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回した腕を仁人の指先が掴む。
「…」
「…ベッド、行こっか」
「…うん」
俺の言葉に短く答えた仁人の手を取るときゅっと握り返される。
その表情は多分俺と同じく、期待と少しの不安に彩られている。
「…」
「…」
ベッドにペタンと座った仁人が、俺の目を確かめるように見つめた。
その目に答えるように、顔を近づけていく。
もうすぐ唇が触れそうになると、瞳が閉じられた。
柔らかいその感触に、力を抜いてキスを受け入れてくれてるのを感じ嬉しくなる。
さっきの続きを、これからするんだ。
「…ン」
俺の唇が開くとそれに応えるように仁人の唇も開いた。
力を入れないように肩を掴み舌を滑り込ませると、ピクンとその身体が震えた。
「…ン、ん」
お互いに求め合うようなキス。
もう素直に感じていいんだ。
止める必要がないその行為に溺れる。
「ぁ…ふ、」
薄目を開けるとキスに没頭する仁人の顔が見えた。
絡める舌がだんだんと敏感になる。
水音がやけに耳に響いて…
聞こえる小さな声と息遣い。
…キスだけでイけそうなくらい、リアルな感触だった。
「ん…、んゥ…」
眉が寄せられて、首に回された腕が俺をもっと、と引き寄せる。
あー…めっちゃ幸せ…
チュッと音を立てて唇を離すと、ゆっくりと仁人が目を開けた。
「ん…」
「…可愛い…仁人、すき」
「俺も…勇斗がすき」
「ずっとこうしてたい」
そう言って一回り小さな身体を抱き寄せると、俺の耳の下辺りで小さい声で仁人が言った。
「……もっと…したい」
「…」
「我慢しないで…俺を抱いて」
その言葉を頭が理解した時、世界が滅んでもいいとさえ思った。
「…大事にするから」
「…ん」
仁人の目を見てそう言うと、背中を支えながらベッドにゆっくりと身体を倒す。
俺のオーバーサイズのTシャツを着た仁人は、まるで子供が大人のシャツを着てるみたいにブカブカで。
本人にその罪深さの自覚がない事が最高に色っぽい。
俺の性癖にめちゃくちゃ刺さる…ましてやそれが仁人だから…。
襟元から覗く鎖骨に口付けた。
「ん…」
服の上から身体を触り裾の方へ降りていく。
服の下に入った指先が仁人のお腹に触れた。
「ふ…」
どうすれば仁人は気持ちいいだろう。
すーっとお腹をなぞり胸元へ指を這わせる。
「…っ、あ、勇斗、」
「…なに?」
「そん、なとこ触っても、意味無いっ」
「…どうかな…触られるの嫌?」
「ん…くすぐったいっ」
「…もう少し触らせて」
「んぅ…」
くすぐったいだけなのだろうか…もう少し、試してみたい。
Tシャツを捲ってそこを露わにすると、触れるか触れないかのギリギリを攻めた。
仁人が本当に嫌がるのなら、すぐにやめよう。
「…ン、」
胸の周りを指で優しくなぞる。
少しずつ、中心に近付くように小さな乳輪をすっすっと指でなぞり続けると反応が変わってきた。
「あ…ん…」
爪を立てて優しくくるくるとなぞる。
触れるか触れないか…
尖ってきている乳首をちょっとだけ引っ掻いた。
「あっ、んゥ…」
目を閉じた仁人が控えめな声をあげる。
口元にきゅっと握ってあてられた手が震えた。
「……」
…反応してくれてる。
その反応に気を良くした俺はなぞったり引っ掻いたりをしばらく繰り返した。
「あっ、あっ…んんッ…ふ、も…んん、」
もうしっかりと硬くなっているソコを指の腹で優しく擦る。
「あああ…あ、ん…あ、」
「…ちょっと良くなってきたかな」
「…ん、ん、」
答えられないのが答えなのか…
可愛くて、両方の胸をひたすら触り続けた。
ふっと視線をもっと下に落とすと、仁人の下半身が立ち上がっていて…
「…」
されるがままって、やっぱり恥ずかしいかな…
でも触りたい…
「仁人」
「あっ…な、に」
名前を呼ぶとうっすらと目を開けた。
「大丈夫?」
「…だい、じょぶ」
「…このまま触ってて大丈夫?」
「…いい、大丈夫……きもちぃから…大丈夫」
「…そっか」
目を逸らしたまま言ったその言葉に胸が高鳴る。
胸を触っていた右手をすーっとお腹をなぞって下に滑らす。
そして指先で、服を押し上げるそこに触れた。
「…あっ、あっ、」
ピクンと身体が跳ねて、口元でぎゅっと握られた手が震えた。
「…」
目を閉じて確かに感じてくれている仁人が可愛い。
きっと凄く恥ずかしいんだろう。
耐えるように震える身体が愛しい。
「あっ…う、んんんッ、」
服越しに形を確かめてきゅっと握って動かす。
自分の心臓の鼓動が激しくなる…。
仁人の声がだんだんと甘くなって、俺の耳を犯した。
服越しにソコを擦る。
夢で見た仁人の身体や反応とは少し違って…柔らかい刺激に耐えられなくなったのか細い腰がゆるゆると動き出した。
「…っ」
「あ、んっ、」
俺の手にソコを擦り付けるように動く腰。
官能的で、欲情を煽られる。
「服…脱ごうか」
「あ、ぬ、脱ぐ…」
ハァハァと吐息を漏らしながら仁人が上半身をゆっくりと起こした。
一緒にしている、という実感が湧いた。
脱がそうか脱いでもらうのか俺が少し迷っていると、仁人が自分でズボンを脱いだ。
座ったまま、下着ごと脱ぐとずっと想像していた仁人の中心が露わになった。
…思わず釘付けになる。
「…あんま見んな」
「あ…ご、ごめん」
「勇斗も脱げよ…俺だけだと恥ずかしいだろ」
「…うん」
仁人の挙動にハートが揺さぶられてもう堪らない。
ちゃんとリードしたかったけど、俺の夢の中のように仁人は受け身なだけじゃなかった。
…促されるままに服を脱いだ。
「…めっちゃたってる」
「うん…だって仁ちゃんとしてるんだもん…ヤバいよ」
「…嬉しいな」
「…俺も」
「…もっかいキスしよ」
「…うん」
裸になった俺たちはベッドの上に座り熱い口付けを交わした。
さっきよりも素直に、お互いを貪るようにキスをする。
「ぁ…ふ」
「…ん」
絡ませた舌が敏感で、仁人のキスはとても気持ちがよくて…
仁人…キスうまい…。
くちゅくちゅと水音が鳴る。
唇だけで繋がっている。
確かに仁人を感じてる。
「…ふ、」
「…」
「…どうした?」
「…仁ちゃん、キスうますぎ」
「…うまいのか?」
「うん…めっちゃ気持ちい」
「…あんま言われたら、持たなくなる」
「…俺も」
少し笑って話す。
さっきまでの緊張感がほぐれる瞬間。
でもお互いの身体はもっと高まっていて、そのズレが独特の艶めかしさを連れてくる。
「…つづき、したい」
「…俺も」
至近距離で見つめ合う。
ここからどうするかは、もうほぼわかっていた。
「あ…あ…」
俺の手が仁人の立ち上がったモノを握った。
そのまま上下させるとまた声が漏れだした。
さっきまでの表情とは一気に変わって、切なそうに目を細めて口が半開きになる。
「あっ…や、ば」
「…やばい?」
「ん…やばい」
熱中しているが目と目を逸らさない。
俺を見つめながら俺の愛撫に感じてる。
「んんっ…あ、きもち、」
「は…、」
「あ…俺も、触る…」
「ん…仁、ちゃん」
座って見つめ合ってお互いのモノを触り合う。
身体の熱を高めて吐き出したい。
お互いの反応を確かめながら扱き合う様は、傍から見たら滑稽かもしれない。
けど、俺たちにはその行為が最高に官能的で、高まるほどに目の前のお互いから目を逸らせない。
「あっ、やば、やばい…」
「…は、仁人、」
「はや、とっ…」
「あああぁ、それダメっ、」
「…ココ?」
「あっ、ソコ、ダメッ」
先端をぐにぐにと握ったままの親指で擦ると恍惚とした目の上の眉が寄せられて、仁人の表情が崩れた。
本格的に感じ始めたその顔は初めて見るもので、こちらも余裕がなくなる。
仁人が感じると俺も高まる…過去にない最高の感覚に酔いしれる。
「は…きもち、」
「きもちぃっ…ダメ、ダメ、」
「ダメ…?」
「あっ、ダメじゃ、な、んんっ…」
「ダメじゃないの…?」
「ああっ、イイ、からッ、あっ、あっヤバ、」
「もー、イく…?」
「イッ…きそ、」
「いーよ…」
「あっ、一緒が、いいッ」
気持ちよさに熱中しすぎて力が弱くなっていた仁人の手がまた意志を持って動き出す。
追い詰められる。
この顔、ダメだ。
切なさに焦ったような表情。
半開きの唇。
少し虚ろな目。
俺を見つめながら喘ぐ声。
全てが俺を追い詰める、
「あっ、俺も、ヤバいっ」
「んっんっ…」
「あっ、仁人、出そ、」
「もぅ、イくッ、」
「俺もイく、」
「待っ、あっ、あああ、」
「仁人っ」
「は、ああん!」
「あ、…っ」
お互いのモノを擦る手は止まらず、イく瞬間もずっとお互いを見ていた。
細められた目が俺を見てた。
俺も仁人から目を逸らさない。
逸らせない。
「んん…ん…」
「は、ぁ…」
生温かい液体がお互いの手を濡らす。
達した後のふわふわとした余韻が俺たちに訪れた。
「…はぁ…はぁ」
「…仁人」
手を握り合うとぬちゃりと音がした。
ひと時も離れたくなかった。
惹かれ合うようにキスをする。
「…ん」
「…」
行為中こんなにたくさんのキスをしているのは初めてだった。
求められるのが嬉しい。
俺も自然と目の前の唇を求めてる。