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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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悲痛な叫びだけを最後に、私の意識はぷつりと途切れた私。

次目が覚めた時は、私の部屋のベッドにおりました。

オリバーが側にいて、私の手をずっと握ってくれておりました。


そして、お互い察してしまいました。

愛を確かめ合う行為をすることは、私の命を縮めてしまうということに。


「オリバー……やっぱり、私……」


そう言う行為が、本能的な欲望の解消に繋がり、男性にとっては特に必要なものであることは伝え聞いておりました。

ですが、私の体では愛する人の本能的な欲望を満足させてあげることはできません。

やはり、私は彼の為に身を引いた方がいいのではと思いました。

しかし、そんな私の想いを彼は察したのでしょう。

オリバーは、私の手をより強く握ると


「だめだよシャルロット。僕を手放そうとするなんて」

「でも、オリバー?私では……その……あなたを満足させてあげられないのよ?」

「満足だなんて。僕はこうするだけで十分さ」


そう言うと、オリバーは私の額、目元、頬、そして唇に触れるだけのキスを落としていき、それから体重をかけすぎないようにふわっと私を上から抱きしめてくれました。


「こうして、キスをして、抱きしめ合えれば、それでいいんだ」


私は、その言葉だけはとても嬉しかったので受け止めました。

それが、2人が長く一緒にいられる唯一の方法だとわかっていましたから。


それから結婚をするまでは、ただ穏やかに時が過ぎていきました。

オリバー野菜や果物を育て、私がお菓子を作って村の人に売るというお店も開き、お金を貯めたことで、村人を招いたささやかな結婚式をあげることができました。

新婚初夜も、ただ添い寝をするだけ。

軽いキスを、何度も繰り返し、抱きしめるだけ。


私は、それだけで十分幸せでした。

彼の私への愛が、体温越しに熱く伝わってくるから。

でも、彼は違いました。

そのことに気づいたのは、触れ合うだけの初夜から半年程経ってから。

あなたに抱かれたい、もう1度だけでいいから 永遠を生きさせられた魔女が愛する人ともう一度結ばれるまで

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