ー病室ー
🐻「また入院ですか…」
👤「てひょんくんも辛いわよねぇ…」
👤「でもめげずに治療頑張りましょうね!」
🐻「はい…」
看護師さんとの話を終えベッドの上に1人取り残された僕。
僕の名前はきむてひょん。そこら辺にいる普通の男子高校生。
普通と言っても俺は幼い頃からの持病持ち。生まれた頃から気管支が弱いせいか、僕は「気管支喘息」持ちになってしまった。
今回も持病のせいで息苦しさが出てしまい、目が覚めた時には病室のベッドの上にいた。
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目が覚めた頃にはすっかり夜。
僕の最後の記憶ではお昼頃だったのに…
コンコン
🐻「はーい」
👤「失礼します」
ドア越しから聞こえるいつもの看護師さんの声。一体こんな時間に何の用だろうか。
ガラガラ🚪
👤「てひょんくんごめんね…」
👤「あなたに伝えないといけないことがあって」
🐻「はい、?」
👤「以前の担当医の先生いたでしょう?」
🐻「あぁ…そぬ先生ですか?」
👤「そうそう」
👤「実は先生がガンになってしまったの」
🐻「えぇ!?」
突然の事に僕は点滴を打っているのにも関わらず、勢いよく飛び起きてしまった。
👤「そ、そんな勢いよく起きちゃうと針が取れちゃう、!」
🐻「あ、ごめんなさい…」
“そぬ先生”とは僕が生まれた頃から僕の専属の担当医としてよくお世話になっていた先生だった。
とても良くしてくれた先生で今回もまたその先生に会えると思っていた。
あんなに元気で優しくて明るかった先生がガンになってしまっただなんて…
👤「てひょんくんには急すぎたよね…」
👤「最近入院する機会も少なかったでしょう?」
👤「その間に先生が体調を崩されてて…」
🐻「そ、そうなんですか…」
👤「実はそのことでもう1つ伝えたいことがあるんだけど」
🐻「はい、」
👤「てひょんくんの担当医が変わることになったの」
そういうことになるのも仕方がない。次の先生はどんな人なんだろうか。
👤「先生をお呼びするね」
🐻「はい」
再び僕はベッドの上にぽつんと1人取り残された。
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数分が経っただろうか。どうやら看護師さんが新しい先生を連れて戻ってきたみたい。
👤「失礼します」
ガラガラ🚪
??「こんばんは、初めまして」
🐻「は、初めまして、」
今回もどうやら男の先生みたい。肌は真っ白で身長は僕より少し低いくらいだろうか。
白衣を着たその人の胸ポケットにある名札には…
??「僕はみんゆんぎと申します」
“みんゆんぎ” そう書かれてあった。
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