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朝の騒動が一瞬にしてまわったのだろう。
新しいクラスに入ると途端に、みんな下を向いた。
しかし、転入生で、lorと喧嘩したという点で気になるのだろう。
目を合わせないようとしない割には、こちらをチラチラ見てくる。
ゆ、勇気を出して、声かけてみるか!
頑張れ、コミュ障!!
僕は近くにいた見知らぬ男の子に声をかける。
krh_お、おはよう。
そう言った瞬間、その子はまるで聞こえなかったように、僕の横を通り過ぎた。
krh_あっ……。
心に穴が空いた気がした
これがlorの命令なのかな、まともな学校生活送れると思うなよ、なんて言われちゃったもんね。
lorが一番偉いって、嘘じゃないのか……。
僕の学校生活、どうなっちゃうんだろう。
何が起きるか分からない、途方もない恐怖感が僕を取り巻く。
ああ、なんであんな強気に言っちゃったんだろ。
土下座して謝ればよかったのかな。
……いや、それだけは違う、僕悪くないね、うん!
無理やりに感情を飲み込み、机に伏せた。
すると、どこからか、明るい少年の声が聞こえる。
grgn_krh〜!!
慌てて顔を上げた。
朝、lorと一緒にいた人達の中の1人がクラスを覗いていたんだ。
krh_……?
grgn_あれっ、krhって名前で合ってるね!?
何も答えない僕に、彼は慌てる。
krh_あっ、てるけど……。
僕なんかに話しかけていいの……?
だって、君もlorの仲間なんだろ。
そんな僕の不安を打ち消すように、彼は真っ直ぐ笑った。
grgn_俺、grgn!よろしくね、krh!
彼は手を伸ばし、僕に握手を求める。
これって、いいの、かな。
もしかして、これもlorの作戦か何か!?
僕はチラリとgrgnの顔を伺う。
だけど、grgnの顔には、裏は何もないように見えた。
そこには、ただ純粋だけがある。
だから、僕はゆっくりと手を差し出したんだ。
krh_よろ、しくね。
grgnは僕の手をギュッと握り、満足そうにキラキラと笑った。
grgn_朝会った時からさ、ずっと気になってたんよね!! だって、あのlorに言い返せる人、初めて見たんだもん!!
たまーにkouちゃんが言う時もあるけど、あそこまで言えないからさ。 本当にkrhってすごいんだよ!
……?
krh_何が言いたいの……?
恐る恐る聞くと、grgnは一瞬ぽかんとする。
そして、白い歯をニカッと見せた。
grgn_そんなkrhと友達になりたいってこと!
コメント
2件

今回も神でした〜!!!