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体の重さが勢い良くマシになった気がする。
「両想いだったなんて…嬉しい…つ、付き合うって事でいいん…だよね?」
いむは目線をキョロキョロと変えては、俺を見る。
「ぷっちー…顔赤いよ?」
「う、うるさい!」
顔が熱くて恥ずかしい。ずいっと顔を近づけて来るいむに驚いて後ろに倒れ、顔を隠した。
「つ、付き合う…のいむは嫌?」
「嫌じゃない、」
「じゃ、じゃあ…つ、付き合うてや、やるよ?」
か、噛んだ、噛んでしまった…。恥ずかしくて照れるのを隠すために上からの態度でいたのに噛んでしまった。
なんで上からなんだよって言ってクスクスと笑ういむが、魅力的でもっと好きになってしまった。
「じゃあさ、恋人になった記念に…ちゅ、キスしない?」
「馬鹿なのか、順が早いんだよ…嫌じゃないけど…」
ちゅっとリップ音をたて、唇が触れ合うのが分かる。
一度唇がくっ付いて、顔は離れていき見つめ合う。
いむの顔は紅色に染まっていても、もっとしたいと再び唇を触れ合わせる。
今度はさっきと違い、舌を絡め合う。
これがちょっと気持ちよくて顔がもっと熱くなる、それでもいむはキスを辞めず、俺はいむのペースに飲み込まれていった。
ぎゅっといむは俺を抱き締めて逃げないようにする。
リップ音と吐息が大きく耳に入って期待が高まってしまう。
いむの背中に手を回し、指でトントンと合図を送る。
いむはその合図で口を離す、口に糸が垂れるのが感じる…が。
「ごめんけど、仕事溜まってる…手伝ってくれたらいっぱいしてあげるけ」
「手伝う」
「即答エグ」
仕事の方が今は大優先でいむに手伝わせて、いむとの時間を増やす。
そしたら突然、また苦しみが出て、いむからバッと離れた。
おえっと声が出て腰が抜ける。
何故か花がまた吐かれた、でもアネモネではなく、別の花が吐かれた。
「これ…何…?」
「それ…!白銀の百合だよ!」
いむだけ盛り上がっていたが俺は花に詳しくないためよくわからなかったし、なんで白銀の百合で盛り上がっているのかも、よくわからなかった。
「治ったんだよ!花吐き病!」
えっ…と俺は見開いた、本当?と再び聞けばいむはうんうんと頷いた。
やっと苦しみから解放されたんだ。
やったぁ!と大声で涙を流し、いむに抱きついた。
いむを好きになれて俺は嬉しい、いむを好きになれた俺に感謝する。
「ちなみになんだけどいむはいつから俺の事好きなの?」
「高校の時からかな?」
「クッソ前じゃんか!?うっそ俺後からなの!?」
五年以上も俺を好きで居てくれたんだ、嬉しい。
「俺がお前を幸せにしてやるからな、ぷっちー!」
「ばーか、それ俺のセリフでもあるんですけど?」
二人で見つめ合って二人で笑って、二人で抱き合って。
もう幸せだけど、俺は喜びを隠せないで、キスを誘った。
いむは俺の誘いを受け、俺を引き寄せてキスをした。
続く