この話は「ハッピーエンド」とは違う世界線になった時のお話です。
1話目でも警告した通りこちらは死ネタありです。
「ハッピーエンド」の方の話はこちらの話との対比をつけたいために急遽作成したものなので少し雑ですが、こちらの話は私が繋げたかった話なので見て貰えると幸いです。
ですがこの話は題名にある通り「バットエンド」です。
少し辛い話なので苦手な方は回れ右をお願いします。
それでも見てくれる方は私のお話へどうぞ…
そしてゼンジンでの話のはずですが、少し違う内容が含まれています。
(この話自体が現実とは異なるのでエンタメとしてご覧下さい)
今日はライブ初日。
🎤❤️「よし、円陣組むぞ🎸お願い」
🎸💙「ハイ!!シメイオワズカリシマシタ‼︎🎸デスッ!!」
🎤❤️「ウハハハハッwwwwww」
🎸の高音の円陣から始まる。
いつも通りの風景。
違うのは僕の心境だけ。
🎸💙「ムリセズデハナイデスネ!!ムリシテヤッテイキマショウ!!
デハオレガ1.2.3オー!!トイウノデミナサンモゴイッショニオー!!トイッテクダサイ!!
イキマスヨー!!
1.2.3」
うぉぉぉ!!!!!
ライブが始まったと同時に
僕の生命のカウントダウンが始まった。
オープニングムービーがスクリーンに映し出される。
まるで宇宙船から降り立つようにして🎤❤️、🎸💙、そして僕の3人がステージ上に現れると、割れんばかりの拍手と歓声が僕ららを包み込んだ。
🎤❤️「ゼンジン、元気にしてるかい? 最高の日にする準備はできてるかい? 遊ぶぞ!」
そんな❤️の掛け声と一緒に「CHEERS」が始まる。
会場が一体になる感じ。
何回も経験してきた。
でも今回のライブで僕は最後。
1回1回噛み締めて弾かなきゃ。
🎤❤️「生ぬるいジュースでぇ!!」
かーんぱい
マイクに繋いでる❤️の声と対になるぐらいのみんなの声が響く。
なんだか求められてる感じがしていいな、笑
次はアポロドロス。
僕のキーボードが最大限に発揮される曲。
間違えずに弾くだけじゃだめ。
音の強弱、リズム、どこでどの音を目立たせるか。
考えながら弾かなきゃ。
🎸も「ライラック」弾けたんだ。
いちばん難しい。
だったら僕もいけるよね。
最初っから僕のソロパート。
…よし、やるぞ。
.・*’’*・.♬.・*’’*・.♬
🎤❤️「たどり着く果まで苦しみはつきぬけど..」
よし!!できたできた!!
僕できるじゃん!!
でも油断はダメ。
ここからは静かにっ!!
🎤❤️「綺麗な花もいいけど傷をも誇れる花になろう…」
…僕、傷をも誇れる花になってるかな、笑
あざは傷って呼んでいいのか分からないけど、笑
おっと、危ない。
曲に入り込んではダメだ。
間違えるし…泣いちゃう。
そこからはもう必死に弾いていてよく覚えていない。
気づけば2回目のアンコールも終わり、退場していた。
🎤❤️「💛ちゃん弾けるじゃん!!アポロドロス!!すごいよかったよぉ!」
🎹💛「えへへっ…ありがと、笑
🎸のライラックも凄かった笑1ミスもしてないんじゃない?」
🎸💙「まぁ頑張ったからな笑
いやーでも室内じゃないって疲れるなぁ」
🎤❤️「暑さとか雨とかもろに来るからね…汗と雨でびっちょびちょ。」
🎹💛「ねぇ…!」
びちょ濡れな体を確認していると手の塗り薬が少し取れていた。
🎹💛「やっば…
ちょっと僕トイレー!!」
🎸💙「うぃー」
🎹💛「えぇと…楽屋….」
僕は一目散に楽屋に駆け込んで薬を塗った。
まだ薬は効いているがこれから多分ご飯なので飲み薬も一応飲んでおく。
🎹💛「よいしょっと」
🎤❤️「あ、💛ちゃんおかえりー。
ねぇこれからご飯行かない?!?!」
🎹💛「言うと思った笑、いいよぉ〜」
🎸💙「ねぇここの店どう?」
きっと食べてもまた吐いちゃうだろう。
けど…もう2人といれる時間がないんだ…。
1秒でも長くふたりと一緒にいたい。
なので今日は無理やり胃の中に押し込む。
🎹💛「へぇ〜焼き鳥とか珍しい。」
🎤❤️「なんか気分だったの!!」
🎸💙「よーし、すみませーん!!
えぇとネギまと〜串カツと〜若鶏と〜..
それぞれ20ずつで!!」
🎤❤️「そんな食えるか?!笑」
🎸💙「やだな〜うちには大食いの💛ちゃんがいるじゃないですかぁ」
🎹💛「えぇ僕…?」
プレッシャーがやばいなぁ…
みんなを心配させないようにしっかり食べないと….
今日は薬飲んでるし食べれる…でしょ。
🎤❤️「んま〜!!」
🎸💙「俺…もう無理….」
🎤❤️「はぁ?!こんだけ頼んだのお前じゃん!!」
🎸💙「てことで💛ちゃん任せた!!」
🎹💛「えぇ…笑まぁ食べるけど…笑」
久々にお腹に食べ物が入ってる感覚。
満足感が凄い。
やっぱりご飯食べるのって幸せだな。
🎤❤️「うぇ…もう無理…。💛ちゃん食える?」
🎹💛「ん〜笑まぁ残しちゃダメだし食べるよ笑」
🎤❤️「偉い…ほら🎸も見習えよ」
🎸💙「自分の胃がこんなに小さかったとは思いませんでした…」
最近まともに食べてなかったからきついなぁ…。
🎹💛「ご馳走様でした…」
🎸💙「ひぇ〜食べてる。すご。」
🎤❤️「凄じゃねーよお前のせいだろ」
🎸💙「あざす。 」
🎹💛「ん、笑美味しかったしい〜よ笑」
うぅ…胃が痛い….
胃にダイレクトアタックすぎる…
これは家に帰ったら地獄だなぁ…笑
🎸💙「じゃねー」
🎤❤️「ん、また明日〜」
🎹💛「はいは〜い」
🎹💛「うぅ…」
家に帰ると安心したのか痛みが襲ってくる。
まだ薬は切れかけ。でもこんなに痛い。
締め付けられてる感覚がする。
吐き気。頭痛。腹痛。全身の締め付ける痛さ
🎹💛「み…水….」
コップを手に取り、水を入れて飲む。
すると…
🎹💛「うっ…?!」
それが引き金だったかのように吐き気が強くなる。
僕は急いでトイレへ駆け込む。
🎹💛「お゛ぇ゛っ゛…!!ゲロゲロゲロ…けっほけほっ!!」
いつもとは比にならないぐらいの嘔吐の量。
🎹💛「あ゛がっ゛、げほっげほ!!」
嘔吐物と一緒に混じって出てくる血。
沢山食べたからその分沢山胃が傷ついたんだ
死ぬほど苦しいとはこの事。
言葉のあやとか、比喩とかじゃない。
本当に死ぬぐらい苦しいんだ。
🎹💛「う゛ゎ゛ぁ゛あ゛あ゛っ゛!!」
縛り付けられると言うより
もう張り裂ける痛みというかなんというか…
言葉では言い表せない。
爆発しそう。
涙とゲロでぐちゃぐちゃ。
明日もライブがあるんだ。
肌は荒らしちゃダメ。
目の前が霞む中トイレットペーパーを見つけ出し顔周りを拭く。
不意に手を見る。
🎹💛「..ぁ…..」
蕾が…完全に開いている。
僕は…もう….助からないらしい….。
🎹💛「..ゃらっ…やだぁっ…」
せっかく拭った涙はまだ出てくる。
🎹💛「じに゛だぐな゛い゛ぃ゛っ….」
もう運命は決まってしまったんだ。
僕の死は確定した。
悲しさと寂しさでまた胸が痛くなる。
🎹💛「ゔぁ゛….ごほっ…!!」
耳鳴りが酷い。
目も見えない。
霞んでいる。
怖いよ。
苦しいよ。
辛いよ。
これを2人にぶつけられたらどれだけ楽だろうか。
また僕は痛みで失神した。
コメント
2件
悲しい、、やだ、、死ぬなよ、、