テラーノベル
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この短編集やけに更新はやいですね…
なんだかんだで涼ちゃん受けをかかないよなってことで…
甘々でウブなもりょきです!
❤️💛です!
どぞー
大森side
高校1年生、入学してから約2ヶ月経って、それなりに充実した一日を過ごせている
勉強面、部活面…すべて充実している
あと、充実していないとするならば、先輩への片思いだろう
吹奏楽部に属する3年生、藤澤先輩
静かで陰キャがちな俺と比べて、周りに笑顔をよく振りまく優しくてふわふわした先輩
他の男子より髪が長くて、いつもは結んでいる。
そんな先輩の初対面の印象は「天然たらし」
なぜそう思ったのかは、入学して1週間後に遡る
俺が移動教室で友達と歩いているときだった
m「でさ〜、」
友達と談笑しながら曲がり角を曲がろうとしたところ、声が聞こえた
「やばいやばいッ!次技術なのにッ〜!」
曲がり角で誰かとぶつかってしまった
r「ッてて…あッ…ごめん!」
r「急いでて前見れてなかった…大丈夫?怪我ない?」
m「あ…はい…大丈夫です!」
ごめんねぇと申し訳なさそうに俺の落とした荷物を拾ってくれる
r「はい!これで全部!」
そう言いながら俺に荷物を渡してくれた。
すると俺の上履きに目をやる
r「その色は…1年生か!」
r「最初1年生ってわかんなかったなぁ」
r「凄い大人っぽくてかっこいいね!君!」
名前は?と聞かれたので大森元貴です。とフルネームで答えた
r「もときくんか!わかった!」
r「はッ!!やばい次移動だった!」
先いくね!ばいばぁい元貴くん!と、大きく手を振って別れた
初対面の人にかっこいい、大人っぽいと言われ、心底天然タラシだなと思った
で、今に至る
1年生と3年生という関係性にしては、学校内だけだが関わることがおおかった。
その関わる度、なにか胸にしこりができたように違和感があって、そこで恋してるんだと自覚できた。でも、1回踏み込んだことしようとしたんだよ?
m「藤澤さん、キスしたことあります?」
昼休みの屋上、フェンスに掛けながら聞いてみた。結構攻めた質問をしたのは自覚している。
r「ちゅー?したことないよ〜」
r「あ、でも、口はなくてもほっぺにされたことはあるな〜。男友達だけどね」
女の子とは無縁だと思うな〜とへらへらとタレ目で笑っている
m「先輩のファーストキス、奪ってもいいですか?」
分かってる。急に言うのはただの変人だって。でも、言いたくなってしまった。
r「…」
鳩が豆鉄砲をくらったような、目をまん丸にして俺の目を見る
r「だめだよ」
いつにも増して真剣な声色、少しだけ切なそうな笑顔で俺に言った
r「ちゅーは心の底から好きな子としないと。」
そう言われ、少し心がきゅっとなった。
あ、そういえば今日、放課後に図書室に誘われてたんだった。
相手はもちろん藤澤先輩
本の整理を先生に頼まれ、手伝って欲しいのだとか。
先輩方を頼めばいいでしょうと提案してみるも、元貴が良い。と言ってくれた。
そう言われてしまえば断る理由はないだろ
ガラガラ〜と図書室の扉を開く
m「せんぱ…ぃ…」
口篭ってしまった
図書室の窓辺の机に座ってすやすやと寝息を立てているあなたが、とても儚く消えてしまいそうに見えたから
起こしてしまうまいと音を立てずに隣に座った。
不意に、彼の体に触れたくなってしまった。
頬に手のひらを当ててみる。窓からの夕日に当たっていたからか、ぽかぽかしていて心地よかった。
すると指先になにか硬い感触があった。
指先にあるのは先輩の耳だ。
先輩のサラサラとした髪をかき分け、耳を見てみる。
ピアスだ
この学校の校則的に、ピアスはアウト。真面目な藤澤さんも、高速を破ることもあるんだと、新しい先輩をしれた気分になった。
…
まじまじと彼の顔を見ていると、この間話した内容がフラッシュバックする
r「ちゅーは心の底から好きな子としないと。」
なら、俺は貴方とできる。
心の底から好きなのはあなただから。
そう思い、彼の唇と俺の唇がもう少しで触れ合うであろうところまで近づいた
m(…流石に寝てる相手にするのは良くないか)
と思い、顔を離そうとした。すると、
r「…しないの?」
そう、藤澤先輩の口から聞こえた
m「せんぱっ…起きてたんすかっ…」
顔が熱くなった。バレていた
r「寝てる時にしようとしちゃうなんて、元貴、やらしいね」
少し体を起こし小さな子をからかうような目で俺を見つめる。
r「…せっかくなら起きてる時にやってよ。」
ほら、と言い目を閉じて俺に顔を向ける
m「いいんですか…ファーストキス奪っちゃって…」
r「…ちゅーしようとするってことは、俺の事、心の底から好きなんでしょ?」
なら、とほんのり笑ってみせる
あぁほんとに
この人は天然たらしだ
夕陽の熱に包まれながら、先輩の唇と俺の唇が触れ合った
涼ちゃんは絶対てんねんたらし!!!
ってなった結果作成されました😂
タイトル「夕陽と天然タラシ」
コメント
5件
あ〜好きです…💕いやぁ…天然タラシすぎる…天然な癖に色気やばいのなんなんですか…🤦そりゃあ大森さんも惚れますよ…
いいっすよね、天然タラシって。 「しないの?」はもうタラシのそれですわ😔