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『 病名は個性 』
PKST団。
その名を知らない人はいないだろう
彼らには色々な噂がある
4人組であるとか、そうではないとか
性別は男性だとか、女性だとか
そして、病気を患っている。だとか
「 …、うわっー、!!! 」
「 もう、疲れた…っ 」
そう言って私は、デスクの上にあった、資料に目を通す
「 …PKST団ねぇ…、色々、噂あるけど、どれが本当なんだか、 」
でも、”病気を患っている”ってのは、少し気になる…な、
「 どういうことっ!!! 」
「 おーおー、俺の部下さんよ。 」
「 あっ! 」
そう声をかけられて、私は驚いた
「 あっ!ってなんだよ。またその資料見てんのかよ 」
「 先輩っ、! 」
「 そんな気になるかぁ?PKST団。彼奴ら、ろくなもんじゃないだろ? 」
「 ろくなもん?なんですか、それ? 」
「 知らないのか?彼奴ら、殺人未遂犯だろ?他にも強盗とか 」
「 強盗は、知ってますけど、殺人未遂…、だなんて 」
「 所詮そんな奴らってことだ。さぁさぁ、仕事あるから行くぞ 」
「 は〜い、 」
不服ながらも私は返事をした
あぁ、仕事、めんどくさいなぁ…
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カランコロン
扉が開いた音だ。
「 いらっしゃい 」
店内にはそんな声が響き渡る
1人の少女がこう言う
「 ここっ、は!いつもは喫茶店をやっている、と聞いたんですが…っ! 」
もしかして、と俺は思う
「 皆さんにっ、!PKST団として、仕事を依頼したくてっ、! 」
あぁ。仕事か、この場の全員が思った
「 僕らが、PKST団ではないんですけどぉ、まぁ依頼内容は? 」
「 …私のっ、大切なものを、取り返してほしくてっ! 」
「 それは無理なお願いだなぁ、。何でも屋としてならいいけどPKST団としてなら無理だね 」
と、俺の仲間である”トラゾー”がいう
「 おい、トラゾー 」
と、止めようとする声がする。その主は”クロノア”さんだ
「 ごめんね。お嬢さん、ちょっと無理ってみんな言ってるんで、帰ってもらって…、 」
「 しにがみくんもっ! 」
と、”しにがみ”が少女を家に帰させようとする
「 お前ら、勝手に進めんなよ。まぁ、実際に、厳しいと思うけど、 」
と、俺こと”ぺいんと”がいう
「 な、なんでですかっ! 」
「 依頼料は高くつくよ?どこでこんな店にPKST団がいるっているガセ情報仕入れたか、知らない
けど 」
少女のためを思い少し口調を強くする
それでも少女は引き下がらなかった
「 いくらでも払いますからっ、!!!お願いしますっ! 」
少女が頭を下げながら頼んできた
別に女の子にそうさせる趣味はないんだけどなぁ。と思いつつ、俺が言う
「 君、 僕らがPKST団って勘違いしてるけど、そうじゃないんだ。 」
「 そ、そうなんですか? 」
と、少女が驚いた顔をする
「 そう、僕ら4人の仕事は、お客さんと彼らをつなげる架け橋みたいな感じ 」
「 へぇ…、 」
「 だから、僕らがいいよって言っても、彼らがいいっていうかわかんないんだ 」
「 そうなんですね、 」
「 でも、一応伝えておくね、詳しい依頼内容聞いてもいいかな? 」
「 …はいっ!!ありがとうございますっ!!! 」
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「 って、ことで、仕事です 」
「 物好きなやつだなぁ… 」(笑
「 まぁ、ぺいんとはそう言う奴だから 」
「 …僕らは窓口、変な設定ですね。初めて聞きました 」
「 前も伝えたじゃないですか、また忘れました?しにがみさん 」
「 …すみません、 」
「 謝らないでください?! 」
「 トラゾー、責めないの。しにがみくんも好きでその体になったわけじゃないの 」
「 …責めてるつもりは…でも、はい、すみません… 」
「 この雰囲気やめようぜ!そろそろ依頼のこと話してもいい? 」
「 いいよ。てか、いくらでも払いますって、あの子すごいね、子供でしょ? 」
「 あのお客さん、あれですよ。なんとか財閥の跡取りだとか 」
「 へー!すごいね 」
「 あの子の依頼はぬいぐるみを取り返してほしいって言う内容なんだけど 」
批判が来そうだなぁ、そう直感した
「「 どういうこと? 」」
クロノアさんとトラゾーの声が重なった
「 いや、普通にぬいぐるみを取り返すのに俺ら使うの? 」
「 いつもみたいな、彼奴が憎いから宝石取ってこいとか、動けなくしろとかじゃないんだ 」
「 それは俺も思った、まぁ、なんでぬいぐるみなのかわかんないけどね…」(苦笑
もしかして、宝石でも埋められてんのか?と思ったけど言わなかった
だって、あの子はぬいぐるみの一点張りだったからだ
「 いつも? 」
「 もしかしてですが、しにがみさん、いつ泣きました? 」
「 …一昨日、みんなの名前は覚えているんですけど…そこらへんの細かいのはちょっと… 」
「 なるほどねぇ、一昨日か、じゃ、あれあります?欠片 」
「 はい、保管してます。どこに置くっていう記憶は残ってます 」
「 じゃあ、大丈夫です 」
なんでこんなことを聞くのか
それはしにがみが星涙病だからだ
星涙病は好きな人に片思いしたことによって発病する
治療法は両思いになることだとか
でも、それは無理だ。理由はもうとっくの昔に忘れているから
この病気の症状は、一般的には視力が落ちるということらしい、でもしにがみは違う
しにがみは視力が落ちない代わりに、記憶を失う
ほんの些細なことだ、泣いた量によって失う記憶の重要度は変わるらしいが、俺らを忘れたことは一度たりともない
誰も、どのくらい泣いたのか、誰に恋をしたのか、そんなことは聞かない
それが暗黙の了解だった。
「まぁ、しにがみ気をつけろ。記憶無くされたら仕事も捗んなくなるし…。 」
「 はい、気をつけます。でも、パソコンの操作は記憶が無くしたとしても、体が覚えているので大
丈夫です。 」
頼もしいな。と俺は思った
仕事が滞りなく進むならなんでもいい
「 まぁ、とりあえずぺいんと、作戦考えて! 」
俺任せか、と心の中でツッコミを入れ、
「じゃあ、今回の作戦は、、、、 」
と、また俺は、作戦を練る
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どうも、えっと今の所の奇病紹介
sさんが、星涙病ってことまで紹介します
一応ちゃんとみんな病気持っていますっ!!!
ヒントゼロですが、まぁ想像しといてください
奇病の案出してくださった方々!ありがとうございます
いいね、コメント待ってますっ!!!
では、また次回!