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翔太の家は、すでに大賑わいだった。テーブルには酒とつまみが並び、笑い声が絶えない。
アルコールがまわり始めたころ、
涼太の頬はほんのり赤く染まり、いつもより柔らかい表情をしている。
💙(……そろそろ、いい感じだな)
翔太は、さりげなく佐久間へ合図を送った。
🩷「よおおおおおし!!
それじゃあ今からぁ〜!」
🧡「なになにーー!?」
🩷「王様ゲーーーーーーム!!!」
メンバー
『いええええええええい!!』
❤「なにこれw
急に団結力すごくない?」
💜「はいはい、王様だーれだ!」
🤍「俺ー!!」
自然な流れでゲームは進んでいく。
笑って、飲んで、番号を引いて――
違和感は、ない。
そして。
💚「次!王様だーれだ!」
🩷「はいはーい!おれおれー!」
佐久間が得意げに札を掲げ、少し間をあけてから言った。
🩷「えーっと……」
翔太の心臓が、どくんと鳴る。
みんなで真剣に考えたトリック作戦…
いっけぇええええ!!!!
🩷「3番と8番が、キース!」
一瞬、空気が止まった。
💙「……え?」
🧡「……え?」
番号を確認した二人が、同時に顔を上げる。
向井と………俺?
🩷(あれ?!番号、言い間違えた!?!?)
💙(おいいいい!!!!!!
なにしてんだああああ!!!!!!)
💙「むりむりむりむり!!
まじでむり!!」
🧡「俺は……うれしいけど……ごにょごにょ……」
一気にざわつく室内。
🤍「い、い、一瞬で終わらせよ!!
ね!?一瞬!!」
🧡「しょっぴー、ごめんなー!」
💙(もう……ええい!どうにでもなれ!!)
翔太は覚悟を決め、目を思っきり瞑る。
ガシッ。
🧡「え?」
その瞬間――
別の手が、向井の腕をつかんだ。
❤「……ん?」
❤「あ、ごめん」
宮舘だった。
💙(……涼太?)
❤「なんだろ……
えーっと……なんか、反射的に止めちゃった」
場の空気が、ぴたりと凍る。
💚(ゆり組ジャスティス!!!!!!!!)
誰かの心の声が、確実に全員の総意だった。
💙(え?!え!?今の見た!?)
翔太は、そう叫びたくなるのを必死でこらえ、
メンバー全員に視線を送った。
メンバー
(みたみた……)
(完全に無意識の独占じゃん……)
しかし、涼太に怪しまれるわけにはいかない。
💜「よーし!
気を取り直して続きやろうぜえー!」
💛「次!王様だーれだ!」
🖤「俺!」
💙(おお……!目黒!!
頼むぞ……流れ、完璧にしてくれ……!)
🖤「えーっと……」
一瞬の間。
翔太の心臓が、また大きく跳ねる。
🖤「2番が、9番のいいところを5個言う!」
❤「俺、2番」
💙「9番……♡」
メンバー(ふーーーーーー!!)
(助かった……!)
場の空気が、ほっと緩む。
涼太は少し照れたように、
でもどこか楽しそうに笑った。
酒で火照った頬が、やけに無防備だ。
❤「翔太のいいところかぁ……」
❤「5個じゃ、足りない気がするな」
💙(……この笑顔、反則なんだけど)
❤「まず、肌きれいだしー」
❤「ごはん美味しそうに食べるしー」
❤「実は、めちゃくちゃ努力家でー」
❤「周りのこと、ちゃんと見てるし」
❤「優しいところも、たくさんある」
💙(うんうん……!
そうそう……!涼太ぁぁ……!)
❤「声もいいしー」
💙(全部受け止める……! ありがとう……!)
少し間をおいて、
涼太はふっと笑った。
❤「ほんとにさ」
❤「自慢の“親友”って感じかな」
💙「………………」
💙(ズコーーー!!!!!)
その一言が、
綺麗に、的確に、
翔太の胸を貫いた。
「親友」
それ以上でも、それ以下でもない言葉。
翔太は固まったまま、
かろうじて笑顔を作る。
メンバーたちも、
何とも言えない視線を向けていた。
(あ……)
(しょっぴー……)
(これは……きつい……)
哀れみと同情が、静かに漂っていた。
つづく。