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五話 武闘僧侶
◆ スライムキング&クイーン連戦
バルト(拳を構えて)
「俺に合わせろ、勇者!」
真理(即答で)
「わかった!」
(バルトは跳躍し、スライムキングの核付近に正拳突きを叩き込む)
ゴオオオオォォォン!!
……衝撃波が森を震わせるが、
スライムの体に拳はめり込むだけで効果はない。
バルト(笑いながら)
「はははっ、想定済みだ!」
バルト
「無来酸灰空(ナックルスパイク)ッ!」
バルトは拳を開き、足元の石を拾う。
それを指の間に挟み込み、鋭い金属爪のような形状に。
金属化された「石の爪」がスライムキングの体を切り裂く!
同時に──
真理(タイミングを合わせて)
「今だ!」
スライムクイーンの側面に一撃を叩き込み、核を露出!
⸻
◆ 決着の刻!
バルト(叫ぶ)
「今だッ!! 刺せぇ!!」
真理
「言われなくても!!」
真理は剣を捨てる。
手のひらに水を集め、凍らせるようにして短剣を創造。
水の体現者として最も基本の技─
**《水技創生(アクアクリエイト)》**──!
真理はコアに向かって飛び込み、
水のダガーを突き刺す!
(ガキィィィィン!!)
バルトもスライムキングの露出したコアを、
連続打撃で完全破壊!!
(バキィ!バキバキバキッ!)
⸻
◆ 戦いの終わり
スライムキングとクイーンの身体は静かに崩れていく。
ビームのエネルギーも霧散し、森に平穏が戻る。
真理が水のダガーを核から抜こうとすると、そのダガーは刃が折れてしまった。
真理(折れたダガーを見て)
「あはは……やっぱり、水を武器にするのは難しいなあ」
バルト(頭をかきながら)
「いい汗かいたぜ!」
リン
「……二人とも……私より強いんじゃない?」
真理(胸を張って)
「なんにせよ、私は勇者だからね!」
バルト(笑って)
「ははっ、さすが勇者様だな!」
バルト(手を差し出して)
「気に入ったぜ。俺も、お前のパーティに入れさせてくれ!」
真理(驚きつつ)
「えぇ!? そんなあっさり!?」
バルト(自信満々)
「俺は近接も回復もいけるからな! 実用性はバツグンだ!」
リン(冷静に)
「なるほど。悪くないわね。そうしない?」
真理(ちょっと照れ気味に)
「……まぁ、そこまで言うなら……いいよ!」
バルト(握手しながら)
「よっしゃ! よろしく頼むぜ、勇者様!」
三人がそろった瞬間、物語が本格的に動き出す