器やプロテクターで武装した警察官が敵連合と対立する。
「オールマイト…!!あの会見後に、まさかタイミング示し合わせて…………!」
「木の人!引っ張んなってば!押せよ!!」
「や〜!!」
「攻勢時ほど守りが疎かになるものだ…ピザーラ神野店は。俺たちだけじゃない。外はあのエンデヴァーをはじめ、手練のヒーローと警察が包囲してる」
「怖かったろうに…よく耐えた!ごめんな…もう大丈夫…?」
「おっせぇよ!」
「敵…常闇少年に、何をした!?」
「何もしてねぇよ…クソ、せっかく起きてくれたのに…せっかく色々こねくり回してたのに………何そっちから来てくれてんだよラスボス…」
死柄木弔が俺に脳無を連れてくるよう命令するが一体も現れない。だってないんだもん…責めるなら俺じゃなくてヒーローにおなしゃす。俺は怒んのもめんどいんで
「すみません死柄木弔…所定の位置にあるハズの脳無が…ない……」
「!?」
「やはり君はまだまだ青二才だ死柄木!」
「あ?」
「敵連合よ、君らは舐めすぎた。警察のたゆまぬ捜査を。そして我々の怒りを!!」
オールマイト部隊は爆豪の救出を、エンデヴァー部隊はその包囲を、別部隊では脳無格納庫を制圧していた。
「おいたが過ぎたな、ここで終わりだ死柄木弔!!」
木で拘束された敵連合に向けて力強く宣言する。No. 1ヒーローの威圧が一部を除いで圧倒される。
「終わりだと…?ふざけるな…まだ始まったばかりだ。正義だの…平和だの…あやふやなもんでフタされたこの掃き溜めをぶっ壊す…その為にオールマイトを取り除く。仲間も集まり始めた。ふざけるな…ここからなんだよ……….」
俺を呼ぼうとした途端、細い何かが俺の体を突き抜ける。俺は体に力が入らなくなった。本当は気絶させる予定だったみたいで中に入ろうとしたヒーローは少し驚いてたけど…能力自体はまぁ使えるし問題ない。ピンチになったらブラックスネークやフェニックスとフェンリル呼べばいい。
「キァアアやだぁもお!!見えなかったわ!何!?殺したの!?」
「中を少々いじり力を入れないようにさせた。死にはしない。忍法千枚通し!この男は最も厄介だからな」
「さっき言ったろ。おとなしくした方が身のためだって」
グラントリノが捜査で分かった敵連合の本名を読み上げる。俺と炎狼、死柄木弔だけは分からなかったようだな。世間からも、身元上も、この状況から逃げることは出来ないと追い討ちかけるように告げる。さらにボスの居場所を聞き出す厚かましさに、死柄木弔の怒りが沸騰する。
「………ふざけるな、こんな…こんなァ……あっけなく…ふざけるな…ふざけるな……」
「奴は今どこにいる」
「失せろ……消えろ…」
「死柄木!!」
「おまえが!!嫌いだ!!」
増悪込めた叫び声を応えるように、突如湧き出した黒い液体から脳無が現れた。店内や外に複数湧き出した黒い液体をゲートにして次々と現れる脳無。予想外な出来事にヒーローも警察も敵の注意が疎かななったその時、爆豪の口から黒い液体が吐き出される。
「ごほっ……」
「爆豪少年、常闇少年!!Nooo!!」