コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🔴
ジリリリリ
「ん…もう朝か…」
そう言いながら体にかかった布団を捲り、
開きにくい目を擦りながらスマホのアラームを止める。
すると、明るい髪色の彼が見えた。
いつもMCをやってくれている、SixTONESのメンバー。
俺のシングルベッドに身長175㎝を超した男
2人はギリギリだ。
肩や足がずっと触れ合っていて、俺の心拍数はどんどん上がっていく。
『ん…おはよ。ジェシー』
彼が起き、俺は急いで寝ているフリをする。
ずっと見つめていた事を悟られないように。
『ふふ…分かってんだよ。起きてる事。』
俺は相変わらず顔を伏せるが、彼は元々近づいていた体を近づけてくる。
『そうゆうとこも、だいすき。』
彼はそう甘い言葉を放って、 俺の首元に強く口付けをする。
「やめてよ…跡残っちゃうじゃん」
『じゃあ唇だったら跡とか関係ないでしょ。』
「そう言う問題じゃなくてさ…だって」
『ん~もうごちゃごちゃ言わないでっ』
「んっ…」
彼は勢いよく俺の唇と彼の唇を合わせる。
彼の唇を感じると俺の気持ちは高鳴ってゆく。
つい彼の肩の方へ手を滑らせる。
『ジェシー今はダメ。また帰ってからしよ、ね?』
「最初誘ってきたのお前じゃん…」
俺は不貞腐れながら身支度を始める。
他のメンバーは知らない。
俺と樹がこんな関係になっている事。
一夜を共に過ごした事。
俺が…樹に依存している事も。
「俺先行くね。10分後くらいに出て樹」
『おっけー』
俺たちが一緒にいた事をメンバーに悟られないように、いつも時間をずらして行っている。
今日はYouTubeの撮影。
仕事に集中できるのか。
最近の俺は、どう頑張っても樹の方にしか視線がいかない。
そんな不安を押し殺し、俺は撮影場所へと向かった。