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「ありがとうございました!また来ますねロミオンド!」
お礼を言うと、書庫からでる。
「あー!良かった!楽しかった!」
うさぎと本を2冊両手に廊下を歩く。 やばい!本が落ちちゃう!! すると!急に落ちかけた本が宙に浮く。!!
「危なかったね大丈夫?」受け止めてくれたのはさっきの精霊さんだったのだ!
「ありがとう!ところでどうしてここにいるの?」私は精霊さんを見る。。
「面白そうだから」ボソッ
「?何か言った?」
「言ってないよ?それよりしばらく一緒にいてもいい?」
ポンっと本が煙に包まれどこかに消える。
「いいよ!喜んで!本は、魔法で直したの?」「うんそうだよ!風と知識を使ってね」
精霊さんと色んな話をしながら無事に自室まで戻ってこれたのだった。
数時間後
両親達と晩食事をとる。静寂の中、ただ食べる音が食卓を包む。
「なぁ、カナ今日は何をしたの?」
父様がフォークを置き口を拭きながらそう私に聞く。
「えっとね、書庫に行ったの!」
ご飯を食べ終えた私も口を拭いてもらいながらそういう。
「1人で?行ったの?」
ジル兄様も食べ終えて私に心配そうに聞いてくる。
「そろそろ、護衛騎士をつけた方がいいな……」
顎を押えて考え込む父様。え、そんなに考え込むことなの?
「うーん……」母様もジル兄様も考え込む。「よし!明日王城見学に行こうか!」突如として、父様がそう提案したのだった。
自室
「ねね精霊さん」
「ん?どうしたの?」
「護衛騎士をつけないで家の中を歩くのってそんなにやばいことなの?」
私は、ベットに寝転がり隣で座っている精霊さんに問いかける。
「ん……、僕達が思うに危ないからかな」
手を組み私を見る。
「もしも、この屋敷に侵入者が来てしまって君が1人だったら狙われて簡単に殺されてしまうだろ?」
「うん……」
「そこで、君を守る人をつけておくんだ、そしたら君を狙うやつから護ってくれるからね」
わかりやすく教えてくれる。
「そうだよね……、ありがとう!教えてくれて!」
精霊さんは頬を一瞬赤く染め
「気をつけてねお休み」
そういうとポンっとどこかに消えてしまった。
次の日
ドタドタと屋敷中に響く走る音にメイドや執事が元気だなぁという笑顔全員でこちらを見ている。
「ちょっと君危ないよ?そんなに走ったらコケちゃうよ」
ただ1人精霊さんを除いては……
「大丈夫だって!多分!」
ニヤリと笑いながら廊下を走る。すると……「お嬢様ぁぁぁぁああ!!!」
怒りに満ちた声をあげながら後ろから猛スピードで私を追いかけてくるメイド長のエリザベスがいた。 鬼!!!
「うぎぁぁぁぁぁあ」私は1人で叫び逃げるのだった。
ガダガダとタイヤが石の上を通り馬車内が小さく揺れる。
「また、朝から暴れたなカナ」
腕を組み真正面に呆れたようなどこか楽しげがあるような顔をしている父様がいる。
「えへへ」私は下を小さく出す
「いいか、王城では暴れないで静かに過ごすんだぞ?」父様は人差し指をピンと立てて私に向ける。
「わかった……心がけるよ!」
絶対無理だなという顔をする父様。
あれ?さっきまでいた精霊さんが居なくなってる……
父様から指の数が足らなくなるほどの注意事項を教えられてるうちにいつの間にか1 時間の時が過ぎて王都に入っていた。
ガヤガヤと人で賑わう市場の真ん中を私たちを乗せた馬車が通過する。
今度連れてってもらおうかな…… たまにちらりと馬車の方を見る人達もいた。
時が経つと、いつの間にか王城に着いていた。 隣のドアがガチャっと開くと最初に父様が降りる。
私も出ようとすると父様が手をさし伸ばしてる!私は手を取り王都に足を踏み入れた。
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