二次創作で宿虎表現アリだけど愛されか本誌寄りかだと本誌よりかも(?)
殺伐な宿虎。
グロ表現あり
逃げてな人はブラウザバック推奨。
大丈夫な人はこのままお進みください。
京都姉妹校交流会後で渋谷事変前
俺は今日もいつも通り、任務が終わって部屋に戻って、飯食って寝た…ハズだった……。
気がつくと地獄のような空間にいた。
肋骨のような形をした空間の骨組み、赤い色の水、周囲は黒くどこまでも深いような闇に染まっている。
この光景は見覚えがある。
たしか…宿儺の生得領域だったはず…。
キョロキョロと見渡すと趣味の悪い骨の山が目についた。
骨の山の頂上には人影が見える。
俺はそこにいるであろう宿儺に向かって声を上げた。
虎杖「おい宿儺!なんで呼んだんだよ!」
俺の声が広く反響する。
宿儺「いきなりなんだ、喧しいぞ小僧」
不機嫌…といった顔の宿儺が俺を睨んだ。
そんなこと気にしていられるか、こちとら寝てるとこ叩き起こされた挙句に来たくもない生得領域の中で目覚めてんだぞ。
やかましいもなにもないだろ。呼んだのお前だろ。
虎杖「で?なんだよ、俺を呼んだってことはなんか用事があったんだろ?」
虎杖「さっさと言えよ」
宿儺「?…何を言っておる?」
不審な表情をする宿儺に違和感を覚える。
虎杖「はぁ?お前が呼んだんだろ?」
俺の言葉にまたしても顔が歪む宿儺。
宿儺「俺が小僧を呼ぶはずがないだろう」
宿儺「何を寝ぼけたことを言っておる…勝手に来たのは小僧の方だろう?」
その言葉を聞いて違和感が更に肥大していく。
虎杖「…は?」
宿儺「そもそも…なぜ俺が小僧を呼ばねばならん」
言われてみれば宿儺が俺をここへ呼ぶ理由は確かにない。
ならどうして俺はここへ来たんだ…?
違和感が喉につっかえて気持ちが悪い。
わけがわからない。
俺がここへ来たいなんて考えたことは一度もない。
そもそも俺が来たいと願っても来ることができる場所ではないだろう。
だからといって宿儺が俺を呼んだわけでもない……ならどうして俺はここにいるんだ…?
思考が加速していく中、宿儺が聞こえるほどの大きなため息を吐く。
そして次の瞬間だった。
目の前に白い袖が見えたかと思えば床に俺は叩きつけられていた。
咄嗟の痛みで視界が歪む。
数秒経ち目のピントが合った時には俺は仰向けに押し倒されていて、俺の上に宿儺が馬乗りになっている状況だった。
虎杖「今度はなんだよ…」
見下ろされている感が普段よりも強くイライラする。
宿儺が俺に顔を近づけて覗き込む。
宿儺「お前の阿保面は何度見ても飽きが来ない」
虎杖「…はぁ…?」
突然の告白にもはや呆れてくる。
かと思えば、宿儺は突然右手を挙げて術式を発動させた。
キンッという音と同時に俺の両手首が血飛沫をあげて盛大に吹き飛ぶ。
虎杖「っ!?」
いきなりのことに動揺が隠しきれない。
宿儺「ケヒッ…」
宿儺はニヤリと笑い俺の首を左手で絞め始めた。
虎杖「あ“っ…!?」
カヒュッと喉から空気が抜ける。
馬鹿みたいな力で首を絞められている。
ギリギリと軋むように体が悲鳴を上げているような気がしている。
抵抗しようにも馬乗りされている挙句、両手を斬り落とされた状態ではまともに抵抗など出来ないことなどわかっている。
呼吸ができず苦しいと言うよりかは、触れられてはいけない所を鷲掴みにされているような感覚だった。
斬り落とされた両手首からは血がドクドクと止めどなく流れ続けているがそれでも宿儺の左腕に押し当てどうにか抵抗しようともがく。
虎杖「…すくっ……なぁ“っ…!」
妙な感覚だ。
苦しいハズなのに、宿儺から目が離せない。
宿儺は不気味な笑みを浮かべている。
宿儺が何か話している。
声すら聞き取れない。
口や目から水のように体液が垂れる。
だんだんと視界が霞む。
虎杖「あ”……ぁっ……」
喘ぐことすらままならない。
体がビクビクと震えている。
力が抜けて意識が飛びそうになる。
もうダメだ。本能的にそう感じた時だった。
宿儺が手を離した。
その瞬間…
喉を通る空気の音が俺の脳内を支配した。
息を無理やり止められていた影響か、体が酸素を求めて呼吸を激しく繰り返す。
虎杖「カハァッ…ハァッ……」
自分の呼吸する声が聞こえる。
肺がヒクヒクと過呼吸を繰り返す。
霞んでいた視界に色が戻る。
ある程度呼吸が整ったところで宿儺が俺を覗き込んで言った。
宿儺「どうした小僧、もう終いか?」
その顔には悪意しか感じられない。
虎杖「なんなんだよ…お前っ……」
俺の言葉を無視し、宿儺は俺の制服のボタンを外す。
制服をはだけさせられたかと思ったら急にパーカーの下への右手を突っ込まれた。
右手で肌にガリっと爪を突き立てられる。
虎杖「い”っ…」
痛みでまた顔が歪む。
宿儺の長い爪が肌に食い込み俺を割いている。
熱い。痛い。熱い。寒い。痛い。
よくわからない感情が一斉に俺を襲う。
宿儺「ケヒッ…良い顔だなァ小僧?」
思うがままにされていて腹が立つ。
怒りと痛みでぐちゃぐちゃになった俺は一体どんな顔をしているのだろうか。
そんなことを考える暇すら与えてくれない。
宿儺「ほら…もっと良い声で鳴いてみせろ」
耳元で囁かれると同時に自分の知らない所を引き裂かれた。
虎杖「あ”あ“あ”ぁ“ぁッ!?!」
痛い。熱い。
目から体液がこぼれ落ちる。
痛みで失神しそうだ。
苦しい。
ふと、宿儺の手が止まった。
代わりにぐちゃぐちゃと言った咀嚼音が聞こえてくる。
視界を宿儺に向ける。
宿儺は俺の体から出たであろう肉を頬張っていた。
体が無意識に震えている。
宿儺が俺に手を伸ばす。
そしてそのまま俺の首筋に齧り付いた。
虎杖「い”あぁっ!?」
そして宿儺は噛みついたまま俺の体液を吸う。
わけのわからない恐怖に駆られる。
首筋から痛みが引いたかと思えば耳に息が吹きかかる。
宿儺「小僧、お前は俺のモノだ」
そう言って俺は喉を噛みちぎられた。
アラーム音が聞こえて飛び起きる。
冷や汗を酷くかいていて、過呼吸だ。なにより心音がうるさい。
トントンと部屋のドアをノックされる。
伏黒「虎杖ー?」
伏黒の声だ。
俺はベッドから起きてドアを開けに行った。
鍵を開けドアを開くと伏黒が立っていた。
伏黒「おはよう虎杖、早速で悪いが…朝練で五条先生が付き合ってくれるらしいから今日の集合時間が早まるらしい」
伏黒「電話したんだが…繋がんなかったから部屋に見にきたけど……」
伏黒「大丈夫か…?」
心配をしてくれているのだろうか。
虎杖「あぁ…悪い夢見てたから起きた時の冷や汗やばかったけど全然大丈夫!モーマンタイ!」
伏黒は何か言いかけたが「早く支度しろよ」とだけ言い残して戻って行った。
俺は顔を洗って制服に着替える。
「あれはきっと悪い夢だったんだ」と、そう自分に言い聞かせて部屋を出た。
「ケヒッ…さて小僧、どこまでが夢だったであろうなァ?」
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