テラーノベル
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「最近、ちぐ変じゃない?」
まぜ太がぽつりと言った。
集まった部屋の中。
いつもなら騒がしいはずなのに、その日は少しだけ静かだった。
「やっぱりまぜも思う?」
あっきぃが聞く。
「うん」
まぜ太は頷いた。
「ちぐ、笑ってるけど……なんか遠い」
「俺も思ってた」
ぷりっつも口を開く。
「いつものちぐなら、もっとくだらないことで笑うやん」
「……」
あっとは黙って考えていた。
そして、小さく呟く。
「ちぐはたぶん」
「自分より、俺らのこと優先してる」
⸻
その頃。
ちぐさくんは一人で練習をしていた。
鏡を見る。
そこに映る自分は、いつもの自分。
笑顔。
明るい声。
誰かが好きだと言ってくれる姿。
「……これでいいんだ」
そう言い聞かせる。
「俺は、みんなを笑顔にするためにいるんだから」
その瞬間。
鏡の奥に、一瞬だけ白い花が見えた。
「……っ」
振り返る。
でも、そこには何もない。
「また……」
胸がざわつく。
⸻
「ちぐ」
突然声をかけられて、びくっとする。
「まぜたん!?」
「そんな驚く?」
まぜ太が少し笑う。
「何してんの」
「練習」
「一人で?」
「うん」
まぜ太は少し黙った。
「ちぐ」
「なに?」
「俺らって、そんな頼りない?」
「え?」
「一人で全部やらなきゃって思うくらい」
その言葉に、ちぐさくんは何も言えなかった。
「違う!」
慌てて答える。
「違うよ、まぜたん」
「じゃあなんで?」
「……」
言葉が出ない。
本当は分かっていた。
弱いところを見せるのが怖かった。
嫌われるのが怖かった。
⸻
「ちぐ!」
そこに、あっきぃたちも来る。
「え、みんな?」
「探した」
あっきぃが言う。
「ちぐちゃん最近、一人になること多いから」
「ぷーのすけも心配してたよ」
ぷりっつが言う。
「俺?」
「いや、俺は普通に」
「ぷり」
あっとが笑う。
「心配してたじゃん」
「……まぁな」
少し照れたように目をそらす。
⸻
「ちぐ」
けちゃが優しく呼ぶ。
「僕ね」
「うん」
「ちぐが笑ってるの、好き」
「……」
「でも、苦しい時まで笑わなくていいと思う」
けちゃは続ける。
「僕たち、楽しい時だけ一緒にいるんじゃないから」
その言葉に、ちぐさくんの目が少し揺れる。
「……俺」
声が震える。
「俺、迷惑かけたくなかった」
「……」
「みんな忙しいし、頑張ってるし」
「だから」
一度止まる。
「俺が弱音吐いたら、邪魔になるかなって」
⸻
静かな時間。
誰も責めなかった。
「ちぐ」
あっとが言う。
「邪魔なわけないだろ」
「……」
「俺ら仲間じゃん」
まぜ太も頷く。
「ちぐが俺らのこと支えてくれるなら」
「俺らもちぐを支える」
あっきぃが笑う。
「ちぐちゃん、一人で頑張りすぎ!」
ぷりっつも笑う。
「ほんまそれ」
けちゃも頷いた。
「僕たちいるよ」
⸻
その夜。
ちぐさくんは、また白い花の前に立っていた。
でも今日は違った。
一人じゃない。
後ろには、仲間がいる。
白い花に手を伸ばす。
すると。
花は静かに光って、少しずつ形を変えた。
『隠すためじゃなく、大切にするための笑顔』
頭の中に響く声。
「……」
ちぐさくんは、小さく笑った。
今度の笑顔は。
誰かのためだけじゃない。
自分自身にも向けた笑顔だった。
コメント
8件
言えてよかったぁ〜(T ^ T) 支える5人もいいよね!! 続き、待ってます!!
最後の締めくくり方うますぎるっ✨️ 続き楽しみにしてる!
みぅです🥀 第3話、読ませてもらいました。 ちぐさくんの「笑顔の裏にある我慢」がすごく伝わってきて、胸がぎゅっとなりました……。 まぜたんたちが気づいてくれて、一人じゃないって伝えてくれるシーン、本当に温かくてじんわりしました。 白い花が変わっていく描写も綺麗で、ちぐさくんの一歩を応援したくなりました☺️
#学パロ
azunatubaki
265
#あんぷたっく
うみねこ٩( ᐛ )و
131
#あっきいまぜ太ぷりっつちぐさあっとけちゃ
愛莉闇花
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