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なにわの姫

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なにわの姫

141 - 129.熱

♥

23

2025年02月12日

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大「○○、ちゃんと寝た〜?」

和「あれ、何か昨日より顔色悪い、?」

丈「ちゃんと寝たんやろうなぁ?」

「寝たよ、、」

流「今日休みやからゆっくりしよ」

「うん、」


🍽

「っ、ごめん、もう食べられない、」

半分も食べてない。それに息も荒い気がする

『、、○○ちょいごめん』

おでこを触ると、ものすごく熱い。

『○○、熱ある』

そう言った瞬間、皆んなが動く。

駿「体温計持ってくるわ」

大「吐き気は?」

「ちょっと、」

和「大丈夫よ。無理して食べんでも」

「ごめんなさい、」

謙「さっきから顔赤いとは思っとったけど熱あったんか、」

駿「ん。計って?」

ピピピッ

「ん、」

丈「高っ、」

流「何度?」

丈「38.0」

大「高ぁ、、」

「痛いぃ、っ、」

和「お腹も痛いん?」

「さっき、来た、」

流「マジか、、ダブル、?」

丈「とりあえずもうベッド戻ろ。な?」

謙「歩ける?」

「歩ける、っ、」

そう言って立ち上がる。

大「抱っこしよか?」

「んーん、」

フラッ

『○○!!』

「ぃ、たい、っ、」

うずくまって顔を歪ませる○○。

和「恭平連れてったり」

『了解っす』

『○○掴まって』


「ごめんなさい、」

『ええのええの。ゆっくり休みな』

「もう行っちゃうの、?」

熱のせいか、いつもより水分量多めのおめめで見つめられる。

『傍おろうか?』

「ん、」

『分かった。』

コンコン

丈「冷えピタとか薬とか持ってきたで」

「ありがと、おにーちゃん、」

丈「ん。ゆっくり休めよ〜」


『これ貼るよ?』

「ん、」

「冷たっ、」

『薬は?』

「飲まない、」

『飲まんと痛いの無くならんよ?』

「飲みたくない」

辛いとたまにワガママになる○○。普段いい子ちゃんで周りに迷惑かけんように、って感じやから、たまに出るワガママちゃんが嬉しいんやけど、、飲まんと○○が辛いまんまやから、、

『お願いやから飲も?』

「嫌や」

『っ、、だーめ。飲まんと俺下降りるで』

「分かった、」

『ん。』

不意の関西弁はあかんわ、

「飲めた」

『ん、えらいえらい』

「えらい?」

ぱあっと子供のような笑みを浮かべる○○。可愛すぎんか?

『ん。えらいえらい!』

『ええ子はねんねしような〜』

「きょくんも一緒に寝よ?」

『えぇ〜?』

下アングルでも可愛ええって何事??

『仕事遅れる〜、w』

『じゃあ帰ってきたら何でも言うこと聞いてあげる。』

「約束ね」

『ん、約束。』

「何時帰ってくる?」

『6時』

そう言った途端ほっぺを膨らませる。

「休んで」

『ん〜、無理やなぁ〜、w』

「一緒に寝てくれないと○○も寝ないもん」

んー、困った。wもうそろそろ賢人が迎えに来るんやけど、、

『ちょっとだけな?』

「やったぁ、」

一瞬眉間に皺を寄せる○○。

『お腹痛い?』

「えへへ、バレたぁ?」

痛みに耐えるように笑う。隠さんくてええのに、、

『この辺?』

「もうちょっと下、」

『ここ?』

「そこ、、」

『暖めとくから○○は寝な』

「ん、ありが、」

『…早w』

体調悪い上に、元々寝つきがいい○○。言い終わらないうちに寝てしまった。

『ん、どうしよ。誰が休みやったっけ』

グループに連絡を入れる。あ、大吾くん休みなんや、、お願いしようかな

コンコン

大「入るでー」

『もう出ないとなんで、ここお願いしていいですか、?』

大「ええよええよ。」

謙「恭平、賢人きたで」

『了解』

大「ここは任して、気つけて行ってきな」

『ありがとうございます』


大吾Side

「んっ、、」

恭平が出てから五分で目覚めた姫。

「あれ、きょくんは、?」

大「恭平仕事行ったで」

「そなんだ、」

「痛、、」

大「俺でよければ摩るよ?」

「ここ、、」

俺の手首を掴んで自分の下腹部にもっていく

大「ここな。摩っとくから○○は寝てな」

「ん、」

そう言うとまた眠りにつく。

良くなりますように。




「ん、、」

大「ん、、?」

あれ、俺、、寝とった、?

時間を見ると、さっきから1時間経ってた。

大「○○どした?」

「暑い、」

大「暑い?熱上がったかな、、熱計る?」

「ん、」

ピピピッ

大「何度?見して」

ピッ

「さっきと変わってない」

体温計を見てすぐに電源を切る○○。

大「あのなぁ。w これ、付けたら分かるんよ」

そう言って電源をつけて、体温を見る。

大「38.7。上がってるやん」

大「…てか汗かいてるやんな?着替えよっか。気持ち悪いやろ。」

着替えを持ってこようとするけど、

大「おわっ、」

何かに引っかかって転びそうに。

大「ん?○○?どしたん?」

何かと思って後ろを見ると、Tシャツの裾を○○が掴んでた。

「行っちゃいや、」

大「…分かった。ここおるな?」

下におるはっすんに連絡。

和「はーい、持ってきたで〜」

大「ゴメンな、こんな近くやのに、w」

和「いやいや。姫のお願いなら何でもするで〜?」

和「あ、○○食べられそうなものある?おかゆとか、うどんとか、何でも!」

「何も食べたくない、」

和「んー、じゃあゼリーは?」

「…みかんの、」

和「みかんね。りょーかい!」

大「ありがとう」

和「いーえ。あ、皆んなが良ければ代わるって言っとるけど。どうする?」

大「ん〜、じゃあ丈くんと代わろうかな。その方が○○も楽やろうから」

和「OK。言ってくるわ」

大「お願い」


丈「○○来たで」

「おにーちゃん」

大「じゃ、大ちゃん戻るな?」

「ありがと」

大「はーい」


丈Side

「お兄ちゃん、」

丈「どした?暑い?」

「ちょっと寒い、」

丈「寒い!?熱上がるんかな、、こっちの布団にしよっか」

「それ暑い、、」

丈「文句言わんのー。」

「嫌」

丈「嫌ちゃう。」

あらぁ、、ワガママ○○か。

「お兄ちゃん嫌い」

丈「嫌いでええ。言うこと聞いて。」

「お兄ちゃん好き」

丈「どっちやねんw」

「それいらない、」

丈「お願い。そしたらはよ良くなるから。」

「…分かった、」

「んー、、」

丈「寝られん?」

「しんどい、かも、」

そらそうや。辛いに決まっとる。少しでも辛さが和らぐように手を繋ぐ。

しばらくすると、寝息が。

丈「はよ良くなれよ、」


コンコン

丈「はーい」

和「あ、寝とる?」

丈「ん。」

和「うどん湯掻いてきたんやけど」

そう言われて時計を見ると、もう12時前。

丈「○○起こそか」

丈「○○起きれる?」

「ん、、」

「はっすん、?」

和「ゼリーも買ってきたんやけど、おうどんも食べれそうなら食べてな」

「ん、」

和「じゃあみんなの分も用意してくるわ」

丈「ありがとう」


丈「○○食べれそう?」

「ん、」

丈「無理して食べんでもええから」


5本、食べれた。

「っ、」

これ、吐くな。。

丈「ごめんな○○。もうちょい待ってな」

そう言って急いで○○抱っこしてトイレへ。

吐きそうなのに、吐かない○○。

丈「○○吐いてええんよ」

「っ、、」

首を横に振る○○。

何で、、吐いたらちょっと楽になるのに、

…もしかして、、

丈「作ってくれたの吐きたくないとか思ってる?」

「、、」

ゆっくり小さく頷く○○。はぁ、、こんな時まで他の人のことか、、どんだけお人好しなん、

丈「○○、吐いて。吐いたからって大橋は怒らんし、むしろそれで躊躇っとったらそっちの方が怒ると思うで」

丈「な?」

そう言って吐きやすいように背中を摩る。

ちょっとしてから吐いてくれた。


「っ、」

丈「もう出ん?」

「ん、」

力が抜けたように倒れそうになる○○。

丈「ちょ、!」

丈「○○、口ゆすいでベッド戻ろ?」

力が入らないようなのでまた抱っこして洗面所まで連れて行って、部屋に。

丈「ごめんな、○○。兄ちゃん仕事行かな。」

丈「誰か呼んでくるから寝てて。」

「ありがと、」

丈「ん、ええよ」


丈「○○のそばどっちかおってくれん?」

大「俺行こか?」

和「や、俺行くわ」

丈「ん、よろしく」


はっすんSide

和「失礼しまーす、」

和「きれーな寝顔、、」

改めてよく見ると、山田くんによく似てる。

山田くんの女装、何となく○○に似てたもんなぁ、、

○○が男装したら山田くんに似るんかな?

目、似てるよなぁ。この色素薄い目。

ん?

和「あれ、起きてたん!?w」

「ん。ずっとこっち見てるなぁって。」

和「可愛ええなって見てたの。」

「見ないで」

そう言って頭まで布団を被ってしまう○○。可愛ええ、、

和「えぇー?w」

和「あ、○○。」

「なに?」

ひょこっと顔をのぞかせる。

和「ありがとうな」

「何が?」

和「んーん。」

「変なの。」

さっきの丈くんとの会話。聞こえてたのは秘密にしとこ。




謙「帰りました〜」

和「おかえり〜」

駿「○○どんな感じですか?」

和「昼は39まで上がったっぽいけど、今は落ち着いとるよ」

流「頑張ったんやな、」

謙「見てこよ」

和「今大ちゃんが見てくれとるわ」


『帰りました〜』

大「ん、おかえり〜」

丈「○○は?」

和「皆んな一番に○○のことやんw」

駿「今流星くんが見てくれてて」

『見に行ってくる』


恭平Side

ガチャ

流「あ、おかえり〜」

『ただいま』

流「○○みる?もうちょい見とこっか?」

『手洗ってくるからもうちょいお願い』

流「はーい」



ピピピッ

「ん、きょくん、?」

『ごめん、起こした』

『ん、熱は相変わらずやな。』

『腹は?』

「薬飲んだし平気」

『そっか』

「お疲れ様」

『ありがとう』

「ね。疲れてるところ申し訳ないんだけど、お願い聞いて」

『覚えてたん、』

『なに?』

「ぎゅってして?」

『…そんなんでええの?』

「それがいいの」

『こんなん、疲れとっても何の問題もないわ』

ギュッ

『いくらでもしたる』

「きょくんの匂い、好き」

弱ってる○○が可愛くて。顔を近づけると、手で口を押さえられる。

「だめ。熱が移っちゃうでしょ」

○○の手を避けて言う。

『俺、馬鹿やからさ。風邪引かんのよ。』

「それでもダメです。」

『ちぇー。お預けか。』

『まぁ、治ったら、、な?』

そう言って○○を見るともう半分目が開いてないw

「ん、」

『○○?w 寝てええんよ?w』

「ん、、」

『ん、おやすみ。』

「、、」

下降りようかな。w

「き、」

『?』

「きょ、好き、、」

え、今、恭平好きって言ったよな?寝言で。

可愛い。え、これは反則。やばい。

『俺も好きやで』

まだ熱いおでこにキスをして下に降りた。

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