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#男主人公
ルナ
2,770
柚木
309
#カラスバ
小鳥遊
4,003
「うおっ、こりゃあ効きますな」
「刺激が強いが、スッキリする。
こんな目薬があるなんて」
小さな布を絞るようにして、四十代の男性と
その主筋であるライトブラウンの短髪をした
アラフィフの男性が、水滴を瞳に落として
その効果を実感する。
「別に目が悪く無くてもしてもいいの?」
「まあ、確かにパアッと視界が明るくなる
ようじゃ」
アジアンチックな童顔の人間の方の妻と、
欧米モデルのような目鼻立ちのドラゴンの方の
妻が、続けて感想を述べ、
「うあー、すごい涙流れてくるよー」
黒髪ショートに燃えるような瞳の娘が、
目を拭いながら語る。
「シン殿。
これは普通の目薬では無いな?
以前、軽い眼病にかかった事があるのだが、
あれはどちらかというと目を洗い流すような
ものだった」
グレイス伯爵家現当主、タッカー様が、
不思議そうに聞いてくる。
実際、こちらの世界にも目薬はあり、
パックさんにいくつか種類を見せてもらったが、
基本的には洗面器のような器に水を入れて、
そこに薬を入れて薄め、顔をつっこんで目を
洗うような感じだった。
点眼薬というものは無かったので、自分が
こういうものがありますよ、と彼に伝え、
とある樹脂を固めて作った点眼薬の器は
出来たものの、
診察を受けてから薬を処方し渡す―――
器もその時に作るという……
いわばオーダメイド品のような扱いで、こちらの
世界では超がつくほどの貴重品となっている。
「そうですね。
恐らく魔物たちは、本能というか
野生のカンで、この植物にそういう効果が
ある事を知っていたのでしょう。
綿花に続き、この目薬も―――
グレイス家の新たな産業になるかと」
「その通り!
これで前当主であるリーフ様に対しても
面目が立つというもの。
シン殿には感謝してもし足りませぬ!!」
伯爵家当主が私に向かってぶんぶんと
頭を下げてくるのを、
「まあこれで一段落って感じ?
あと、もうこれで前当主様の手を煩わせるのは
ほどほどにした方がいいよー」
「今彼女は、若い旦那をもらって絶賛幸せ中
なのだからのう」
「そーそー。
今度邪魔したら大変な事になると思うー」
と、メル、アルテリーゼ、ラッチが口々に
女性としての意見を語り、
「あ、あとそれでですね。
あそこにあるこの植物の生息地ですが、
そのままにしておいてくれませんか?」
「へ?
あそこから魔物どもを追い出すんじゃ
ないんですかい?」
ラザロさんが首を傾げると、
「あそこに魔物がやって来た理由は、
この目薬の植物があったからです。
いわば手負いですし、治療が終われば
すぐに帰ると思われます。
栽培さえ出来ればいいので、何もあそこでやる
必要はありません。
むしろ追い出したりしたら、今度はどこへ
向かうかという話にもなりかねませんし」
「ううむ。
そういうものなのか……」
半ば納得しながらも、もう半分はどこか
理解し切れないという顔を現当主がして
いたので、
「もちろん、地元の人たちの安全確保は
重要です。
なので、綿花の周辺に囲いを作るとか、
警備の人員を配置する必要はあるでしょう。
あと―――」
「あと?」
タッカー様が聞き返して来て、
「あの魔物たちがいたからこそ、この目薬の
植物を見つける事が出来たんです。
それをお目こぼしして見逃してやる度量を
見せるのも、当主としてのフトコロの深さを
示す事になるかと」
すると彼は深くうなずいて、
「ふむ。確かに……
それにシン殿に任せて新たな産業の種が
見つかったのだ。
ならば最後まで従うのが道理だろう。
そのように計らおう」
こうして私たちはリーフ様からの、
『タッカーが現当主としてグレイス家の
利権を増やす』、
その手伝いをミッションクリアして、
公都『ヤマト』へ帰還する事となった―――
「グレイス伯爵家の領地で目薬を見つけて
来たってか。
ま、依頼達成ご苦労さん」
アラフィフの筋肉質の体をしたギルド長が、
書類にサインを書き込んでいく。
「パックさんに頼んで、取り敢えず
試作品をいくつか作ってもらいました。
どうぞ使ってみてください。
あと、かなり染みますから注意して……」
私がそう言って、褐色肌をした長身の
次期ギルド長の青年と、
その妻であるタヌキ顔の丸眼鏡の女性に
渡すと、
さっそくそれを2人とも手に取って、
「うっわ!!
何コレ、効き過ぎるッス!!」
「んあああああ!!
普段書類仕事だから染みるうぅう!!
でもすごくスッキリするー!!」
レイド君とミリアさんが目薬を差した後の目を、
手持ちの布で拭い、
「こいつは効くな―――
お前さんの世界じゃ確か、病気でなくとも
疲れ目? とかで使うんだろ?
何とも贅沢なものだ」
ジャンさんも点眼薬の容器を見つめながら、
軽く息をつく。
「予防、という一面もあります。
使い過ぎは何でもよくありませんけど、
1日数回程度なら、気晴らしにもなりますし」
「そういえばその、グレイス伯爵家前当主?
のリーフ様は?」
ふと次期ギルド長の妻から同性の依頼主について
たずねられ、
「土精霊様を伴って、
目薬の成分のある木が出たという、伯爵領まで
行かれました。
あそこの綿花は土精霊様にも話を通して
ありますし、この機会に新当主とも面通しを
させておくそうで」
「以前の依頼は彼女が絡んでいるからな。
筋を通したって事か」
「でも何だかんだ言って、面倒見ちゃって
いるッスねえ」
私の答えに、現ギルド長と次期ギルド長が
父子のように返す。
その後はジャンさんを含め、私やレイド君・
ミリアさんの子供の話に移り……
しばらく雑談をした後、ギルド支部を後にした。
「お、お久しぶりですシン殿」
「ご無沙汰しておりまして―――」
その後、屋敷に戻った私を待っていたのは、
シルバーヘアーにまだ少年の面影を残す、
元奴隷で今は貴族位の男性と、
その妻である、ブラウンのショートカットの
髪をもつ女性……
ニコル様とアリス夫人だった。
「お久しぶりです―――
この前、前当主のリーフ様が来られたの
ですが……」
お2人に、もしかしてその事で何か?
とやんわりと遠回しに聞いてみると、
「あ、第二夫人はすでに領内に戻りました。
本当はわたしたちも公都に出向きたかったの
ですが―――」
「彼女から揃って領地は空けられないと言われ、
今回、改めてお礼に参った次第でして」
そう若い夫婦に頭を下げられる。
確かに、分家とはいえ当主とその第一夫人、
第二夫人揃って領地を留守にするのは問題
なのかも。
「ちゃんとお金をもらっての依頼だったから、
そこまで気にしなくても」
「その結果報告も終わったしのう」
メルとアルテリーゼがそう返し、
「久しぶりに来たんだから、あの広い
お風呂に入っていったらー?」
そうラッチが割って入って来て、
「いや、だから2人とも貴族なんだから」
私が一応たしなめると、
「もーシン、こういうの本当にニブい」
「女同士でしか話せない事もあろう?」
今度は私が妻たちにたしなめられ、
「まあ、それは……
ニコル様、どうでしょうか?」
夫に許可を取ろうと彼に問うと、
「あ、はい。
わたしは構いません」
快く返事が返って来たものの―――
一瞬ニコル様の顔色が、青ざめたように
見えたのは気のせいだろうか?
ともかく、女性陣はお風呂へ……
そして私とニコル様はそのまま、近況などに
ついて話し合う事になった。
「そうですか。
こちらでも大方の事情は聞いておりましたが」
「はい。
やはり新当主としての仕事―――
それに軍ではわたしの『範囲索敵』を使っての
訓練等が続いておりまして。
アリス様も『物体浮遊魔法』を使って一緒に
訓練に参加しますから……
一時期すごく忙しかったのです。
正直、リーフ様が手伝いに来てくれなければ、
どうなっていた事か」
彼女の話では、手伝いをしているうちに―――
という事だったけど、どうもそんな生易しい
レベルでは無かったようで、
それに自分も2人にはよく、ワイバーンや
空の作戦絡みで同行してもらったものだから、
責任の一端を感じてしまう。
「そういえば、本家の当主が分家の第二夫人……
それでいろいろあったとも」
彼を労いながらそのあたりの事も聞いてみると、
「そのあたりもリーフ様がテキパキと
処理してくれていました。
特に跡継ぎ問題では―――
産まれた順番に関わらず、わたしとアリス様の
子供に家は継承させると……
証書まで準備していましたから」
ああうん、それ重要だよね。
特に貴族だとそれ関係でドロドロの争い
始めかねないから。
さすがリーフ様、そういう懸念材料は全て
手を打っている感じだ。
「そういえばリーフ様が領地に帰ってから、
お2人は来たんですよね。
本家の新当主様の事は何か言ってました?」
するとニコル様はアゴに手をあてて、
「今回の件はまあ合格点、とか言ってました。
あの目薬の事業化につきましては、せっかく
王家と繋がりのあるドーン伯爵家の令嬢が
いるんだし、国も巻き込めば完璧だったと」
「け、結構厳しい評価だったんですね」
「なまじわたしたちの方が軍や血縁関係で
国に近いので―――
本家もそうなる機会があればそうしろ、
という事らしいです。
同時に、それが本家をまとめあげる事にも
なると……
あの人に認められるという事は、本当に
大変なんだと思いました」
「でもまあ、その方が今やニコル様の
第二夫人なんですし―――」
半ばグチを聞くような感じで、私と彼の
情報共有は続けられた。
一方その頃、女湯では……
「ええあの新技はすごかったです。
まだあんな技術があったなんて」
アリス夫人が湯舟の中で大きくうなずき、
「もともと、私たちは2人でシンの奥さんに
なったからねー」
「そちらも2人体制になったのであれば、
むしろこれからどんどん伝えられるぞ?」
メルとアルテリーゼが『夜の技』について、
彼女に技術指導をしており、
「おおー。
じゃあリーフさん、さっそく会得した
技を披露したんだ」
ラッチもその会話に加わり、それに対し
第一夫人は微妙な表情になる。
「うぅ~ん、まさかラッチちゃんとこういう事で
語り合える仲になるなんて」
「あー、ラッチの事すごく可愛がって
いたもんねー」
「本来ならラッチはまだまだ赤ちゃんの年齢
なのだが、どうもシンと出会ってから
いろいろ常識が崩れてのう」
それにシンの妻たちがフォローを入れて、
「でもボクは、このままだと逆に2人の
オスが相手だからなー。
ちゃんと満足させられるかな?」
「えっ、それは?」
ドラゴンの娘の話に令嬢が食いつき、
「あーねー、今ラッチちゃん2人の夫候補が
いるのよ。
1人はサイリック大公家のヘンリー様、
もう1人はユラン国のダナン王子様で」
「まあラッチの性格上、どちらかを捨てて
どちらかを取る、なんて事はないであろう
からなあ」
メルとアルテリーゼがそう話すと―――
「どっちもボクのだよ!!
絶対逃さない!!」
人間の姿の彼女はそう言って小さな胸を張り、
「ラ、ラッチちゃんって思ったより肉食系
だったんですね……」
アリス令嬢が目を丸くしていると、
「ま、ダテにドラゴンじゃないからねー」
ドヤ顔で答えるラッチに、
「ドラゴン関係あるかなあ?」
「もともとの性格だと思うがのう」
そう母親2名は答え―――
それからも男性陣とは別方向で、女性陣は
盛り上がっていった。
「盛り上がっていますね」
クアートル大陸・ランドルフ帝国帝都、
グランドール……
そこで銀の短髪のアラサーの青年が、
周囲を見渡しながら語る。
「何せ、海の向こうの王族との結婚なんて、
初めての事でしょうからなあ」
同行している、白髪の短髪で四十代くらいの
眼鏡をかけた男が返し、
「おめでたい事はお祭り騒ぎ―――
これはいつまで経っても変わらないもの
ですね」
その2人についていく、青いショートカットの
髪をした、10代後半くらいの少女も次いで
感想を述べる。
ここ、帝都グランドールでは、帝国の王女・
ティエラと、ウィンベル王国の前国王の兄、
ライオネルが婚約、それが発表された影響で、
お祝いムード一色になっていた。
「しかし船旅は疲れました。
直接、アイクェル大陸に行けたら良かったの
ですが」
「そりゃあ仕方ありませんよ、スクート様。
何せあの大陸の西側にゃ、これといった
港がありませんからね」
「それに、ルガシオン公国はアイクェル大陸と
正式に交流や交易が無いので……
まずは国交のあるこちらから接点を持たせて
もらう、という方針だったはず」
年配の男と若い女性の言葉に、スクートと
呼ばれた男性は、
「すいません、ウルフェン、シミス。
わかっていたのですが、つい―――
どうも私は昔から船は苦手でして」
彼らは『不死者』と呼ばれる3人で、
亜神であるフェルギの復活を受け、
その調査を行っていたのだが、
報告では特に動きがなく、本人は平和に
大人しく暮らしている、という事だったので、
それを自分の目で確かめるという目的を
持って、まずクアートル大陸のランドルフ帝国を
訪れたのである。
そして帝国内の彼らの行き先は、
「とにかく、まずはアウリス殿に会うと
しましょう。
まだこちらでギルドマスターをしているという
事は確認済みですので……」
「そういえば、彼も最近人間の女性と結婚した、
という情報もあるのですが―――
どんな心境の変化があったのでしょうか?」
ウルフェンとシミスは、これから訪ねる
行き先の人物について話し、
「まあ、それも会った時に聞けばいいでしょう。
それでは行きますよ」
そして彼らは、帝都にある冒険者ギルド本部へと
足を向けた。
「これはスクート殿!
お久しぶりです」
「はは、それはお互い様です。
しかし本当に変わりませんね、あなたは」
冒険者ギルド本部のギルドマスターの部屋で、
『不死者』たちとエルフ族が再会し、
「ウルフェン殿もシミス殿もお変わりなく」
「まあ俺たちは変わりようが無いからな」
「それで、こちらの方がアウリス殿の
伴侶なのでしょうか」
あいさつを交わした後、彼らは同席していた
ピンクヘアーの巻き髪の女性に視線を向ける。
「初めまして、カティアです。
夫がお世話になっております」
すっかり奥さんが板についた彼女が会釈する。
「ええと、私たちの事はすでに?」
スクートが気まずそうにたずねると、
「夫婦だからね。
ある程度は情報共有しているよ。
創世神配下で、『不死者』―――
ウィンベル王国にいるフェルギと同格の
実力を持つ、世界の監視役……
あなたたちに関しては、そう伝えています」
「買いかぶり過ぎですよ。
あの時だって、私たちや他の創世神配下の
仲間と総掛かりで―――
何とか封印したんですから」
フェルギ封印の時の事を彼はそう評し、
「そうだ!
そのフェルギが復活したという話は
入っているか?」
「今のところは騒動になっていないようなので、
静観しているのですが……
そちらに何か情報は」
ベッセルギルドマスターことアウリスは、
妻と顔を見合わせた後、
「この前、自分の結婚式に『境外の民』―――
シンさんが参加してくれてね。
料理人として、だけど。
その時に彼とその家族から、フェルギについて
今どうしているのか耳にしたんだ」
今度は彼ら3人がお互いに顔を見合わせた後、
「そ、それで!?」
「フェルギは今!?」
「何を企んでいるのでしょうか!?」
ルガシオン公国の聖金樹騎士団総司令と、
聖金樹騎士団第『ゼロ』軍団長、
そして聖金樹騎士団第『ゼロ』副軍団長の3人は
その立場から最悪を想定して聞き返す。
それを見たアウリスとカティアは、
困ったような笑いを浮かべて、
「公都で、魔力を溜める魔導具?
その充填を仕事にしながら、
普通に暮らしているみたいだよ。
どうも魔力だけはとてつもなく高い
らしいからねえ」
「子供の姿ですがお酒好きなので、
そこの地元のギルド長から、人目につく
ところでお酒を飲むなって注意されて
いるんですって」
2人の言葉を聞いた『不死者』たちは
しばらくポカンと口を開けていたが、
「え? 仕事? え?」
「ちゅ、注意って?
亜神をか!?」
「それを大人しく聞いていると!?」
スクート、ウルフェン、シミスは順に
声を上げる。
「そっちも何か情報は入っていないのかい?」
アウリスが逆に聞き返すと、
「は、入ってはいますが……」
「どれもこれも信じられないような内容で」
「確かフェルギがいる公都『ヤマト』って、
他に魔王や魔界王もいるですよね?」
そこでギルドマスターは軽くため息をついて、
「だよねえ、自分だってシン殿が言ったので
なければ信じられないような内容だし」
それに対し『不死者』のトップが、
「シン殿―――
先ほどアウリス殿が言っていた、
『境外の民』ですよね?
亜神や魔王、魔界王の方が
脅威度が高いので……
さほど気にしていませんでしたが」
スクートの言葉にエルフ族の男性は首を
左右に振って、
「いや、ある意味彼こそ最重要人物だと思う。
フェルギもフィリシュタも彼と一度やり合った
後、大人しくなったみたいだしね」
「この大陸の獣人族や、この前はワイバーンの
名代? についても仲介を務めたようですし。
多分、この世界で最も、多種多様な種族に
顔が利く人物かと―――」
するとスクートの両隣りに控えていた2人が、
「そういえばアウリス殿は、その『境外の民』に
直接会っているんだったな」
「信用出来そうなのですか?
その方は」
ウルフェンとシミスが順に問うと、
「自分に取っては大恩人だよ。
何より、精霊様たちとも昵懇の仲だ。
多分本人としては、元の世界のモラルを
守ろうとしているだけなんだろうけど……
それで救われた種族や国は数えきれない」
「クアートル大陸の四大国が衝突しそうに
なった時も、裏で暗躍して止めていたと
聞いております。
このランドルフ帝国の皇帝陛下の覚えも
めでたいと聞いていますよ」
すると『不死者』3人は考え込み、
「となるとやはり、その人物にも会っておいた
方がいいか」
「というより、先にあなたたちがシン殿に
会いに行くと思って―――
それを先に彼に言っておいたんだけど。
こちらより辺境大陸の方が近かったでしょ?
どうして先にこちらへ?」
アウリスが疑問を口にすると、
「こちらとアイクェル大陸は公式な関わりが
ありませんでしたから……
じゃあシン殿に一筆書いてもらえますか?
すぐに出立したいと思いますので」
スクートの言葉にギルドマスターは首を傾げ、
「あれ?
確かあなたは、船が苦手だったんじゃ」
「いやそんな事は言ってられませんよ。
ここに来たのだって当然船ですし」
ふーむ、とアウリスはうなずいた後、
「カティア。
ウィンベル王国大使館に連絡を取って
くれないかな。
自分の頼みなら断られないと思う」
「わかりました、直ちに」
そう言うと彼の妻は退室し、
「タイシカン?」
「確かに行き先はウィンベル王国ですが」
ウルフェンとシミスの2人は不思議そうな顔を
するが、ギルドマスターは続けて、
「行先は公都『ヤマト』でしょう?
それなら半日―――
いや大使館に行けば、1時間もかからず
着くはずだから」
続けての彼の説明に……
『不死者』3人は理解不能というように、
しばらくの間思考を停止させた。
コメント
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わああ第331話読み終えたよ〜!!🌸✨ 目薬の植物見つけて新産業にしちゃうシンさん、やっぱすごすぎる😭💕 タッカー様とのやりとりもほっこりしたし、女湯のアツい情報交換(笑)も面白かった!ラッチちゃんの「どっちもボクのだよ!!」にめっちゃ笑ったww そして最後の不死者たちがシンさんに会いに来る流れ、めっちゃ続き気になる!!「境外の民」の存在感がさらに大きくなってて、この世界観の広がり方に感動…🥺✨ アンミンさん、今回も最高でしたっ!!⋆♡