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まぜたside


入学式から1ヶ月

なんとけちゃと同じクラスになれた

でも、何故か話しかけようとすると逃げられて全く話せない

放課後、どうにかけちゃに近づけないか悩んでいるとあっきぃが話しかけてきた


あき『まーぜち、帰ろー!!』

ま『…あっきぃ、うるさい』

あき『え゛っ、酷くない?』

ま『なに?』

あき『無視ですか?ねぇ??』

ま『ごめんごめん笑』


怒!と言わんばかりに顔を膨らませて拗ねるあっきぃ

その顔が面白くてつい笑ってしまう


あき『まぁ、いいや。あっとたち、靴箱で待ってるって』

ま『りょー』

あき『あ、そういえばさ、もう少ししたら修学旅行じゃん?あっととぷりちゃん誘ってさ、同じ班になろー!』

ま『修学旅行?』

あき『あれ、聞いてないの?もうすぐ学力テストじゃん、それ終わったら1年生は京都行くんだって!今、みんなその話しで持ち切りだよ〜』

ま『ふーん…』


修学旅行

もしかしたらけちゃと同じ班になって話せるチャンスかもしれない


ま『…俺、頑張る』

あき『??』



けちゃside


ちぐ『けちゃ、いつまで逃げるつもり?』

け『だ、だって…』

ちぐ『せっかく話しかけてくれようとしてるんだよ!』

け『うゔ…』


入学式から1ヶ月

僕はあれからずっとまぜたさんを避けている

絶対話しかけられないように休み時間は見つからない場所にちぐと2人で逃げて過ごしていた


け『ちぐぅ…僕、どーしたらいいの…』

ちぐ『んー…まずは逃げることを辞めたらいいんじゃない?』

け『それは無理だよ』

ちぐ『じゃあ、俺にも無理だよ〜』


そう言って呆れているちぐ

僕だって逃げずに話したい…けど、怖い

まぜたさんと話してしまうとあの目を笑顔をみてしまうと好きと自覚してしまいそうになる


ちぐ『もー、けちゃはピュアだなぁ』

け『むっ、僕のせいで誰かをやりたくないんですー』

ちぐ『でも、逃げるのは違くない?』

け『ゔっ…それはそうだけど…』


ちぐの正論がグサッとささる


ちぐ『…あ、そういえば!』

け『ん?』

ちぐ『実力テスト終わったら修学旅行だって!…今回はどうする?』

け『んー、悩み中…』

ちぐ『…鱗、だいぶ生えてきたもんね』


ちぐが言う通り、”18”という年齢が近づいてくる度に僕の手足には鱗が増え続けている

今じゃ絆創膏だらけで笑ってしまう


け『もー、ちぐ!そんな顔してないでよ!』

ちぐ『だってぇ…』

け『仕方ないよ、これが呪いだもん』


そう、これは呪いだから仕方ない

誰かを巻き込むより僕1人で死ぬ方がいいんだ


ちぐ『…俺、けちゃが行かないなら行かないから』

け『いいよ、行ってきなよ!』

ちぐ『やだ、けちゃがいないと寂しい』

け『ちぐぅ…!!』


ちぐの優しさに思わず抱きつく

ちぐは嬉しそうに笑い、思いっきり抱き締め返してくれた


け『…ちぐ、ありがとう』

ちぐ『大丈夫、俺がついてるからね』




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