★途中作品です。
※☀️📱でドラゴンバースネタ
※竜使い☀️とドラゴン📱だよ
※太の開眼あるよ
※彼、彼女表記ちょこっとあるよ
※ちゅーまであるよ
※えっちはないよ(書けないよ)
※ちょっっっとだけ子供捏造あるよ
※マリが卵産んでるよ
※ドラゴンバースについてはpixivで確認してね
※色々捏造いっぱいだよ
※おーけー?
「た、太陽!俺と・・・付き合ってくれ!!」
「は????」
この世には男女の性別の他にもう二つの性がある。一つは『ドラゴン』。生まれた時から内にドラゴンを宿す者の事。もう一つは『竜使い』。名前の通りドラゴンを扱うことができる者のことだ。この二つに当てはまらない者は『一般人』と呼ばれてる。
今、ニコニコと笑った笑顔をして、石の上に腰掛けているこの沼は『太陽』という。一方、顔を赤らめて太陽に告白している、三日月のような笑顔を浮かべているこの沼は『マリキン』という。この二人は『沼族』、と呼ばれる真っ白い体に落書きのような顔をした、人間よりも小柄で無性別の種族である。運動能力が高く、魔物のモノに近い特殊な力を有する為、魔物の一種だという見解もあるが、実際はよく分かってないらしい。
そんなマリキンの性は『ドラゴン』。太陽は『竜使い』だ。
「は〜????てか、なんで俺なん????」
「え?なんか、こう・・・ビビっと来たんだよ!」
「はぁ〜???目は???」
「だってお前目見せてくんねぇじゃん!!」
マリキンの巣の近くにある高い石の上に腰掛ける太陽の隣で、彼は角や耳、尾を隠す気も無い女々しい態度で太陽の出方を伺っていた。
「そんだけ言うなら見してやるよ、ほら、どーだよ」
普段開けない両目を開き、マリキンの目をしっかり見据えてやる。その十字架の瞳を見て、マリキンは目を見開いてふわりと笑っていった。
「やっっぱり、俺の勘は間違ってねぇな」
「あっそ 」
太陽は目立った反応こそしなかったものの、喜んでいるようだった。マリキンもマリキンで嬉しそうに尾を揺らしていた。
「じゃ、お前は今日から俺の嫁ってことで。」
「俺が下なのかよ!?」
「当たり前だろ。竜使いは!ドラゴンを!!使役するんですよ!!??つまり俺が上ってこと。」
「んな暴論・・・」
マリキンはため息を吐いてはいるが、満更でも無さそうな顔をしている。それに彼の片思いは三ヶ月にも渡った。太陽の態度から見るに、どうやら両片思いだったらしいが。
「これからよろしくな?太陽?」
「言われなくとも」
二人が番ってから数日後のことだった。太陽がぶらぶらと町を散歩していると大きな買い物袋を肩から下げたあづキンと鉢合わせた。
「おー!太陽じゃないか!マリキンと仲良くやってっか〜?」
「なんで知ってるんですか???」
「ドラゴン界で話題になってるらしいぞ〜?マリキンの片思いが実ったってな! 」
あづキンが自然に太陽の横に着きながら話をする。彼女はずっと前からドラゴンのJackの番っている、沼達公認の仲良し夫婦だ。その付き合い期間は本当に長く、出会ってすぐJackに猛アタックされ付き合いだしたらしい。
「で???何してんの???」
「あぁ、Jackがそろそろ発情期だからさ、食料とかピルとか買い足しとかないとと思ってな」
「ふ〜〜〜ん」
ドラゴン性を持つ者は、年に一回、発情期というものが訪れる。最長一〜二週間ほど巣から出して貰えなくなり、ただひたすらに子作りを求められる期間。その者によって差はあるが、無論その期間は外出は一切許されない。それほどまでにドラゴン性を持つ者は独占欲が強く、愛が重いのだ。
「Jackは大体一週間半ぐらいで収まるんだが・・・それでも長いんだよな。マリキンは一週間くらいらしいぞ。」
「マジでなんで知ってんですか???」
「Jackがそれ系の話にだけ異様に強くてな?それに野良時代からあいつらは知り合いだったらしいからな」
「あっそ。」
食料店に入り、規格外の量の食料を買い込むあづキン。その量から一週間半離してくれなくなるというのは本当のようだ。
「てか、ピル飲まなくともゴム付ければいい話じゃね???」
「お前、付けてる暇あると思うか!?相手は理性を失った獣だぞ!?隙がねぇんだよ、隙が」
後半から遠い目をして呟くあづキン。Jackは、絶倫だ。どうやらちゃんと経験済らしい。
「そういえば、マリキンの発情期もこの頃らしいな。」
「マジ??????」
「話されてねぇの!?でも、あいつ意外と恥ずかしがりやだからな・・・とりあえず食料系買ってったらどうだ?あとピルもあったほういいと思うぞ?」
あづキン(先輩夫婦)のアドバイスを受け、とりあえず指示通り買っていくことにした。マリキンは本当にそういう話題を出さないので太陽は知識として知ってはいても本人の周期は無知だった。話題を出しても恥ずかしそうに即話題を逸らされる為、ずっと聞けないままだったのだ。だからここで彼の周期や期間の長さを知れたことはとても喜ばしいことだった。
「あと、これは俺からのアドバイスな。あっちは本能で子供を求めてくるが、そういう決断は事前か、発情期後半で相談しろ。後半だったら熱も冷めてきて自我が戻ってくる頃だからな。 」
「そ。」
「じゃあな!よろしくやれよ〜!!」
あづキンは太陽にそう言い残し、重い買い物袋を下げて、行ってしまった。しかし、流石沼族、筋力が桁違いだ。太陽も太陽で、短い返事を返して愛しい番の元へと帰ることにした。
今、太陽はマリキンの巣に一緒に住んでいる。マリキンの『巣』というのは二箇所存在しており、一つは普段住んでいる彼の家。いつも寝泊まりしているのはこっちだ。もう一つはドラゴン姿で過ごす為の洞穴風の住処だ。マリキンの大きさは三メートル程度なので、とても大きい訳ではないが、ドラゴン姿のマリキンが寛ぐには十分すぎるサイズだ。
太陽が先に向かったのは第一の拠点、マリキンがいつもいる方の拠点だ。
「マリキン、いるか。 」
マリキンからもらった合鍵で部屋のドアを開ける。開けた瞬間、ぶわりと甘い匂いが漂ってきた。マリキンのフェロモンだ。
「うわっ・・・匂いやっっば・・・・・・あ??本体いねぇな・・・」
甘い匂いが染み付いた部屋。しかし、全て匂いが少し薄れている為、本体はここに居ないらしい。そっとマリキンの部屋を覗くと至る所に爪痕が残されていた。布団に手を置けば、まだ温もりが残っており、ついさっきまでここに居たということが見て取れる。自分の部屋に行けば、掛け布団や一部の私物が無くなっており、部屋はまるで強盗が入ったかのように荒らされていた。
「はぁ〜〜・・・・・・あっちかよ・・・」
太陽は最低限の荷物を持ったまま、再度家を出た。
「うわ、外まで匂い漏れてるし」
五分後、太陽は洞穴の方の拠点に着いていた。濃く甘い匂いは洞穴の前まで続いており、本体は確かにここにいるようだ。太陽は洞穴の入口の少し大きいドアをノックして応答を待つ。合鍵はあるが、ここは一応許可を取るべきだろう。十秒ほどたっぷりと猶予を使い、火照った顔のマリキンが弱々しくドアを開けた。
「た、いよ・・・?♡」
「おめぇ・・・やば、さあ入りましょう。早く早く早く早く。」
マリキンを押しこむように強引に中に入り込む太陽。中には案の定、自分の私物や掛け布団などがいくつか転がっていた。
「ん・・・♡たいよ♡すき、すき♡♡」
「わぁってるよ」
「ちゅーしよ・・・?♡♡」
太陽がベッドに腰掛ければその上にすぐにマリキンが乗り上げてきて、普段の彼では考えるられないほど甘い言葉を吐き、顔を押し付けて、キスをねだっている。
「ん、♡ふッ・・・♡んぁっ・・・♡」
「エロすぎ、お前」
「ね?♡たいよぉ・・・?♡♡えっちしよぉ・・・♡♡」
腰をすりすりと擦り付け、上目遣いでそう懇願してくるマリキン。愛しい番のそんな扇情的な姿なんて、太陽にとっては目に毒でしかなかった。なんとかマリキンを押し倒しそうになる欲を抑え、彼に言った。
「これ、飲んだらシてやるよ」
「ほんとに・・・?♡飲んだら、してくれる?・・・♡」
「あぁ」
マリキンの目の前で避妊薬の液体をチラつかせれば、疑うことなく幼い動きで頷いた。太陽は彼の警戒心はどうなっているのか若干不安になったが、相手が太陽だからきっと心を許してくれているのだろうと思うことにして、薬を口移しで渡した。
「んっ・・・♡ふぅ・・・・・・♡のんだぁ♡たいよ♡のんだ、からぁ・・・♡♡」
べっと舌を出して見せながら、薬を飲み込んだことを太陽に報告するマリキン。太陽はこめかみに薄く青筋を浮かべている。
「お前、んなこと何処で覚えてくんだよ」
太陽はマリキンを押し倒しながら尋ねるが、マリキンは期待に満ちた表情で足を絡めてくるばかり。今は何を言っても無駄だろう。
「ヤる前にゴム付けさせろよ」
「やぁ・・・♡なまでいいから・・・♡おれ、♡おぇ♡たいようとの赤ちゃんほしい・・・♡」
「はぁ〜〜〜〜????もう止まってやれねぇぞ?」
「いぃから・・・♡それでいいからぁ・・・♡きて?♡太陽?♡♡」
「あ”ぁ〜〜〜!!!!もー無理!!!ブチ犯す!!!!」
ギシリとベッドのスプリングが音を鳴らし、二人の長い夜が幕を開けたのだった・・・・・・。
あれから六日目。熱も大分覚め、冷静な判断が出来るようになってきたマリキンと、まだまだ余裕そうな太陽。太陽がベッドの上で水分補給をしていた時、マリキンのふわふわとした尾が太陽の腰あたりに巻きついてきた。それ自体はこの発情期内によくあったことだったので太陽も特に態度を変えることなくマリキンに話しかけた。
「んだよ、マリキン」
「太陽・・・俺、やっぱり子供欲しい・・・」
「は〜〜〜???」
マリキンが布団に包まりながらそんなことを口走った。太陽はマリキンが包まっている布団に体重をかけながら話を続けた。
「だってお前、自我ある???本能で求めてんだったらヤんねぇ。」
「ある・・・と思う・・・少なくとも、初日よりは・・・」
「へぇ〜???」
太陽はマリキンの目をしっかり見つめながらそんなことを聞く。マリキンは頬を赤らめながらそう答えた。どうやら自我はちゃんとありそうだ。だが、まだ発情期特有の熱は残っていそうな態度だった。
「作ったとして、育てられる自信あんの??」
「が、がんばる・・・」
「あやふやすぎん???」
マリキンの尾がゆらりと揺れ、ぐいと太陽を布団の中に引きずり込んだ。
「な?いいだろう?太陽?」
「最後にもう一回聞くぞ???後悔、しねぇな?」
マリキンは太陽の腰に足を絡め、フフと笑って言った。
「するかよ、バカ。」
「あぁっそ!!!」
外から僅かに聞こえる鳥達のさえずりで、マリキンは目を覚ました。腰がズキズキと痛む。動くのがよっぽどなほどだ。ベッドの近くに置いていたスマホのようなものを開く。どうやらあれから丁度一週間経っていたようだ。
「マリキン、起きたか」
「た、たい、よう!?」
「おーおー、声カッスカスで草w」
言われてみれば、やけに声が出ない。原因には心当たりしかない。思い出すだけで顔から火が出そうになるほど恥ずかしい記憶。自分の口からあんな言葉出てくるんだなと、もはや関心していた。
「そういえば、俺、昨日、お前に子どもほしいって・・・ 」
「おん、言われた。しっっかり自我ありそうだったからピルもゴムも無しでヤった。」
「う”ぉ・・・ま、まぁ、本心・・・っちゃあ、本心、だけど・・・」
やはり恥ずかしいようでどんどん顔を赤くしてしり切れとんぼになるマリキン。太陽の見立ては当たってたようだ。
「で、ガキ育てられる自信あんの?おめぇはママになる訳だけど」
「ま、ママってお前なぁ・・・・・・でも、作っちまったもんは仕方ねぇし・・・頑張るしかねぇだろ?」
「あーっそ!!デキてたら頑張れよw」
「お前もな!」
太陽を軽く小突くマリキン。マリキンは出来てるかどうかさえ分からない卵が入ってるであろう自分の腹を撫でていた。
「デキてたらいいな」
「デキてんだろ。俺のテクニックを侮るなかれ。」
「なんだよそれw」
マリキンはくすくすと笑みを零し、太陽と自分の腹を交互に見つめた。自分のことだからなんとなく分かるのだ。きっとデキている。マリキンは勿論、太陽でさえ、これから産まれてくるであろう、自分たちの愛の結晶がすでに愛おしくてたまらないのであった。
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