テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
律は言葉を切り、ほんの少しだけ表情を和らげた。
「……でも」
低い声が続く。
「今日も最後まで立っていたのは、あなたの努力です」
華の胸が大きく揺れた。
叱られた悔しさよりも、その一言が心に染みわたる。
「桜坂さん、あなたは逃げなかった。それは簡単なことじゃない」
厳しさの裏に潜む温かさに、目の奥がまた熱くなる。
華は涙をこらえながら、必死に声を絞り出した。
「……ありがとうございます」