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『湖の前で…』
バウロ「なんじゃ。遺跡で宝探しか…。
」・肩を落とした
ヒミコ「この潜水玉を使えば、
しばらくの、あいだ、もぐって
いられるわ。」・バウロに潜水玉を
渡した
バウロ「・・・・・。」・潜水玉を
見ている
ヒミコ「それと、あんた。泳げるわよね
?」・念のため、バウロに訊いた
バウロ「いちおう…。」・ヒミコを見た
『湖底の遺跡を歩く、ヒミコたち…』
バウロ「空気をまとっているような
感じジゃな。」・頭上の潜水玉を見た
語り手「バウロは、ナイフを
たいまつ代りにしている。」
ヒミコ「薄い膜になっているから、
泳ぐにも楽でしょ。」・前方のバウロに
言った
バウロ「この玉は、どの程度もつのじゃ
?」・ヒミコに訊いた
ヒミコ「ナイフの炎を加味しても、あと
5分ってところね。」・バウロに答えた
バウロ「えっ!?ワシ死ぬ(驚)!!」
ヒミコ「冗談よ。30分は、もつし、
予備もあるから心配ないわ。」
『中庭だった場所で…』
語り手「マグロの刺身(中トロ)が
現れた。」
ヒミコ「ふざけてるのかしら(怒)。」
バウロ「今度は、正真正銘のバカじゃな
…(呆)。」
語り手「ヒミコとバウロは、変な魔物を
見ている。」
ヒミコ「バウロ。そのナイフで、
やっちゃいなさい。」・中トロを指した
バウロ「まかせるのじゃ。」・中トロに
向かって走り出した
「グニャン。」
語り手「中トロにナイフが
食い込んだ。」
バウロ「ヒミ。ワシのチカラでは…
(困)。」・その方を見た
ヒミコ「だったら食べるしかないわね 。
」・バウロに答えた
バウロ「えっ!これ食べるの(驚)!?
」・中トロを見た
ヒミコ「早くしないと逃げられるわよ 。
」・腕を組んだ
バウロ「くそ…。」
「パク。」
バウロ「脂が乗っててウマいぞい(喜)
!」・中トロにガッついた
ヒミコ「そう。それは良かったわ。
私も初めて見るモノだったから、
不安だったのよ。」
バウロ「・・・・・。」・クチを
モグモグ動かしている
語り手「ヒミコは、バウロに毒味を
させていた。」
『しばらくして…』
バウロ「ゲプッ。もう食えんわい。」・
おなかを上にして、水中を漂よっている
ヒミコ「まさか、出現する魔物が全て
食べられるとは思ってもみなかったわ。
」・サバの缶詰の上に座りながら言った
レイア「あっ。この、お弁当おいしい
(喜)。」・ノリ弁を食べている
ヒミコ「ごめんなさいね。バウロが、
こんな調子だから。」・レイアを見た
レイア「いえ。ナリトシさんの
指示通りに動いているだけですから
(笑顔)。」・ヒミコに答えた
ヒミコ「ところで、あなた。ワルサと
顔見知りなんだって?」
レイア「えぇ。一度だけ会いました。
確か、ここに映像が…。」・どこからか
端末を取りだした
ヒミコ「あら。この子が、ぷー吉?
ホントにソックリね。」・端末を
持って、それを見ている
レイア「あたしたちの冒険の記録です。
時間があるときにでもどうぞ(笑顔)。
」・ヒミコに言った
ヒミコ「そうするわ。」・端末を
ふくろに入れた
レイア「もぐもぐ…。」・弁当を
食べている
バウロ「ふう。ようやく落ち着いたわい
。」・湖底に、うしろ足をつけた
レイア「ごちそうさま。また何か、
あったら呼んでください。」・弁当を
食べ終わり、隣の空間(ナリトシの
屋敷の前)に移動した
ヒミコの心の声(あの技。私にも
使えないかしら?)・レイアの
空間移動を見て思った
『遺跡の奥で…』
バウロ「ヒミ。おぬしは、弁当を
食べなかったのか?」・ヒミコに訊いた
ヒミコ「食べたわよ。あんたが魔物を
食べている、あいだに。」・バウロに
答えた
バウロ「そっ、そうか。一緒に食事を
していたのじゃな…。」
ヒミコ「それよりも新手よ。」・
やや上を見た
語り手「2体のビーバーが現れた。」
バウロ「・・・・・。」
ヒミコ「食べなさい。」・バウロに
命令した
バウロ「ヒミ!今なんと(驚愕)!?
」・その方を見た
ヒミコ「だから、食べていいわよ。」・
再度、バウロに命令した
バウロ「あれは、どう見ても、ふつうの
生物じゃぞ(困)。」・ヒミコを
見ながら、ビーバーたちを指した
ヒミコ「そうね。おいしそうな
ゴハン(魔物)を追って、
入り込んだのだと思うわ。」
バウロ「だったら…。」
ビーバーたち「ジュル…。」・バウロを
見ながら、よだれを垂らしている
ヒミコ「ほら、食べていいわよ。」
バウロ「それは、ワシに
言ったのじゃよな(焦)!?」
『その後…』
ビーバーたち「ゲプッ。」・足元に
サバ缶が転がっている
バウロ「食べられずに済んで、
よかったわい…(安堵)。」
ヒミコ「遺跡の宝は、あらかた、
取りつくしたし、この子たちに地上まで
送ってもらおうかしら。」・ビーバーの
頭をなでた
『地上で…』
語り手「ビーバーたちは、水の中へ
戻っていった。」
ヒミコ「そろそろ日も暮れるころだし、
宿屋へ戻るわよ。」・ふくろを
逆さまにして、車を出した
バウロ「ヒミ。言い忘れておったが、
その車は、少し改良しといたぞい。」
ヒミコ「あら、そう。」・バウロを見た
バウロ「自動運転でも、障害物を
よけられるんじゃ。」
ヒミコ「早速、使ってみようかしらね。
」・車に乗り込んだ
『宿屋の個室で…』
ワルサ「オレの三味線が盛況でな。
おひねりをそこそこ、もらったのだ。
」・ヒミコに自慢した
ヒミコ「それはそうと、花は、まだ、
つけているのね。」・ワルサの頭を
見て言った
ワルサ「当然であろう。花は大事に
するべきだ。」
バウロ「おぬし。この両側にツノの
あるカブトを装着しては、どうじゃ?
昔の、おぬしに、戻れるかも
しれんぞい。」・ふくろから、カブトを
出して、ワルサにススメた
ワルサ「いらん。」・そっぽを向いた
ヒミコ「いいから、かぶって
みなさいよ。」・ワルサから花を
取って、カブトを装着させた
ワルサ「・・・・・。」
バウロ「どうじゃ。」・ワルサに訊いた
ヒミコ「ほら。あなたの好きな花よ。
」・ワルサに花を見せた
ワルサ「そんなモノ。お前が付ければ
よかろう。」・ヒミコに言った
バウロ「少し戻ったようじゃな。」
ヒミコ「そうね。」
ワルサ「ところで、明日は、どうする?
オレは、もう、ひと稼ぎしたいのだが…
。」・ヒミコに訊いた
ヒミコ「いいわよ。私も、情報を
集めたいし。」・ワルサに答えた
バウロ「おぬしは、どこで稼ぐのじゃ。
また、芸者かの?」・ワルサに言った
ワルサ「いや、地下水路だ。そこには 、
良い素材を落とす魔物が、
たくさん居ると聞く。稼げると思ってな
。」・バウロを見た
バウロ「そうか。それは頼もしいの
(笑顔)。」
ヒミコ「はいはい。もう寝る時間よ。
自分たちの部屋に戻りなさい。」・手を
叩きながら、バウロとワルサに言った
「カチャ。」
語り手「ワルサは、扉を開けた。
ワルサ「そうそう。オレと一緒に
寝ないか?」・バウロを見た
バウロ「断る。」・キッパリと言った
語り手「ワルサは、昔の自分に
戻りきれて、いなかった。」