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息をすると重いため息が出る
前までは軽く、快い呼吸ができたのに…
ある『ひとりの参加勢』が入ってきてから俺の人生の歯車が狂ってしまった。
Pngk
「 KUNさん!俺この子と仲良いから一緒に参加型で遊びたい! 」
KUN
「 まぁ、pngkが言うんなら入れてあげてもいいけど… 」
Pngk
〘 やった!さっすがKUNさん、優しいなぁ ~ !これからの参加型めっちゃ楽しくなるでしょ! 〙
この頃の俺は自分の立場をあまり理解していなかった。
自分がどれだけ”優遇された立場”なのかを…
”あいつ”が参加型に入ったらどうなるかを、
drpn
「 え ~ !! 俺、参加型に入れるのぉぉ!! 」
KUN
「 Pngkのおかげだからね、Pngkに感謝しなよ ッ 」
drpn
「 うん!ありがとうPngkくん! 」
Pngk
「 俺もdrpnと一緒に遊べるようになって嬉しい! 」
別にdrpnと仲が悪いわけじゃない、むしろとても仲がいい。
周りの誰から見ても、親友…もしくは兄弟に見えるような関係だった。
でも、それは周りから見た”俺たち”。
”あいつ”が俺の事をどう思っているのかは知らない。
少なくとも俺の事を嫌っている様子はない。
でも、俺からしたら”邪魔でしか無い”。
昔は大好きだったのにな…
Pngk
「 umny ~ ! 一緒に遊ぼ! 」
umny
「 ごめんね ー ! 、俺これからdrpnと一緒に遊ぶ約束してるんだぁ、また一緒に遊ぼ ? 」
Pngk
「 そっか、時間取っちゃってごめんね !また遊ぼ ~ 」
Pngk
〘 前にも同じこと言ってたじゃん…しかも今回のはちゃんと遊ぶ約束してたのに…、まぁ約束しちゃったならしょうがないか!さんどさんと遊ぼ ~ ! 〙
昔の俺は能天気。
ずっとずっと、心は信号を出してくれていた。
危険だって、危ないって…溢れちゃうって。
でも、俺は忠告を無視して同じような行動を繰り返し行ってしまった。
いつか来る限界のことを無視して…
だけど…溢れちゃった。
どうせなら撮影中じゃない時が良かったのに…
KUN
「 drpn ~ !早く逃げないと死んじゃうよ ~ ! 」
drpn
「 もー!やめてよKUNさん!! 」
いつもと同じ撮影風景。
最初から変わらない、俺が初めて撮影した時から……
あれ?
なんであそこにdrpnがいるの?
最初は俺がそこにいたのに、なんで俺じゃない人があそこにいるの?
Pngk
「…なんで、」
止まらない。
俺が忠告を無視し続けていたから。
溜まりに溜まりきった負の感情がとめどめなく溢れ出てくる。
そこから、撮影をする気になれなくて初めて撮影の途中に抜けた。
帰らなかった。
帰りたくなかった、帰れなかった。
俺の声が、顔が、全てが物語っていた。
掠れる声と、微かな嗚咽。
真っ黒に染った目元のクマに、やつれた頬。
気づかないうちに限界を超えていたらしい。
もしかしたら自分から無視したのかもしれない。
Pngk
「 ごめんなさい……ッッ、俺我慢できなかったの、みんなに顔合わせできないの、 」
今でも50人craftに行けていない。
パソコンを前にすると腕が固まってしまうから、体の芯から冷えるような感覚がして、硬直してしまうから。
溢れ出てきた負の感情は今でも滞りなく溢れ続けている。
俺の”涙として”、”重い息となって”…俺の体から形になって出てきている。
心配しないでね、歯車がひとつ崩れたくらいで俺は負けないから…このため息が溢れ切った時にもう一度俺は現れる。
みんなの前に、”あいつ”の前に……