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【はじめに】
こちらnmmnを取り扱っている作品です。
非常にデリケートな界隈となっております。
スクリーンショット・コピペ等、どのような手段であろうと、**第三者またはSNSへの拡散は禁止**とさせていただきます。
拡散行為を確認した場合、**即刻このアカウントごと削除**いたします。
ご理解頂けると幸いです。
⚠️nmmn⚠️
⚠️fwak⚠️
キス描写あり、他ライバー様のお名前も出しています。
ポッキーの日記念、という名目で集められた3Dスペシャル。スタジオは男女混合で十数人のライバーで混沌としている。
照明は明るく、床は無駄に広く、テーブルの上のおつまみと酒の減り具合が場の空気を正直に表していた。
配信ではあるが、どこか「内輪」に寄った空気。
笑い声が重なり、会話は途切れず、テンポだけが勝手に前へ進んでいく。
「今日は何の日ー?」
「「「「ポッキーの日ー!!」」」」
軽い振りに、反射的な合唱が返る。
その流れのまま、誰かが言った。
「なんかやろうぜ」
数秒の間の後、
「こういう日は王様ゲームでしょ」
誰も止めないし、止める理由もない。
そしてどこからか、当たり前のように番号付き割り箸が出てくる。にじさんじすげぇー。
進行は雑、だがそれがちょうどいい。
何巡かした頃、酒もテンションも回りきったタイミングで、王様を引いたライバーが楽しそうに宣言する。
「じゃあ……2番が、誰かとポッキーゲーム!」
一瞬だけ空気が張り、番号確認の間を挟んで、
「……俺?」
と三枝明那が声を上げる。
「え、聞いてないけど」
「ポッキーの日にポッキーゲームをする必要ってある!?」
と抵抗するが、王様は笑って続ける。
「立候補か指名で! あと負けた方は罰ゲームあるから!」
その一言でスタジオが一段ざわつく。
「重いな」
「おぉ〜!!?」
立候補は早い。
「はいはーい!俺いく!」
渡会雲雀に続いて風楽奏斗。
そこに不破湊が、いつも通りの軽さで
「じゃあ俺も〜」
と入ってくる。
「ふわっちもか」
「まぁいるよな」
という反応で、特別視されることもない。
明那は一瞬考えて、そして決める。
一番付き合いが長く、一番空気を知っている相手。
「……じゃあ、ふわっちで…」
決まった瞬間、歓声と冷やかしが同時に飛ぶ。
二人はスタジオ中央へ呼ばれ、スタッフから一本ずつポッキーを渡される。
真正面に立たされ、カメラが寄る。
ぽり、と最初の一口。
ぽり、と次の一口。
距離はまだあるし、誰もが「どうせ折る」と思っている。実際、明那自身もそう思っていた。
けれど不破は噛むリズムを変えない。
間も、速度も、そのまま進める。顔が近づいてくる。
明那は一瞬、不破の目を見る。
「お前が折れよ」
と言葉にしない視線。それに、不破は応えない。
周りをよく見るホストの不破が気づいていないわけがない距離、タイミング。それでも何も変えずに食べ進める。
「おいおい」
「ふわっち止まんねぇぞ」
「負けたら罰ゲームだぞー!」
と周囲が笑いながら煽る。チャットも一気に流れ出す。
《近い》
《まだ行くの?》
《明那負けにかけます》
しかし明那は折らない。罰ゲームが嫌だし、負けるのも嫌だ。その一瞬の選択で、もう戻れなくなる。
息が触れる距離。ポッキーは短く、最後の一口。
そこで不破の大きな手が自然にカメラ側を隠した。
次の瞬間、「ちゅ」という、はっきりした音。
「え!?」
「今の!?ガチ!?」
「ふわさん???!」
スタッフも驚いた声が抑えきれず混じる。
スタジオが一拍遅れて爆発する。
《うおおおお!!!》
《明那ガチ照れで草》
《ふわっち?!!!?》
チャット欄も同じ温度で祭りになる。
ポッキーは残っていない。食べ切った、その先だった。
不破は何事もなかったみたいに
「ごちそうさまでした〜」と言う。
明那は一歩下がり、そのまま力が抜けたみたいにしゃがみ込む。体育座り。膝を抱えて、そこに顔を埋める。
耳まで真っ赤。
「固まったな」
「ガチ照れだ」
「あきにゃ〜!?」
不破が覗き込む。
「明那?」
返事はない。
【はじめに】
スタジオはずっと驚きと笑いに包まれている。
不破は小さく息を吐いて、
「こーれ動けないか?」と笑い、
明那をそのまま抱き上げる。
ソファに下ろされても明那は顔を上げず、小さく震えた声で呟いた。
「……ふわっちのせいだからな」
「はいはい」と返す声に、全く反省した様子は無かった。