テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「ずっと前から好きでした付き合ってください」
俺はこんな単純な言葉を彼に面と向かって言うことができない
幼稚園からの仲で、小学校も中学校も高校もずっと一緒だった。
家は隣で親同士も仲がいいので家族で一緒にどこかにいくこともしばしばある
あぁ…こうなるなら、勇気を出していえばよかった
rm「んぅ…」
目覚まし時計の、音で目が覚める
目覚まし時計が朝の6時30分を指していた
俺は、rm。今期で高校2年生だ
2月の朝、寒すぎて布団を離すことができないごく普通の男子だ
正直体が重くて起き上がれない…起きたくない
学校に行きたくない
最近昔の頃を夢に見ることが多い。
この恋は諦めなければいけないのに
そんなことを言ってる間に玄関が開いた音がする
syu「rm?おはよ〜」
彼が、俺が幼稚園の頃から恋してしまったsyuだ
fu「rm、おはよ‼︎」
彼はfu小学校からずっと一緒にいる親友のような存在だ
syu「ほら、さっさと着替えて‼︎」
俺の親は夜勤で働いているためこの時間帯は家にいないので、syuとfuが毎朝俺の家に来る
実質この2人が俺の親みたいなものだ
_________________________
重い体を起こして、洗面台に行き顔を洗って歯磨きをする
すると、fuが後ろからチラチラと鏡越しに視線が合うようにしてくる。これが毎日の日課だ
rm「ふふ、fuなにしてんの?」
fu「笑って欲しくって」
彼は無邪気に笑いながらそう言う。
syu「rm、朝ごはんおにぎりでいい?」
rm「うん、ありがとう」
俺の朝ごはんはsyuが作ってくれて、お昼ご飯はfuが作ってくれる。
いつも申し訳なさでいっぱいだ。
fu「ほら、ちゃっちゃと着替えちゃって」
そう言われてふと、時計を見ると7時45分を指していた
rm「やっべ」
fu「ほら、早くいくよ」
俺は、急いで着替えて玄関でローファーを履き
学校に向かった
syu「kz‼︎おはよう」
学校に向かっている途中に、syuがkzのところに向かった
kz「syu、おはよう‼︎」
あの2人は流れるように手を繋いだ
syuは、kzという恋人ができてしまった
俺は、思いを伝える前に振られてしまった
fu「rm?大丈夫?」
気がつけばfuが心配そうに顔をのぞいてい
rm「大丈夫…」
その瞬間冷たい風が吹いた。首元が寒く肩をすくめていると、fuがマフラーを巻いてくれた
rm「これ…お前の」
けど、fuのマフラーは緑のボーダー柄だが俺に巻いてくれたマフラーは青のボーダー柄だった
fu「プレゼント」
するとらfuはびっくりするぐらい顔を赤くした
rm「顔真っ赤だけど大丈夫か?」(ツンツン
そう頰を突いてやると
fu「寒いせいだから」
そう言い走って学校まで行ってしまった
rm「待ってよ、fu」
kz「syu、バイバイ」
syu「また、帰りね」
俺らの学校は昼休み自分の教室で自分のご飯を食べなければいけないと言う謎のルールがある
fu「rm…今日の放課後話がある」
fuに追いついた途端そう言われた。正直、その時頭が回ってなかったから返事は適当にしてしまったんだが
rm「はぁ…はぁ…ゴホッゴホッ」
正直、最近運動不足だったので急に走ったことにより体が限界だと叫んでいる
fu「ごめん、走らせたから」(ペットボトル渡
rm「あ、ありがと」(受取
受け取る時、fuのゆびに当たってしまった
すると、fuはみるみる顔を赤くして教室に走っていってしまった
fuがお弁当を持ってきて俺の席に机をくっつけた
俺の後ろの席はfuでプリントを渡すときに手が当たってしまうときがある、そのときドキドキしてしまうのはなぜだろうか…
fu「rm、はい弁当」(渡
fuが俺のお弁当を渡してくれた
rm「いつも、さんきゅー」(受取
いつも、作ってくれるfu母に感謝しながら
rm「いただきます」
弁当箱の蓋を開けた途端美味しそうな匂いがした
rm「春巻きある‼︎」
俺は、小さい頃から春巻きが好きでよく食べる
けどfu母に言ったことあったっけ?
fu「美味しい?」
fuがやけに心配そうに聞いてきた
苦手なものなんて今回も入ってなかったけどなぁ
rm「まじ美味しい」
するとfuは、顔を赤くして嬉しそうな顔をした
俺はそんなfuを“好きだ”と思った
その瞬間自分の顔が赤くなっていくのを実感した
fu「今日の弁当…俺が作ったの」
fuが照れくさそうにそう話した。その瞬間俺はfuに抱いていた恋心が爆発寸前だった
rm「美味しいよ…ずっと食べてたいくらいに…」
そっとfuの顔を見ないように、呟いた
fu「嬉しい…」
その後何も話せなかったが、気まずくはなかった
fu「rm、帰ろ」
そう言われて、すぐ帰宅の準備をする
朝fuがくれたマフラーを巻いて、下駄箱へ向かった
rm「おまたせ、待った?」
fu「いや、全然ほら帰るぞ」
fuの背中を見ながら俺は後ろを歩く
小学校の時、俺の方が身長高かったよな…?
そんなことを考えていると、いつのまにか俺の家の前だった
rm「また明日ね」(手振
そう言った瞬間、fuが肩を掴んできた
rm「うわぁ⁉︎」
fu「俺さ…rmのことがさ…」(涙目
fuの手は震えていて目に涙を溜めていた
rm「一旦中に行こう?ね?」(抱きしめ
fuを、俺の部屋に入れてお茶を用意する
俺さっき、fuのこと抱きしめちゃった
rm「はい、お茶」
fu「お構いなく」
rm「で、言いたいことって?」
すると、fuは一度深呼吸をして続けた
fu「俺さrmのことが小学生3年生の頃から好き。でも、rmはずっとsyuと一緒にいて、俺は部外者扱いだったから…でも中学校の時、syuに恋人ができたって聞いた時チャンスだって思ったけどrmはまだ目でsyuのことを追っていたからいえなかった…けど今ならいけると思った」(涙
fuの溢れ出る本音、両思いだったことに嬉しさと我慢させてしまったことの罪悪感でぐちゃぐちゃになりそうだが、自分の思いはちゃんと伝える
rm「泣かないで、俺もfuのこと好きだから。syuは恋人できたときに諦めたつもりだったんだけど、まだ目で結局追っちゃってたみたい。けど、今はfuのことしか見えてない」
二度と同じ思いはしたくない
rm「ずっと前から好きでした付き合ってください」
そう言うとfuは涙を流しながら抱きしめてくれた
fu「もちろん」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!