【注意】
・☃️がこれまでドラマで演じてきた役が出てきます
・ドラマのネタバレを含む場合がありますのでご注意ください
・キャラの口調や性格が異なる場合がありますのでご了承ください
・捏造です
・ご本人様とは関係ありません
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♢ side Yamamoto Teruhisa
勤務が終了した。界にアドバイスして貰った通り、北沢と上手い具合に距離をとる事が出来て、少し近付けたのかもしれない。いつもより会話が出来て、俺は内心嬉しかった。
その帰り道、今日の俺は何故か真っ直ぐ家に帰りたくない気持ちがあった。だからふらーっと近くの図書館へ行くことにした。本にはあまり興味無いけれど、少し静かな場所へ行きたかった。
「(流石にこの時間は誰も居ないか…………ん?閉館……10時か、あと10分しか無いじゃん。じゃあぐるーっと周って帰ろうかな、)」
流石に本を読む時間は無い為、図書館の中を少し歩いて帰ろうか、と思った時。
「……(え、人居る……てか寝てるし……受付の人も居なくね?この人このまま放置してたら閉じ込められそうなんだけど、起こした方が良いよな……、)」
と、机に突っ伏して寝ている男性を発見した為、放置してはいけないと思い俺は声を掛けることにした。
「あのー、」
『……ん……?』
「大丈夫、っすか……閉館まで後10分くらいですけど……。」
『…………え!?ホントですか!?』
「え、あはい……。」
『やっば閉じ込められる……!!』
焦ったような顔をして、読んでいた本を戻しに行く男性。
「(ちょっと関西弁混じってるイントネーションだけど……関西から来たのかな。)」
『すみませんありがとうございます、!!ほら出ましょう!!』
「えっあ、」
彼に腕を掴まれ、俺も図書館の外へと連れ出された。
♢
『はぁ〜ホントありがとうございます!!また閉じ込められる所でした……。』
「え、閉じ込められた事あるんすか……。」
『実は……笑』
「……見た感じ、普通の会社員では……?」
『無いんですよー。これでも、警察関係の仕事してて!』
「えぇそうなんですか!そりゃ疲れますよねぇ……。」
『……あー……夜ご飯買わなきゃ、』
「あ、まだ食べてない感じですか?」
『あぁはい、仕事終わって調べ物する為に図書館来て……そのまま寝ちゃって。』
「じゃあ今から食べに行きませんか?俺もまだ食べてなくて!」
『え、良いんですか?こんな初対面なのに、』
「全然構わないっすよ!」
『うわっやったぁ笑』
俺と大して身長も変わらず、年齢もあんまり変わらなさそうなのに、何故か弟の様に見えてきたのは言わないでおきたい。
♢
そして、出会って数秒で仲良くなったその人と居酒屋へやってきた。
「毎日お疲れ様です!」
『いえいえそちらこそ!』
と言いながらジョッキを交わす。
「お名前何て言うんですか?」
『俺「三ツ矢 翔平」って言います!分析官って言う仕事してて、まぁ簡単に言ったら警察の捜査を手伝う、感じですかね?』
「えぇめっちゃ凄いですやん!笑」
Mitu「えぇっと……貴方は、」
「あ、俺「山本 照久」です!仕事は、普通に食品メーカーのサラリーマンしてますけど……。」
Mitu「へぇぇ食品メーカーっすか!え、何処のっすか?」
「「イージーフード」って言う所なんですけど……。」
Mitu「あー知ってますよ!自分そこの食品めっちゃ好きなんですよ!」
「えホントですか!?うわめっちゃ嬉しいな……。」
と、わいわい騒いでる内に酒も進み……。
♢ side Mitsuya Shohei
ある日、俺は図書館で仕事終わりに調べ物をしていたのだが、連勤で疲れていたのか居眠りをしてしまって、図書館に閉じ込められる所をとあるサラリーマンの人が救ってくれた。
どこか気が合うな、と思って意気投合した俺たち2人は一緒に居酒屋へ向かったのだが……。
「照久さーん……起きてー……。」
Teru「んんぅ……あはぁ、もうたべれないぃ……、」
「(こりゃ駄目だ…………まぁでも、仲良くなれたし、連絡先も交換出来たから俺は嬉しいかな。)」
完全に酒が入って酔い潰れてしまった照久さん。
「んー……(どうしようかな……家知らないし、かと言って俺の家連れてくのも迷惑かな……。)」
この後をどうしようかと悩んでいる時、どこからか着信音が聞こえてきた。それはどうやら照久さんのスマホのようで、机の上に置いてある。
「……で、出た方が良いかな、」
と、電話に出るのは少し躊躇ったが、物は試しで出てみようと言う事で電話に出る事にした。
「(ごめん照久さん!ちょっと借りる……、)」
……電話に出ると、若い男性の声が聞こえてくる。
『もしもし、照久?お前今どこ?』
「……あ、あのー……、」
『……?、誰ですか。』
「えっと……照久さんの、友達というかなんと言うか……(まだ初対面だし、友達って言っていいか分かんないけど、)」
『……あぁ……えっと、照久は今どちらに?』
「目の前に居るんですけど……その、酔い潰れちゃってて、」
『……あー……じゃあ分かりました。そちらまで迎えに行くので、場所教えて貰っても良いですか?』
「〇〇って所の居酒屋です。」
『分かりました、少しお待ちください。』
そして電話を終えた。
「……照久さーん、迎えが来るんで準備してくださーい。」
Teru「んぅ〜……、」
「……とりあえず会計だけでも終わらせよう……、」
♢
会計を終わらせて店を出た。外は3月初旬と言うのもあって肌寒い。酔い潰れた照久さんと荷物を持って、外で待っていると、1台の黒い車がやってきた。
『……あぁ、どうも。えーっと……、』
「あ、俺「三ツ矢 翔平」って言います。」
『……俺は「北沢 辰之助」です。照久が迷惑かけたみたいですみません。』
「いやいや全然!」
Kita「三ツ矢さんも家まで送りますよ。」
「あいや……実は今家の鍵紛失中で……合鍵作ってる所なんで、最近は会社に泊まってるんです。でも……この時間じゃ開いてないかな……、」
Kita「……あーじゃあ、とりあえず車乗ってください。」
「え、良いんですか?」
Kita「照久も世話になってるみたいなんで。それに困った時はお互い様です。」
「ありがとうございます北沢さん……!」
♢
それから俺は車に乗り、どこかへと連れられていく。
Kita「……何か、照久と雰囲気似てますね。」
「え?そ、そうですか……?」
Kita「いつから照久とお知り合いで?」
「今日です……。」
Kita「……今日??」
「色々あって、助けてもらって、それから仲良くなったって感じですね。」
Kita「……そうですか……。」
「……北沢さんも、照久さんといつから?」
Kita「高校生からです。でも、色々あって……照久の事避けてて……。」
「……え、そうなんですか?」
Kita「……本当は、嬉しいんですよ。話しかけてくれるの。……でも、大人になった今、どう接したら良いか分からなくて。」
「……ありますよねぇそう言うの。めちゃめちゃ難しいですもん。」
Kita「でも、最近照久が変わったように見えて……ぐいぐい来てたのがちょっと距離空けてって感じで、少し接しやすくなった気がして。」
「……、」
Kita「……まぁ、本人寝てるんで今言える事なんですけどね。」
「……北沢さん……、」
Kita「……すみません急に語って。気にしないでください。」
「……いえ。(愛されてるなぁ、照久さん……。)」
Kita「……はい、着きました。」
「……え?ここ……、」
着いたのは結構有名な大手企業の高級ビル。
Kita「自分、実はここで社長のボディーガードしてるんです。」
「……え。」
Kita「さぁ、入って。」
「え、え?こんな所に自分入って大丈夫ですか!?」
Kita「構わないですよ。」
と、照久さんを背負いながら淡々と喋る彼は、俺の思っていたより凄い人だったようだ。
「……えぇ……?」
コメント
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コメント失礼します🙇♀️ この物語とても面白く読ませてもらってます✋😆 1話から読ませてもらって展開が面白くてワクワクしちゃってます😆 こーじくんは予想通り三ツ矢くんでとても嬉しかったです😊 今後の展開が楽しみです😊 続き楽しみにしています😆😊