王城
近衛騎士団の訓練場に着いた私達は、整列している騎士の方々の前に立つ。
「おお!!」
「団長のゆうとおり可愛い!!」
次々に私に対する声が上がる。恥ずかしいなぁ(照れ照れ)
「アルとラスカルト」
ギロりと睨むとひぃと言いながら口を塞ぐ。「紹介する。我が娘カタリーナ・キャンベルだ」
「よ、よろしくお願いします!」
「よろしくねー!」
「可愛い!!」
へー、女性の騎士さんまでいるんだァ美人だ……
「これからカナの護衛騎士を2名選ぶ。」
「団長!勝手に近衛兵をつかっていいんですか?」
1人の騎士がそう言うと、
「大丈夫だ、陛下は了承してくれた。」
「おぉ、」
「1人目はアルベルト」
「はい」
チャラそうな見た目の金髪の短い髪に赤緑の瞳、整った顔立ち
「2人目は、ユイ」
紺碧の短い髪を後ろでまとめ、銀杏の綺麗な瞳 こちらもまた整った顔立ちだ
「はい!」
「改めてお嬢様の護衛をすることになった近衛騎士団騎士アルベルトと申します。」
「近衛騎士のユイと申します。本日からそばに着きます、よろしくお願い致します。」
ユイさんが言い終えると、2人とも右足を地面につき剣を横に置いて頭を下げる。
「え!あ……よ、よろしくお願いします!」
そういうとにっこりと微笑んだのだ。
その後騎士1人……アルベルトさんを私につけ、父様は面倒くさそうに行ってくると一言言うとどこかに行ってしまった……
「アルベルトさん、王城内を探検しても宜しいですか?」
「あ、はい。わかりましたお嬢様ー!でもお嬢様……俺の事をアルベルトって呼んでいいのですよ?というか主人が騎士に敬語を使っていたらいけないのです」
優しく教えてくれる。
「んじゃあ、わかったわ!よろしく!アルベルト!」
私はにっと笑顔を見せる。一瞬キョトンとしたようだがすぐに
「こちらこそ!お願いします」
アルベルトも微笑み返してくれる。
王城内を歩くまずは外からだここから向こうに行こうかな、そう思っていると足がそっちに向かって歩き出し、訓練場を出る。
「お嬢様、やっぱり可愛いですね〜!」
?やっぱり?
「実はですね、団長ずっっっっとお嬢様のことを自慢しているんですよ!あの、冷徹団長がですよ??」
目をきらきらさせ父様を思い浮かべる
「へぇ父様って冷徹なんだァ」
家との父様を比べると頭がパニックになりカオス状態に陥る。
「ギャップがすごいね……」
「あの、もし良ければ家での団長の様子を教えて頂けませんか?」
「いいよ!じゃあ仕事をしている父様について教えて!」
私たちは楽しく情報交換をし始めた…… 気がつくとどこかの建物の前に着いた。すごい豪華できらびやかな装飾
「すっごいキレイ!ここは……?」
「ここですか?あーここまで来ちゃったんですね……ここは教会なんですよ」
教会?
「はい、めったに使わなくて、祈りを捧げるときなどに使いますね〜」
立ち止まって、見渡す ふーん…… その瞬間!
《カタリーナ殿……カタリーナ殿……》
どこからか綺麗な男性の声が私を呼び止めている。 ? 私は辺りをくるくると見回す
「どうしたのですか?お嬢様?」
気のせいかな…… なんでもないよ、と言おうとした時
《こちらに来てください》
聞き覚えのある声にまたもびっくりする。なんと頭の中に響いているのだ。
その瞬間私はふと、行かなくてはならないと脳裏を横切る。
「行かなきゃ」
ボソリと呟くと、 勝手に足が目の前の協会の扉に向かって歩き出す。
「え?お嬢様?、ちょっと待ってください!そこは王家関係者だけしか入れないのですよ!?」
必死に呼び止められるが何故か辞めれないやめては行けないと思うし、この先に必ず行かなくてはならない気がしたからだ
。少し重たい扉を少しだけ開け、中に体を滑り込ませる。
「お嬢様ぁぁぁぁぁ!!!」
外で叫び追いかけてくるアルベルトを残して扉はガタンっと音を立てて閉まった。
「おい、そこの女。ここが何処かを知っておきながらここにたっているのか?」
偉そうな声がする。
後ろをむくと、前髪をかきあげた炎の様に輝いている紅の髪色にの透き通るようなブルーの瞳の私と同い年の少年がたっていた。
ブルーの瞳は私を鋭く見つめる。
だが、私の体は前を向いて1番前まで行くと……
《久しぶり、今呼ぶから待ってね》
優しい声はそう言うと私の体を白い光で包んでゆく
「おい……貴様!どこにいく」
私の背中に睨む視線を感じる。
と同時に私は体のコントロールがきかなくなる フラフラ…… なんだろうなんだか、眠たくなってきた……もう終わりなの?
ドサッ
床にゆっくりと倒れ込み意識が遠くなっていく「おい!?どうした!」耳元で少年が駆け寄ってくる足音が聞こえる
「おい……すぐに……あぁ……起き……」 雷鳴が教会の上を轟ぐ、それと同時に雷がどこかに落ちる。
ゴロゴロ…ピッシャーンッ
「なぜこんな時に雷がいきなり!?」
次の瞬間! ゴロゴロドッカン!!!!!! なんと天井を通過し私に直撃してしまったのだ!
「イヤァァァァァ!!!」叫びとともに私は天に連れて行かれた
コメント
2件
いいねくれなきゃ拗ねる
やばいそろそろ残り2話ぐらいで貯めてたのが消える()