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明日は九州で上流階級の社交パーティですわ。フェリス女学院を卒業し、お父様・お母様からの自立を目指すわたくしは自分で交通費を出しますの。わたくしは節約も兼ねて長距離バスを利用して行くことにいたしましたわ。
バスに乗り、しばらく待っていましたがバスはなかなか発車いたしませんの。どうやらおひとり遅れておられるようですわ。
発車時間をゆうに30分は過ぎたころ、大柄な殿方がいらしてわたくしの前の席にお座りになったかと思うと、
「自分は弁護士だ、こいつらとは違う」などとお呟きになられておられましたわ。
このような殿方とご一緒のバスとは気が滅入りますわよ。わたくしの乗る長距離バスは4列。お値段で選んだのは失敗でしたわ。
バスが出発してしばらくすると、先ほどの殿方が紙袋を取り出し、わたくしが普段口にしているフランスパンとは比較にならないひどく下品なパンを口にし始めましたわ。
その召し上がり方もはしたないもので、咀嚼の音やお飲み物を啜る音が車内いっぱいに響いておりましたわ。
わたくしのようなお嬢様の家柄に生まれ育った者としてはとても考えられない食事マナーですの。きっとこの殿方はひどい家柄に生まれ育ったのでしょう。
そんなことを考えていると、バスは海老名SAにお着きになりましたわ。お花摘みを済ましバスに戻ると、また先ほどの殿方は遅れているようでしたわ。
目的地の九州へ向けてバスが出発したのも束の間、前の殿方が椅子をガクガクと揺らすと急に叫び遊ばされましたの。
「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
わたくしの人生史上最低の殿方の奇声が福岡行きのバスの中でこだまいたしましたわ。