二人の恋の行方

ー陸翔視点ー

はぁ、なんで別れなんて告げちゃったんだろう…ほんとに俺は馬鹿(ばか)か…春菜がいないだけでこんなに寂しくなるなんて…はぁ…でも、まぁ、仕方ないよな…春菜ごめんな…

ピロン

ん？通知…あ、香子から。珍しいな、香子から連絡って…

『陸翔！』

『どうした？』

『春菜が、春菜が！』

『春菜…？ごめん俺もう別れたんだよ…』

『え、ほんとに言ってる？』

『あぁ、ほんとだ。どうしたんだ？』

『いや、別れたなら言っても無駄かもしれないけどね。春菜、今、緊急手術受けてるんだけどね…』

は？春菜が…？なんだよ。そんな冗談キツすぎだろ…いつも元気な春菜に限って緊急手術とか受けないに決まってるでしょ…なぁ、そうだよな…

『陸翔も来ない？って聞こうとしてて…』

『なるほどな…』

『うん…』

『俺も行くわ』

『え、でも…』

『行くって決めたら行くんだ。ただ、愛海には絶対言うな分かったか？』

『愛海…学校トップで可愛いで有名な子だよね…』

『あぁ、そうだ、』

『うん、分かった』

『病院名は？』

『翡翠(ひすい)病院だよ、待っとくね…』

『あぁ、すぐ行く』

とにかく早く行かないと…緊急手術ってことは…死ぬ可能性もあるってことだよな…春菜…死ぬなよ…今の俺が言えることでは無いって分かってるけど…ちゃんと別れた事情も話したいし、、、お願い春菜…生きてくれよ…