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Pngk
「 わかんない… 」
どうしたらいいのか分からない。
どうしたらまたみんなと一緒に遊べるのか、また仲良くすることが出来るのか…
何も残されていない今の俺には自分から行動することが難しかった。
いや、元から自分から行動することは少なかった…
誰かについて行くか、誰かを誘って一緒に行くか…などを繰り返していたため、こうして1人になった時に何も行動することが出来ない。
自業自得ってやつ?
Pngk
「 せっかく溢れ切ったのに… 」
こうして悩んでいくうちにまた、溢れ切ったものが溜まっていく。
Pngk
「 そういえば…今の50人クラフトってどうなってるんだろ、俺コンテンツ自体避けてたからなんにも情報入ってこないんだよな… 」
戻れるかも分からないのに、戻っても置いていかれないようにと50人クラフトのことを調べてみることにした。
スマホで調べようとしたが、スマホの充電がなかったため仕方なくPCを起動してPCで調べることに。
Pngk
「 あ、今ちょうど撮影中なんだ…ちょっとだけ、discord見させてもらおーっと… 」
この時の俺はPCに触れること自体がひさしぶり、ましてや”discord”なんて久しぶりに開いたので使い方なんて忘れていた。
もちろん、discordに”ログインを知らせる”昨日のことも忘れていた。
Pngk
「 へ ~ 、俺のいた頃はローカルが流行ってたけど今はそんなことないんだ…あ、あっしーさんの銃撃戦は今でもやってるんだ! 」
Pngk
「 あ、ペニガキ組のdiscord… 」
KUNさんのマイクラdiscordは見ることが出来たが、ペニガキ組のdiscordだけは何故か見る気になれなくて、体が拒否反応に近いものを起こし見れなかった。
Pngk
「 また、別の時でもいいよね…今絶対に見ろって訳じゃないんだし、 」
ぴこん ッ
Pngk
「 通知…? 」
@Pngk
@Pngk
@Pngk
『 Pngkがログインしてる !! 』
『 え、まじじゃん! 』
『 Pngkー! 』
1件の通知が来たと思ったら、そこから雪崩のように大量の通知が届いた。
大量のメンションに、俺がログインしていることを伝えようとするメッセージ。
顔が青ざめていくような気がした。
体の芯が冷えていくような感じ、どこかで感じたことがある不快感。
急いでdiscordを閉じようと脳が腕に信号を送っているが、腕が、体が震えて動かなかった。
そうしているうちに、俺がログインしたという情報は撮影をしているKUNさんの耳にまで入ってしまった。
KUN
「 Pngk !? 久しぶりなんだけど、ちょっ撮影中止 !! Pngk、今時間ある ? 」
KUNさんに話しかけられている…久しぶりにKUNさんの声を聞いて、『Pngk』という名前を呼んでもらって、涙が1粒、2粒とポロポロこぼれ落ちてきた。
急いで返事をしなきゃと思っても、体が言うことを聞いてくれない。
タイピングができないなら、せめてもとマイクをONにして近くにあった世界政府サーバーに入った。
Inkya
「 え、! Pngk !? 」
Hmjn
「 おお、!随分と久しぶりやなぁ、今まで何しとったんや? 」
Pngk
「 … 」
Inkya
「 え、Pngk ~ ? いる?いるなら返事して欲しいんだけど、 」
世界政府サーバーに入ったとはいえ何も解決はしていなかった。
マイクをONにしたところで、自分が話せないことには代わりがなかった。
KUNさんのことを結局放置してしまっている。
とりあえずInkyaに返事をしなきゃと思い、力強く机を殴った。
Pngk
「 ドン ッ 」
Inkya
「 …これはいるってことでいいのか ? 」
Hmjn
「 Pngkもしかして今話せないんか ? 」
Pngk
「 ドン ッ 」
Hmjn
「 話せないってことね、KUNさんに伝えとくわ 」
Hmjnが上手い具合に意図を汲み取ってくれて助かった。
それにKUNさんにそのことを伝えてくれるらしい…一旦落ち着いた俺は安堵の息を吐いた。
Inkya
「 あ、息の音入ってるからマイクが無いわけじゃないわ 」
Pngk
「 あ、 」
Hmjn
「 喋れるやないかい、笑 」
しまった、息のことを考えていなかった。
運良く2人にしかバレていないようなので拒否反応は起きない。
逆に心が軽くなっていくような感じがした。
心が軽くなるなら、沢山喋りたい…そう思ってしまった。
Pngk
「 き ッ きこ、える ? 」
Inkya
「 お ~ !! 久しぶりにPngkの声聞いたわ 」
Hmjn
「 声が少し震えてんな、体調悪いんか? 」
Pngk
「 そ、じゃな ッ 」
noru
「 あ ~ !Pngkがいる! 」
Pngk
「 あ、ひ ッ 久しぶり…です、 」
そこから、世界政府サーバーにいる人とは少しづつだけど自分の中で打ち解けていった。
喋っていると、どんどん心が軽くなっていった。
今まで時間をかけて吐き出していたものが馬鹿らしく思えてくるくらいには、心が軽くなっていた。
でも、世界政府サーバーには”あいつら”が入れることを忘れていた。
drpn
「 あ、Pngkくんほんとにいる ! 」
umny
「 Pngk ~ !久しぶりだね! 」
Pngk
「 あ、あ ッ あぁ、ッ 」
ぽろん
抜けてしまった。
嫌で、嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で。
過呼吸になってしまった。
涙が出てきてしまった。
苦しくなってしまった。
せっかく軽くなった心に、また重いものが積み重なっていくような感覚に陥った。
やっぱり、自分にはまだ早かったんだって…まだ無理だったんだって。
思い知らされたような気がした。