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「さーて、何を話そうか!」
めんどくさい。早く帰りたい。拒否権とは一体なんのためにあるのだろう。
「そうだ!質問し合いっこしよ!」
「はい?」
何が始まるのだろう。不安、というより恐怖だ。
「だから、お互いのことを知るために質問し合うの!」
「…別に私あなたのこと知りたい訳じゃー」
「はいはい!あなたって言うの禁止!玲って呼んで!」
「分かりましたよ…」
「敬語も禁止!」
なんでもいいじゃないか。好きにさせてくれ
「じゃあ私から!雫は今何年?」
「2年で…だよ」
「お!じゃあ後輩か!」
「玲は3年ってこと?」
「おん!」
身長的に1年かと思っていた。っと、こんなこと考えているとまた、
「あ、今身長的に1年かと思った〜って考えてたでしょ!」
エスパーか何かをもっていると思う。もう恐怖超えて虚無。
「そんなこと思ってない」
「ほんとか〜?」
うんうんほんとほんと。あー、帰りたい。
「じゃあ次!雫は学校好き?」
「好きでもないですし、嫌いでもないです。まぁ、家よりはマシですかね。」
「へー、ってまた敬語に戻ってるし!」
「許して下さいよ。癖なんです」
「ふーん。ならいいよ。敬語でも」
「ありがとうございます。あ、私も質問いいですか?」
「もっちろん!」
「玲さんは、どうしてここにいたんですか?」
「…何となく?」
「何となくって…答えになってないですよ」
「いや、家にいても暇だし。だからと言って友達がいる訳でもないから、ホントに何となく来たってだけ。」
察し。この人、友達いなさそうとか思ってたら、本当にいなかった。まぁ、こんなんだからなんだろうけど。
「…何か、すいません」
「え、なんで謝られてんの…?」
よし、今なら帰れる。根拠はないけど、謎の自信がある。
「もういいですか?帰りますね。」
「あー、ハイハイ…ってこらぁぁぁ!」
捕まった。ダメだ。一生帰れる気がしない。もういっそここに住むか?そしたら、好きな時に作戦が実行できる。…何馬鹿なこと考えているんだろう。うつった…?
「はい次!〇にたいって、思ったことある?」
「急にめっちゃ重い質問するじゃないですか。読者このテンションに着いていけてませんよ?」
「読者?何のこと?」
「…いえ?」
とんだ失言をしてしまい、すみませんでした。以後気をつけます。
「んで?どうなの?ある、ない?」
「…ありませんよ」
「だろうと思った!」
失礼すぎじゃないだろうか。いい加減私、キレそうなのだが?
「玲さんって、ほんとデリカシーないですよね…」
「おん!それが私の長所!」
「短所の間違いでしょ」
「はぁ!?」
やっぱり馬鹿なんだろう。そうだ。相手は馬鹿だ。適当にあしらっていれば、そのうち帰れる。あと少しの辛抱だ。
「じゃあ次は私ですね」
「おう!どんな質問でもドンと来い!」
「…死ぬのって、怖いと思います?」
「…ん?」