こうして月日が過ぎた。
いつも通り、裏口から店に入り、男に黄金を渡す。鑑定人の男は、今日は何も求めて来ず、忙しそうに金塊の入った袋を受け取って去っていった。
黄金は、どこか別の部屋に保管されているようだが、詳しくは知らなかった。おそらく、相当な量は溜まったと思うのだが…。
俺が気になっていたのは、例の夢のことだった。あと1週間経てば、夢に出てきた女神が言っていた100日が過ぎる。そのあとはどうなるのだろう。もう、能力は失われるのだろうか。
1週間後、また金を持ってこの店に来なくてはならない。その時に、あの恥ずかしい動画の削除を求めて、黄金の代金を受けとろう。
この訳のわからない悪夢が早く終わってほしい。そろそろ心身共に疲れてきた。もう限界かもしれない。
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